聖の青春のレビュー・感想・評価
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マツケンの安定感の安心感( ̄∇ ̄)ノ
伝説の将棋士、村山聖の伝記の実写化を実力派松山ケンイチの主演とあって、鑑賞しました。
感想は普通に面白いです。
原作の漫画を読んでましたので、あのお話を2時間にどうまとめるかが気になりましたが、子供の頃に将棋に出会った話などはバッサリと切ってましたが、それはそれで良かったかなと。
圧巻は20kg増で村山聖を演じた松山ケンイチさんの変幻自在さ。いろんな作品に出演されてますが、どんな役にも合わせて来る、ある意味形が無いのが彼のスタイルで、それが安心感に繋がります。松山ケンイチが出演しているだけで、作品にハズレが無い様に感じるのは彼の今までの演技の積み重ねの功績だと思います。
また、羽生善治役を演じた東出昌大さんの羽生っぷりは見事です。
ただ、将棋に真摯に向き合うが故にワガママに振る舞っている様に見える事や、死への葛藤からの焦りや行動に対する内面のフォローやしぐさ等の描写が薄いのが痛いです。これでは、ネフローゼを抱えていて、常に死に恐怖していてもその道のプロは将棋以外はグータラで生活や服装、言動、行動もだらしない様に見えてしまいます。
まあ、普段の生活も確りとしている羽生名人との対比は面白いのですが。
また、もう少し、師匠の森役のリリー・フランキーさんに焦点を当てて、師匠から見た村山聖を見せても良かったかなと思います。
将棋や囲碁、カルタと昨今は日本古来の遊戯文化がブームですが、どの道においても、その道のプロになると言うのは平坦な道のりでは無いと思います。
死を感じながらも、道を全うした村山聖と言う青年の生きざまを知るだけでも、この映画を観る価値は有るかと思います。
迫力と緊迫感のある良作
迫力と緊迫感のある作品で、とても良かった。
松山ケンイチの底力をみた気がしました。完全に憑依していて、松ケンの良さが存分に出ていた。
東出くんも、羽生さんの特徴やクセなどよくとらえていたと思う。
他にもリリーさんや、時折緊迫感を払うように現れる柄本トキオなど、役者陣が粒ぞろい。
向井康介さんの脚本が好きなのですが、今回もとても良かった。
君の名は。で泣き所がわからなかった私は、こちらの作品で泣きました。
娯楽作
鹿児島の駅ビルで見て来ました。
感想
あれでは病気になるよ。
食事はチェーン店の牛丼ばかり。おかしにもこだわりがあるようだ。おまけに酒は浴びるほど飲む。これでは体調悪くなるし、病気も進行する。「僕は、体が弱い。だから、運動ときちんとした食生活だ。」と、気を付けていたなら、もっと長生きできたのではないか。
主人公のお友達は、引退を考えた対局で小学生相手に負ける。途中、鼻血が出(なんで鼻血が出るんだ?、知恵熱のようなもの?)散々な結果だった。
僕はNHKでこの棋士のことを知った。
「羽生を苦しめた男がいるよ。でも、病気には勝てなかったんだ。」「よし、それを映画にしよう!」となり、映画化されたんだと思う。しかし、その肝心の主人公の映画中の描き方が、「病気になる」→「若くして他界」と、ただそれだけだった。反対に映画のストーリーとして面白かったのは、お友達の将棋人生だった。
やり方によっては、もっと面白い作品、訴えかける作品にできたのではないか。エンドロールが出たとき、「ふーん」と思うだけのただの娯楽作になってしまった。
マンガで読んでから
映画化を楽しみにしていた
松山ケンイチの演技に感動し、羽生との対決シーンも
背筋がゾクっとなった
ただ1つ、途中の駅のシーンの改札が完全にSuica対応の改札で
なんかその瞬間興ざめしました
静かな感動
羽生善治さんを負かした実績と、生きたい、勝ちたい熱意が静かに、だが、強く伝わってきた。良い映画を見たと感謝。村山さんの名前は知っていたが、刃物を突き付けられるような対局の長時間の静かな緊張感、その中の一手一手、ひりひりするような互いの強い気持ち、ぼんやりと生きてきた自分を恥ずかしく思いながら見た。
松山ケンイチの気迫
松山ケンイチさんの演技を見たくて行ってきました。
予想以上に彼の演技はすばらしかった。まったく別の人格が乗り移ったかのようなしぐさ、振る舞い、にじみでてくる病気の陰。
役作りが本当に完璧になされていると感じました。
いっぽう、東出さんは、何を演じても東出さんのまま。
羽生さんに似ているのはよかったけれど、その表情からもセリフからも
なにひとつ読み取れなかった。
淡々とした感じを演じていたのかもしれませんが、深みがなかった。
松山ケンイチと対局をはれる人物が、羽生さん役を演じてほしかった。
よかった
松山ケンイチが体重を増量しての演技。
昔みたウッチャンがコントでやってた食いしん坊キャラを思い出した。
東出昌大も日ハムの大谷並みのスタイルなのに羽生善治になりきっていた。
柄本時生も二十代であのセーターを着こなすとは、役者ってすごい。
一番驚いたのは筒井道隆。
エンドロールをみるまで筒井道隆だと気付かなかった。
役者ってすごい。
竹下景子、リリー・フランキーと他の役者陣も豪華。
観客のほとんどが年配の男性。
健康や命を省みず没頭できる何かがあるということが、幸福なのかはたまた不幸なのか考えさせられる。
見応えあり
将棋に賭けた青春の壮絶さ。命をかけるというけれど、ホンマにそこまで賭けんでも といいたいぐらいの人生。
その迫力を十分に描いた演技と画面構成には感服。
将棋が分からない私にも、見応えがあった。
吉野家推し
あそこまで吉野家推ししてる映画なら、タイアップ企画でもやればよかったのにね...(映画の半券で味噌汁とタマゴサービスとか、吉野家で映画の割引券配るとか...)
