「[必須]キャラクタへの思い入れ」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー kobaさんの映画レビュー(感想・評価)
[必須]キャラクタへの思い入れ
とにかく1キャラでもいいからMARVELヒーローに推しキャラをつくって観ること。推しヒーローがねえなら観ても意味がない。時間の無駄。
「過去作を知らなくても楽しめる」という感想があるが、それは嘘で、少なくとも「アイアンマンとキャプテンアメリカが喧嘩しているのが悲しくてやりきれない」とか「スターロードとガモーラのケンカップルぶりを見てるだけで楽しい」とか、それくらいキャラに思い入れがないと、観てて退屈。2時間半、お話がビタっと止まったままだ。
作中における感情の動きがまったく無説明で、役者も演技する気がゼロなので、表情のボーンが少ない10年くらい前のゲームのムービーパートを見てるようなカンジ。スキップさせろ。
CGの背景をジャマしないように効率的にきられた構図は単調の一言に尽きる。破壊されたNYで棒立ちで会話、宇宙の果てに行って棒立ちで会話、敵の本拠地で棒立ちで会話、アフリカの野原で棒立ちで会話。物語の展開を言葉で説明してるだけなので、画面を見る必要すらない。
ネタバレ厳禁としているのは、「数行の文字で書き起こせるあらすじ」以上の情報が画面にあらわれてない証左でもある。ルッソ監督においてはセリフの役割として「何を言ったか」以外の「どう言ったか」という表現の機能にも目を向けてほしい。音声トラックにセリフ置いたらおしまい、っちゅうわけじゃねえぞ。
筋書きとしては、「6つ揃えるとなんでも出来る魔法の石。2つは敵側、2つは味方、残り2つは中立地帯」というおいしい設定から始まるが、石集めについてなんの駆け引きもなし。石の所在地についた時点で奪取完了でありなんのギミックもねえ。なんか仕込めよ。
とにかくキャラに興味がないと「100%ルールを知らないゲームの大会決勝を観てる感覚」になる。あぁ5対1のこの局面でも勝てないのは、はいはいそういう数値と属性が設定されてるんですね。知るかよ。
効いてんのか効いてないのか分からない殴り合い、ダメージがあるのかないのか分からねえ謎ビーム。身体感覚がとにかく不在の戦いを挟みつつ、チェック表を埋めるようにポンポンと淡々とドラマをこなしてエンドロール。
これが最高傑作とうたわれてるなら、ヒーロー映画はこの先10年はこういう作りになるわけで、当分観なくて大丈夫かな。
この映画はヒーロー映画の入り口ではなく出口なので、この作品を導入として推しヒーローが生まれることはない。
しつこいようだが、推しヒーローをつくってから観るべし。アクションシーンも派手な割に呆れるくらいカタルシスねえから、キャラ愛ねえと本当になんっにもねえぞ。
「格闘でコンボきめる」→「フィニッシュブロー」→(カメラ移動してバストアップ)→「すました顔で気が利いてるのかよく分からねえ一言いう」これの連続であり、だるい。
カッコいいと思ってんのかしらんけど、テンポ悪いだけだ。
ちなみに自分は特に推しヒーローはいません。全員同じくらい好きですが、最高に楽しめました。
そしてMCUの映画はテンポが良いことで有名ですがあなたはご存知でしたか?
言わせてもらうけどあなたこそちゃんと観たのか?
所々にキャラの葛藤やらが散りばめられているし、石がどれだけ強力なものかは過去の話でもちゃんと説明されている。
確かになんであのキャラがこんな弱いのとか、あのキャラは宇宙に出たら死なないのになぜあのキャラは死ぬのかとか突っ込めるとこはあるけど。
サノスに関しても殺されたことはないヴィランだから、あの演出は納得できる。
それだけサノスが強いということ。
そもそもこれがヒーロー映画の入り口とか出口とかいうよりもこれをMCU初めて観る人にオススメすることはない、むしろ入り口はアイアンマン単体の映画だろと言わせてもらいます。
別に原作読んでなくてもMCUを一から見てる人は楽しめる、見てない人は楽しめないってだけ。
観るなとは言わないがオススメできないです。
よくぞ言ってくれました。全く同意見です。
賛否別れる映画だとは思いますが、あの終わり方ですからね、当たり前でしょう。
なのに、低い星のレビューに観に行くなとか、原作読んでるのかとか、一々攻撃してるオタク。幼稚で低俗…
多分、キャラ愛なんか無いのでしょうね。
この手のオタクは自己中心的かつ、攻撃的で困る。
ヒーロー映画の醍醐味なんて、コイツらには一生分からないだろうね。