「ルーカスイズム」スター・ウォーズ 最後のジェダイ johnny B badeさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーカスイズム
公開以来、凄まじい賛否両論ですね。看板に偽りなし、まさしく「衝撃のスターウォーズ」ですわ。
ちょっと気になるのは、「こんなのはスターウォーズじゃない。ルーカスに謝れ!」とかいうご意見です。
ルーカスは、トリロジーやプリークウェルをみても、とにかく革新の人でした。EP1とか2でメチャメチャ批判した信者のことが嫌いになったって話もありますが、「過去の焼き直し」とか絶対に許せないタイプ。
今回のローテクを使った特殊技術とか、パペットを観て、少しは溜飲を下げている人もいるようですが、ルーカスといえばその時代の最新技術を惜しみなく投入して行きたい人ですよ。
特にストーリーとか構成とか。登場人物とか。旧3部作ファンにおもねたJJの「覚醒」にダメ出しをし、過去の流れをぶち壊した今作でジョンソンに握手を求めたというのは納得です。
まあ、フォースはスカイウォーカー家に一子相伝で伝わるものではなく、プリークウェルとかでも新弟子のキッズたちがワサワサいたわけですから、スカイウォーカー家から離れた話になるのもそれほど無理はないと。なにしろ「10作目」以降の制作を発表してるんだから。商魂たくましいディズニーなんでな。
あと、反乱軍の指揮系統がどうしようもないとか、ストーリー構成がメチャクチャとか、これもある意味伝統ですから。今でこそ皆さんが崇め奉っている旧三部作の「ジェダイの復讐(←あえて)」なんて、当時どれだけバッシングされたか。「あの壮大なストーリーがクマのぬいぐるみのお祭りで終わるってどうなんだ」と! みんな言ったもんですよ。「スターウォーズも終わったな」。いや、本当は終わるはずだったんだけど、世界中のファンが熱狂的すぎて終われなかったんだよ!
まあ、キリがないので10以降は見ないような気もしますが、そもそも、本当に「覚醒」以降のストーリーが「9」で終わるのか? ディズニーだけにそれもあるかも。。。恐ろしい。