「ハイテク部族内抗争」ブラックパンサー よもぎさんの映画レビュー(感想・評価)
ハイテク部族内抗争
キャプテン・アメリカ・シビルウォーでポンと出てきたニューヒーローが新作アベンジャーズ公開前に設定掘り下げのため独立。
舞台は『世界最貧国の一つ』の仮面を被ったスーパーテクノロジー国家ワカンダ。
これまで作中世界の地球人でダントツのテクノロジーを披露していたスタークのメカすら玩具に見える程のトンデモテクノロジーです。アイアンマンのスーツ着用ギミックがロマン理論のロマン変形だったのに対し、ブラックパンサーのスーツ着用は完全に魔法少女の変身レベル。
シビルウォーではアイアンマン陣営だった事から『アベンジャーズ』でこの技術を見たスタークとの絡みが楽しみです。
ストーリーは大きな集団のトップとしての立場を持ちつつもハイテクスーツに身を包み最前線で戦うヒーロー、しかし中盤から出てきた敵にトップとしての立場を脅かされてヒーローとしての力も奪われ、最後はヒーロースーツを纏った者同士のバトルという、アイアンマン一作目と似たような流れ。
ブラックパンサーの背景をしっかり確立するためにしょうがなかったとは言え、個人的には中盤からの『途上国部族の王位争い』感が退屈でしたね。
CMのキャッチコピーとしても使われていた『陛下、出番です』を前面に押し出して、一国の王が最前線で戦うハチャメチャアクション映画としてワカンダのスーパーテクノロジーをもっと観たかったです。
肝心のスーツを纏ってのアクションシーンはカッコよかったですが、暗い場所での戦闘が多くて状況が分かり辛いのが難点。わざわざ掘り下げるくらいですから来月のアベンジャーズではそれなりに出番がある事を期待します。あと陛下の妹の言動が可愛いから是非出て欲しい。
マーベルお約束のエンドクレジット後の追加映像は今回も勿論有り。またバッキーが揉め事の種に使われるのか