「フォースは魔法ではない」スター・ウォーズ 最後のジェダイ juriさんの映画レビュー(感想・評価)
フォースは魔法ではない
メディアで ライアン・ジョンソン監督が「ファンに媚びた映画を作るのは間違い」だと言っていた。その通りだ。攻めの姿勢はある程度必要だと思う。実際最後のジェダイは攻めてた。それについては評価する。
だが、私はこの作品に関してどうしても許せない点が一点ある。
それはフォースの使い道についてだ。フォースは魔法ではない。それにもかかわらず、あんなに使い道を多様化してしまってはもうなんでもありになってしまうではないか。
フォースの使い道に関しては攻めでもなんでもなく、ただ設定をぶち壊しただけだ。監督はスターウォーズのなにを見てきたのか。最低としか言いようがない。
監督は新たなスターウォーズを作りたかったのかもしれないが、最低限変えてはいけないところはあると思う。変えてはいけないところまでも変えてしまったこの映画を私はどうしても好きになれない。
映画全体としては雑ではあるものの概ね悪くないので星は2つ付けた。
以下はなぜ雑と思ったかを細々書いておく。
・ホルドーとポーの件。
最初からホルドーが作戦を明かしていればよかっただけの話だ。ポーは無謀なこともするが、作戦を明かしても無謀なことをするほどバカだとは思えない。作戦をあえて話さないことでポーの成長を促したかったのであれば、ポーの成長を描かないと納得できない。ホルドーが作戦を話さなかったことでただただ無駄な時間が流れたとしか思えない。こんな無駄な展開描くくらいならルークの苦悩などを描いた方がよかった。
・ストーリーについて
1つの作品としては悪くないが、三部作の中間作品としては話が進まなすぎて最後のジェダイある意味あったの?という感じである。まじでスノーク死んだ以外なんか進んだことありましたっけ?あったらごめんなさいだけどまじでないと思う。最後のジェダイがこんなんだとEP9で全て回収しなきゃいけなくなるじゃん!もう!
・ルークのキャラクター変化について
別にさほど気にはならない。
EP5のヨーダもEP1〜3と比べたらだいぶ性格が変わってるので(1〜3の方が後に作られたから仕方がないとファンは思ってるのだろう。でもそれを言ってしまえば本三部作はルーク初登場から約40年後に作られてるわけで仕方がなくね?と思う)、
まあ隠居生活(?)が長いとあーなっても仕方がないのかなと思った。ただ、苦悩を経てあのような性格になったのであればなにかしらその描写がないと納得できないという意見には同意する。間をすっ飛ばしすぎなのだ。