「似て非なるパロディ映画」スター・ウォーズ 最後のジェダイ moriさんの映画レビュー(感想・評価)
似て非なるパロディ映画
SWという崇高なスペースオペラをよくまあメチャクチャにしてくれるなっていうのが感想。
皆さんのレビューが突っ込むだけ突っ込んでくれてるので俺も概ねな感想は同じ。
映画序盤の宇宙戦は正直興奮した。
巨大なバトルクルーザーに一機だけで特攻するポー・ダメロン。ここは良かったですが、その後の爆撃機編隊の体たらくは目も当てられない。脆すぎるし、SWにあんなドラマはいらない。
あと、渋々レイにフォースを教えるルークだが、中途半端過ぎるし、師匠としてレイに教える描写が弱過ぎる。EP5のヨーダとルークのダゴバでの修行シーンは、フォースの入り口にいるルークを最初は拒絶しながらも、オビワンに説得され銀河の希望にフォースを教える描写がしっかりしていた。それだけに、物語に重さがあったし、ベイダーとの対決は観ている方も興奮した。
その過程が無いのに、なんでレイはあんなにフォース使いこなしてるの?挙げ句の果てにスノークおじさんの策略でフォースを使ったドキドキ通話。フォースはそんなのいらねぇよ。
中盤のコード破り探しの描写とかひたすらは???しか無かった。何がしたいのか分からないし、何が起きてるのか理解してても、行動描写に共感できない。ここSWでやる必要なくね?今作で一番いらない展開だった。
あと、スノークさんは、、もういいや。突っ込むだけ無駄かな。
最後、ファーストオーダーの軍勢の前に一人立ちはだかる伝説のジェダイ。ビジュアルは文句無しにカッコいい。でも、遠い星で脂汗かきながらルークが創り出してたフォースの幻影、、、。いや、そこはお前行けよ。せめて、ウォーカー兵器を強大なフォースで壊滅させ、カイロ・レンにトドメ刺されなくていいから、力尽きて、自身が修行をつけた(設定)のレイに希望を託して力尽きて欲しかった。何だあの最後は。
ジョージ・ルーカスの創造性と偉大さ、世界観を継承し昇華させた「ローグ・ワン」ギャレス・エドワーズの凄さが改めて分かる本シリーズ。
SWファンの想い出や作品への愛を、中途半端な作品でめちゃくちゃに踏みにじるディズニーには反吐が出る。これなら、スカイウォーカ一一族とか旧シリーズのキャラクターを一切出さないでギャレス・エドワーズが映像化した方が百倍良いもの作れてた気がする。
皆様コメントありがとうございます。
本シリーズの一番悪い所は、話の軸になるべき主人公がハッキリしてない所でしょうね。新三部作のアナキン、旧三部作のルーク。
ポッと出のレイじゃこのシリーズを担えるキャラとしては、あまりに役不足。アナキンやルークのように戦う上での信念や心の葛藤があまりに無いんですよね。だから魅力がない。
据えるべき話の主軸が居なければ、物語の方向性もズレる。素人目に見ても分かりそうなことですけどね。
モヤモヤがスゴくて、鑑賞中思わず暗黒面に堕ちそうでしたよね。
本当にこの映画だけはもう怒りしか湧きませんでした。
公開初日に見ましたが、未だに収まりません。
何をどうしたら2時間半こんな中身のない映画になるのでしょうか…
私は0.5点を付けましたが、付けられるものなら「マイナス」を
付けたいくらいです。