スター・ウォーズ 最後のジェダイのレビュー・感想・評価
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尺が長すぎて、中途半端に感じた
ディズニープラスで鑑賞。
フォースの覚醒から続く物語となっており、ルークの修行を重ねて行く途中で、レイが善悪の狭間に立ちます。
公開当時はファンの間で賛否両論になっていたが、確かにこの作品には突っ込み所が多いと感じるシーンがいくつもありました。
その中でも特に気になった点が、フィンとローズのシーンが長すぎたことです。ある作戦を実行するために二人はカジノの惑星に向かいますが、そこで行動する過程が多く前作との関連性があまり感じられなかったため、このシーンを長々と描く必要があったのか疑問に感じました。
それと個人的には、レイとルークの出番が少なかったことも気になりました。レイは、ルークから過去の出来事について聞き、彼の修行を重ねていきます。しかし、先述したカジノのシーンと比べると尺が少なく、その関係で彼らの存在が薄くなっているように感じました。また、レイとカイロが見えない力で繋がっているシーンは君の名はを連想させており、この繋がりも説明がほとんどないため、結局どんな力だったのかあまり伝わってないようにも感じました。
全体的に新しいチャレンジをしようと言う気持ちは伝わってきましたが、それにこだわりすぎた関係で前作の伏線回収がほとんどできないまま、中途半端な展開になってしまいました。それが、ファンの間で評価が分かれた原因になったのでしょう。
ただ、戦闘シーンは普通に迫力があり、ラストで戦闘機が空中で戦うシーンはスターツアーズに乗っているような迫力があってよかったです。
とりあえず、周りの評価を気にせず一回見てみることをおすすめします。
今こそプリクエルを評価しろ(ああ、こんな日が来るとは)。おっさんはこの悶絶駄作をこう見た
「ローグ・ワン」の話からしよう。
正史をリアルタイムで観てきたおっさんとしては、「ローグ・ワン」の在り方は正しくも、やはり「スター・ウォーズ」では決してないもので、その楽しみ方も「スピンオフ」ならではの「いいとこどり」のおまけでしかなかった。
「勝利は、名もなき者の犠牲の上で成り立っている」
そんな誰もが知っていることを、仰々しくやったところで、正史の面白さに拍車がかかることはない。正史はやはり「スカイウォーカー」の話が主軸だからだ。
と同時に、スプンオフでその存在が居なかったように、正史は「ジェダイ」の話である。
製作順としては、ルーク(すなわちルーカス)の父離れ(父親殺し)で成長し、プリクエルで父親がダークサイドに落ちた理由を語ったが、その落ちた理由はパドメとの恋愛や怒りの感情そのものではなく、ジェダイ協議会の鈍感、鈍重、傲慢、判断能力のなさによるものだとははっきりしている。
つまり、ルーカスは父親を殺し、そして許しているのだが、「ジェダイ」については、旧3部作と思いが異なる。
個人的な思いをルークに投影したルーカスにしてみれば、「フォースの覚醒」以降、ルークにははっきり言って出番はない。だが、もう「ルーカス」の作品ではないし、出てしまったのはしょうがない。
だが、出してしまったのなら、それなりの退場する舞台は用意すべきだ。それこそが正史だからだ。
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
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本作、あまりにもひどすぎて、どこから文句を言ってやろうか、とも思ったが、大概のことはほかの人が言っているので、以下の2点にとどめる。
1)ルーカスがプリクエルで描いた「ジェダイ」の「罪と罰」について。
そもそもジェダイの在り方は禁欲的なものであり、当然後継者は「自分(の血)ではない誰か」ということになる。だから、レイが何者だろうが、その意味では間違っていない。
だが、レイは何者ではない誰かであってはいけない。なぜなら、これから量産されるスピンオフが「何物でもない誰か」だからだ。
しかも、ルークはアナキンを許しているのだから、「血」は尊いとちゃんと説明している。
ルークがジェダイの教えを守り抜き、だが、弟子の教育に失敗し、異常に落ち込み、引きこもるコミュ障の童貞ジジイという設定は「ジェダイ」ゆえ。それは分かる。
アナキンがそうではなかったのに反し、ルークが禁欲で童貞で過ごす理由はレイアが妹でショック!さらにソロに盗られたというショック!!ということも当然あるので、万年童貞、という設定もまあ、分からないでもない。「ジェダイの帰還」ではすでに悟りを開いたかのように、ジェダイとして生涯童貞宣言を覚悟した感はあった。
だから、レイはルークの子供ではない、ということで、ルークを「単なる神」にしてしまったことも分からないでもない。
だが、それははっきり言って、正史を見続けたものにとっては、やっぱり悲しいのである。
ファンは、ルークは伝説でも神でもなくていい。ただ童貞でなくてよかったね、とみんな思いたいのだ。
2)大事なことは何一つ語られていない。
帝国の崩壊からファースト・オーダー台頭まで、お前ら何をボケーっとしていたのか?なぜ、ベン・ソロはスノークに闇を見せられたのか?
