「お盆は先祖にも子孫にも大切な日」リメンバー・ミー とえさんの映画レビュー(感想・評価)
お盆は先祖にも子孫にも大切な日
体中の水分が全部抜けちゃうかと思うぐらい泣いた
アカデミー賞 長編アニメーション作品賞 受賞作品
メキシコのお盆である「死者の日」に、黄泉の国に迷い込んだ少年ミゲル
彼が生者の国に帰るには、先祖に会って、許しをもらわなければならず…
ピクサーアニメに、お盆の素晴らしさを教えられた
何よりビックリだったのが、メキシコにも、お盆と似たような習慣があって、しかも、三途の川があること!
そして、その向こう側にある黄泉の国の美しさ
それはまるでテーマパークのような賑やかさで、「死者の国」は決して怖くない場所であることを示してる
その「美しく楽しい黄泉の国」で少年ミゲルは、家族の大切さを学ぶ
その中で、最も胸を締め付けられのは、死者にとって、その存在を忘れられることは「2度目の死」に値するという話だった
だからこそ「死者の日」は生者にとっても、死者にとっても大切な日となる
その日は、天国からいつも見守ってくれている先祖に感謝をする日であると同時に、死者が久しぶりに子孫に会える日でもある
生前、家族同士の諍いもなく、みんなが幸せなまま亡くなった人もいるかもしれないけど
時にはケンカ別れしたまま亡くなってしまったり、素直に気持ちを伝えられないまま亡くなってしまう人たちもいる
そんな人たちにとって「死者の日」は生前に叶えられなかった思いを遂げる日でもある
ミゲルとグランパとココのつながりを観ながら、私の周りにいる「こじらせ家族」のことを思ったら涙が止まらなかった
全ての家族に「ココの奇跡」があったらいいと思うし、だからこそ、お盆のような習慣が大切なんだなと思った
「リメンバー・ミー」の歌にも、ココにも号泣だった
それにしても、フリーダ・カーロは世界中の人に知られているから、その存在が消えることはないだろうけど、彼女自身は生者の国に未練はないのだろうか
ちょっと気になった