栄光のランナー 1936ベルリンのレビュー・感想・評価
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夢の実現 〜 10秒間の自由
ベルリンオリンピック陸上競技での金メダル獲得を目指し努力を重ねるオハイオ州立大の学生ジェシー・オーエンスをステファン・ジェームスが演じる。
オハイオ州立大陸上部コーチ、ラリー( ジェイソン・サダイキス )との深い信頼関係、ドイツ代表のルッツ・ロング( 1943年7月13日 野戦病院にて死去 )の誠実で勇気ある行動が胸を打つ。
冷徹なゲッベルス( バーナビー・メッチェラート )と米国五輪委員会アベリー・ブランデージ会長( ジェレミー・アイアンズ … 円熟味の増した演技で魅せる✨ )が対峙するシーンが興味深い。
ー問題は勝てるかだ
ーつまり努力出来るか
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
スポーツの素晴らしさ。
このような愚かな人種差別政策があったことを私たちは知らなければならないと思います。世の中から、すべての差別がなくなりますように。
一番感動したシーンは、ベルリンオリンピックの幅跳びシーン。ロングの振る舞いは真のスポーツマン精神ですね。国籍も人種も超えたスポーツの素晴らしさを象徴していました。
スポーツと政治…
最近ではロシアによるウクライナ侵攻を受け、北京パラリンピックでロシアとベラルーシ選手の出場停止があるが、未だに論争あるテーマ。前半はジェーシーの大学でのコーチとの交流や、フィアンセとの関係を描くが、後半ではナチスによるベルリンオリンピックの政治利用がある中で、アメリカ参加の是非や、参加決定後もユダヤ人、黒人への排斥が色濃く残るストーリーが描かれる。ブランデージとナチスの密約疑惑やリーフェンシュタールの記録映画など興味深かった。中でもドイツ人ロング選手との交流はまさにこれこそオリンピック精神言うべきもので爽やかだっただけに、彼のその後の人生が何とも切ない。4つの金メダルを獲得した帰国後も、ホテル正面からの入場を断られたり、ホワイトハウスからの声明がなかったりと、アメリカ国内でも相当人種差別が酷かったことが覗える。様々な困難に立ち向かった点を除いたとしても、25年も彼の記録が破られなかったことはアスリートとしての偉大さを物語っていた。
栄光のランナー
原題の【RACE】に映画の本質が分かります。アメリカ、ドイツ両国に差別されながらも、戦う姿が良かった。後、ナチスドイツだけでなく、アメリカも裏で交渉して、ユダヤ人を出さなかったと言う事実も描かれており、バランスの取れた作品でした。
感動所満載♪
これは良かった♪
コーチとの絆の強さだったり、ドイツ選手は彼が強敵な上にナチスに目をつけられると分かっていても手助けしてあげて生涯の友人になったり、JCがオリンピックに出ないでくれと言われ心が揺れてる時に、無口な父親が「お前の好きにしていいんだ」と背中を押してくれたり。
感動所満載です♪
日本人の私には彼らみたいに当たり前のように人種差別する感覚が分かりません。
同じ人間なのに別物として考えているんでしょうね。
ヒドイ話です。
差別される側も当たり前のように受け入れていて、本当に切ないです。
最後、白人の少年がJCにサインをねだるんですが、そこでちょっと救われました★
何事にも向き合う気持ちが大事
スプリンターとしての才能を持った一人の青年。親元を離れ、ある大学に入学した途端にその才能は世界クラスであることを証明する。
ドイツで開催される1936年のオリンピックに向けて努力するが、そこにはナチスの人種差別政策に反対するアメリカ国内の社会情勢もあり、黒人であるオーエンは出場することに苦悩する。
不安や最高の舞台で才能を発揮したい気持ちなど様々な気持ちを乗り越え、出場を決意。
出場した先に待っていたのは、栄光なのか、または異国の地での挫折なのか。。。
観覧前は実在した人のサクセスストーリーなのだろうといった気持ちで見に行ったが、どうもそうではないとすぐに気づかされる。
特に大学で出会うコーチとのたわいもないやり取りが、良い信頼関係を伺わせる。
最後のシーンでは改めて考えさせられる場面を迎えるが、人と人の関係に国の政策や世論なんて関係ないんだ考えさせられる。
スポーツが好きな人にももちろん楽しんでいただけると思うが、映画を見て余韻に浸りたい方にもきっと満足いただけると思う。
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