「憎しみを捨てて分かち合う時代へ」ブラックパンサー とえさんの映画レビュー(感想・評価)
憎しみを捨てて分かち合う時代へ
めちゃくちゃカッコよくて、楽しかった〜
ワカンダ王国の王子 ブラックパンサーが、父王の死去により、王位に就き、真の王になるまでが描かれる
何よりも、オコエさんがかっこよすぎて惚れるーーーー
アクションはもちろん、音楽もファッションもカッコよく、「黒人版 007」と言われるのも納得の仕上がり
しかし、気づいてみれば、メインキャストの中で、白人は2人だけという、これまでのアクション映画とは真逆の比率
それも、そのはず
この映画では、黒人ヒーローが主役の映画というだけでなく、これまでのアフリカの長い歴史の中で、黒人たちが白人から人と資源を搾取されてきた憎しみの歴史を捨て「真の自立」を描いている
その憎しみの歴史を象徴しているのが、キルモンガーだった
彼はアフリカの人々から見捨てられ、アメリカで差別を受けながらも、軍隊に入り「憎しみの数だけ」人を殺し、その数を身体に刻んで生きてきた
そうして、ようやく、キルモンガーは、彼を捨てた祖国に降りたち、民族同士の戦いを引き起こすが、それでは何も解決しないことに国民自身が気づく
そもそも、国境に壁を作り、自分たちだけで貴重な資源と高度な技術を独り占めしようとしていたことが問題であり
それは他国からの妬みを生み
だからこそ、他国との争いが起きるのである
そこには、メキシコとの国境に壁を作っている現トランプ政権への抗議が込められている
黒人監督と、黒人俳優たちによって作られたこの作品
彼らは、アフリカにある自身のルーツに誇りを持ち、彼らが持つ素晴らしい才能を憎しみに浪費するのではなく、分かち合うことに使うべきだと主張し
黒人たちの真の自立を訴えている
ブラックパンサーは、地球で暮らすが一つの民族だと訴え
物語はインフィニティ・ウォーへと続く
あぁぁぁぁぁインフィニティ・ウォーが楽しみすぎる (≧∀≦)