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世界一の国、アメリカ!
…の筈が、第二次大戦以降、あらゆる“戦い”で負け続き。
どうしてアメリカは勝てない…?
アメリカ国防総省から相談を持ち掛けられ、男は提案する。
各国を侵略し、優れたアイデアを盗んでアメリカに持ち帰る。
空母ロナルド・レーガンに乗り、ヨーロッパを目指す“侵略者”は、マイケル・ムーア!
勿論ドキュメンタリー。が、そういう“触れ込み”なのがユニーク。
欧米やアジアは遅れてる…? ヨーロッパ各国の政策に驚き…!
イタリアに行ったら驚いた!
たっぷりの有給休暇、産休。家に帰ってのゆっくりの2時間ランチタイム。充実した福利厚生。
ゆとりを持ってこそ、仕事もプライベートもはかどる。
そのアイデア、頂き!
フランスに行ったら驚いた!
まるで豪華レストランのような小学校給食。
コーラもハンバーガーもナシ。何かの餌のようなアメリカの学食なんて見ただけで食欲が失せる…。
セックス教育もしっかりと。10代の妊娠率の低さ!
そのアイデア、頂き!
フィンランドに行ったら驚いた!
かつて学力はアメリカとどっこい。それが今や、世界一の学力国に!
その要因は、宿題ナシ、授業時間を減らす、全国テストの廃止。
子供たちの自主性を尊重し、自分たちで考えさせ、遊ばせ学ばせる。
そのアイデア、頂き!
スロベニアに行ったら驚いた!
珍獣発見! 借金の無い大学生。
大学費は無料。アメリカからの転入生も。勿論学力も高い。
有料化の話が出た時は、一斉デモ。
それに対しアメリカの学生は学費が値上がりしても何の行動もナシ…。
そのアイデア、頂き!
ドイツに行ったら驚いた!
この国には勝てる!…と高を括っていたら、母国の歴史の汚点をしっかり学ばせる。
無かった事にしない。風化させない。決して忘れさせない。
二度と、あんな愚かな過ちを繰り返さない為に…。
奴隷制度や人種差別…。アメリカは何を学んだのか…?
そのアイデア、頂き!
ポルトガルに行ったら驚いた!
ドラッグの逮捕者ナシ…! 何故ならドラッグを違法としていないから。
ただそれだけじゃダメ。個人の尊厳を尊重する。死刑制度もナシ。
そのアイデア、頂き!
ノルウェーに行ったら驚いた!
まるでリゾートのような刑務所。重罪犯が収監されている刑務所さえ豪華ホテルのような待遇。
例え手元に包丁やナイフがあっても受刑者たちはトラブルを起こさない。
被害者遺族も犯人を殺そうとは思わない。同じレベルに落ちたくない。
無論死刑制度はナシ。再犯率は世界一低い。
そのアイデア、頂き!
チュニジアに行ったら驚いた!
独裁政権を倒し、民主化。それを体現したのは女性たち。
続くアイスランドにも行ったら驚いた!
1980年に世界で初の女性大統領。
男女平等どころか、女性の社会進出の急先鋒。
女性が社会を動かす。
そのアイデア、頂き!
ベルリンに行ったら驚いた!
かつて東西を分断していた壁。
その壁を壊したのは、ハンマーとノミと、自由・平等・平和を求める国民たち。
そのアイデア、頂き!
ヨーロッパ各国を侵略し、得た戦利品。
気付いた事。
それらのほとんどがアメリカ発祥、かつてアメリカが行っていた事。
より良い国を目指し、歴史の中に忘れてしまった。
侵略するまでもなかった。答えは、アメリカの歴史の中にあったのだ。
それを思い出せば、アメリカが再び世界一の国になる日も近い…?
何だかまるで、落語かお笑いネタのようなオチ。
にしても、ヨーロッパ各国の驚き優れた政策の数々…!
真似してすぐ実践しよう!…なんてそんな容易い事ではない。各国それまでの努力の賜物だし、それぞれのお国柄事情だってある。
我が日本だったら…?
有給休暇や育休→取りづらいし、取ったら後ろ指指される。
学食→豪勢な小学校もあり。
学力→低下中…。
大学費→それを稼ぐ為に学生は勉強よりバイト。
母国の歴史→敗戦国の日本だが、南京大虐殺など侵略国でもあった。今の若者がその歴史を知っているのか…?
ドラッグ逮捕→特に芸能界!
リゾートのような刑務所、死刑制度廃止→考えられない!
女性の社会進出→しているように見えて、未だ男性上位。アメリカと並び女性が政治のトップに立ててない国…。
日本も負け戦続き…。