劇場公開日 2018年3月16日

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「しわしわ顔にお見逸れしました」リメンバー・ミー ピラルクさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0しわしわ顔にお見逸れしました

2018年4月11日
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「人は二度死ぬ」という主題は古くからあるものだが、肉付けした世界がユニークである。アニメはもとより無から有を作り出す世界だが、アニメだから創り出せたのではない。豊かな想像力を持った制作陣の力である。ズートピアの異国探訪的ノリもある。モアナのミュージカル的ノリもある。ディズニー全体でいいものをハイレベルに統合していこうという姿勢もいい。

期待に応え続けるのは難しいと思うが、ディズニーアニメ、この調子で良作を作り続けてほしい。面白いところに浮気し続けてればそれでいい一観客ながらそう思うのは、子供も大人も楽しく観れて、哲学と道徳の滋養となる内容をいつも外さずおさえてくれているからである。

さて総論的レビューから末端へ。

感心したことその1。ディズニーアニメの作る顔はツルツルの丸々になるんだなと思っていたけど、ひいおばあちゃんココのしわくちゃ顔のこれでもかというぐらいの皺。お見逸れしました。

感心したことその2。生者の国に戻る方法が、そこらにあるマリーゴールドの花びらをかざして祖先の赦しを得るというもの。なんとシンプルな。バック・トゥ・ザ・フューチャーで雷の一瞬にあわせてジタバタやってたのを、比べるところじゃないと思いつつも比べてしまい、おかしかった。不必要にこだわってしまいがちなところ、こだわってないのがいい。

劇場、字幕、IMAXで観た。IMAXは割高だけど、それに見合う満足感抱いて劇場を出ることができた。

ピラルク