映画の内容自体がイマイチだったから吉野家が断ったのかな!?!?
原作未読なのでわからないし、本人の史実はともかくとして、映画としての本作は面白くない。
これだけの実話ベースの人物伝なのだから、もっとそれぞれの内面を描く作品に出来たのではないか!?
松山ケンイチにあそこまでの役作りをさせておいて、あんなレベルの映画ではマズイのではないか!?!?( あれ、CGじゃなく、本当に役のために太ったんですよねえ!? )
単なるコスプレ俳優ではなく、役柄に自分を寄せていくタイプの怪優。
彼の役者魂が浮かばれない駄作になってしまっている。
東出も頑張って羽生に似せてはいるが、どうもアノ白々しい「演技してます!」というオーラ全開の顔がイマイチ浮いてる感あり。
強敵と書いて(とも)と呼ぶ。
将棋は遊びでやっている程度で入れ込んだことは無い。
なので素人ともいっても良いが、ここでは誰でも知っている羽生善治を通して将棋が「殺し合い」として描写されている。演じる東出昌大が羽生を完璧に自分のものにしているから彼の一挙手一投足を見ているだけで将棋を知らなくてもわかるのだ。
そして「死ぬほどくやしい」の台詞に妙な色気でグッとくる。その羽生がクライマックスで聖が不覚にも投了してしまったときにそっと涙をぬぐう姿が逆に聖のくやしさを表していて、その複雑な感情が観ている自分にもよくわかる。
そして、二人が見えるモノが何であるのかは知らないが、見とどけた気持ちにもなるのだ。
なぜ僕達は
凄い良い作品だった。
主役が、ここまでの決意を持って臨んだ理由がよく分かる。
天才・羽生善治と渡りあった男。
分かち合えた男。
物語としては申し分ない。
主役の役作りが物凄く綿密で…まるで聖が生きていたかのようで唸る。
死生観や、勝負の世界に棲息する覚悟や、その中でさえ戦友なのか仇なのか…それでも共有する絆とか。静かに、何も特別な事ではないかの如く語られていく。
最後の対局で見せた羽生の涙が、とてもとても印象的であり、この物語の終焉を告げていた。
良い映画を観せてもらえた。
人が最も幸せである時それは「何かに集中している時」との記述をどこかで読んだ。
この聖を観て、そうかもしれないと思えた。
目の前の一手以外は考えなくていい。
それに埋没してられる時間がどれほど幸福であるのか…そんな時間が持続していく事がどれほど幸福であるのか…そう思えたからだ。
冒頭、対局の合間にハイスピードのカットが差し込まれる。
同じ1分、同じ10秒のはずなのに…棋士とそれ以外とでは密度が違うのだと感じるとても優れた編集だった。
僕は泣けなかった
後ろの方で泣いてる人がいて、その人が羨ましかった
自分は泣けなかったからだ
物語の中に集中して入り込めなかったことが主な原因かもしれない
どうしても、現実の羽生善治や村山聖が脳裏にチラついてしまうし
将棋の対局のシーンでは「どんなことを考えて演技してるんだろう」「本物が考えていることとは全く別だろう」「本物の表情や挙動を見て真似ているんだろうな」
などなど、全くもって自分の、現実の将棋情報が、物語の中に入るのを邪魔していた
加えて泣けなかった理由の一つに村山聖の人間性そのものが、自分の中に入ってこなかったことがひとつあるかもしれない
というのは、確かにこの映画で、村山聖がこれまでどのような振る舞いを人に対してしてきたかというのは分かったのだ
あらゆる暴言、傍若無人な態度は少し目に余るくらいだったし、実際にそういう態度をとったからこそ、そういった表現がなされているのだと思う
しかし、彼が一人でいるときに
どんなことを考え、どんな感情で、何に向き合っていたのかは伝わってこなかった
彼が一人でいるときは
漫画を読んだり、将棋を打ったり、まあきっとそういうことをしたんだろうけど、本物の村山聖が、一人でいるときはどんなことを主にして、どんなことを考えながら生きていたのかは分からない
それは仕方のないことなのだけれど、そのせいか映画においての村山聖(松山ケンイチ)が他人の目を通して見た一人の【キャラクター】でしかなかったのではないかと、自分は見えてしまった
自分は毎週NHK杯戦を見るのだが、習慣的に将棋を見る機会がある人にとっては、あまりこの映画の中に入る(没入する)ことが難しいのではないかと思った
もし自分と同じような人で、感動して泣いたような人がいたら、ただ自分の感受性が腐っているだけなのかもしれません
さすがに固すぎる
ほとんど前にバラエティでやって泣けたエピソードしか出てこなかった。それを硬質に再現しているけれど感情は昂らなない。俳優陣の熱演、造形は巧みで、かつ関心するけれど、脚本はどうにかならなかったのか。
この映画そのものが提示する青春ドラマなのかホームドラマなのか生き様なのか、何か大きなパーツが感動を遠ざけている気が。
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