この辺はルーカスだったら、プリクエルのように多少ダレても、ダサくても、描いたことだろう。プリクエルはちゃんと「スカイウォーカー」の話と「シス」の狡猾さと「ジェダイ」の愚鈍さを描いている。
今こそ、プリクエルを再評価するときだ。
本作、一番面白いところを描かず、何を延々と2時間30分もやっているのか。戦闘シーンはセンスなし。ライトセイバー戦はグダグダ。音楽は前作に引き続き全然ダメダメ。
全くの、容赦なしの駄作。
追記
ルークの前に、ヨーダもしらーっと現れ、無責任に「過去を燃やせ」という。
お前が一番の過去の遺物で諸悪の根源だ。
どうせやるなら、ここはアナキンが出て、息子であるルークの人生の「無為」を嘆き、謝罪をし、ともに消えるようであれば、また深みもあったのだろう。
ラストの2つの夕日とは、アナキンとルーク。
それが沈むというエンディングだったら、ルークのつらい人生に「悲しい」を通り越して、「感動で号泣」になったのに。
赤に魅入られ、彩られた激動の人間ドラマがそこにあった
かつて高校が舞台のハードボイルド『ブリック』を観たときから、映画ファンは「こいつは一味違う!」と目をつけてきたはず。その才能がついに大舞台へと解き放たれる。最高の題材、豊富な予算。ライアン・ジョンソンは今回もしっかりと期待に応えてくれた。SWの世界観を崩さず、小気味良い笑いを加え、過去のどの作品よりも個々のキャラクターを際立てたせてみせる。そう、ここでは誰もが表と裏を行き来し、「あるべき自分」へと進化していくのだ。やがてあぶり出されるのは、暗黒色でも光でもない、赤というカラー。前作ではカイロ・レンのライトセーバーに集約されていたその色が、今回は大立ち回りの見せ場となる「スヌークの部屋」にブルーバックならぬレッドバックが映え、最終決戦の地では白い大地が真っ赤に染まる。まるで赤子の誕生のごとく誰もが血に染まり、生まれ変わっていくかのよう。うねるような激動のドラマを心から堪能した2時間半だった。
雑さも目立つがチャレンジ精神旺盛
展開が大味なのはいつものことではあるが、今回は特に雑な展開が目立つ。反乱軍はあんなにも烏合の衆だったっけ?と、首をかしげたくなる展開の連続なのはいただけないが、シリーズに新風を吹き込もうという意欲は高い。
悪役の象徴だったあのヘルメットを叩き割るカイロ・レン、ジェダイの聖典を燃やすなど、今までのSWをぶち壊すことを象徴するシーンもあったが、ジェダイの力の新解釈など、今までの選ばれし者の物語からより広く万人の物語へと姿を変えようとした点は良かったのではないか。
しかし、ローグ・ワンでも似たテーマをやっているので、そのチャレンジも新鮮さも欠いた感はある。
最も良かったのはカイロ・レンのキャラクターだろうか。アダム・ドライバー自体が役者としても成長し、凄みが感じられるようになったし、カリスマ的悪のダース・ベイダーに対し、誰もが陥る可能性のありそうな悪、という感じのキャラ作りになっている。
こちらも万人に開かれた悪というところか。
新鋭R・ジョンソン監督が挑んだEp.8はJJのEp.7を超えた
リメイク物やシリーズ物を手がけたらそつなく手堅くオリジナルや過去作の世界観を再現しプロジェクトを成功させるJ・J・エイブラムスは、バランス感覚に優れた職人という印象。『フォースの覚醒』はEp.4をはじめ過去作へのオマージュに満ちていたが、人物相関とストーリー展開には既視感を否めなかった。
さて、ライアン・ジョンソン監督が挑んだ『最後のジェダイ』はどうか。自身の脚本で臨んだタイムトラベルSF『LOOPER ルーパー』が滅法面白かったが、そこまでの長編監督作はわずか3本。ディズニーの英断には恐れ入るが、途方もない制約やプレッシャーを受けながらも創造性を発揮し、シリーズに新風を吹き込んだと言えよう。個人的なお気に入りは、今作で初めて登場したフォースの新たな能力が終盤の戦いで重要な鍵を握る点。この「驚きの体験」こそが前作に欠けていたものであり、私たちが映画を観る理由でもあるのだ。
スターウォーズどころか映画として底辺クラス
まずEP1~6、スピンオフ、2D、3Dアニメと本編に関わる映像作品は一通り手元に置き定期的に見直す程度にはSWが結構好きだ…が、結論から言えば、本作は面白くないを通り越して物凄く腹の立った映画だった。
劇場鑑賞中、頭の中は
(1)「なんだこのジャイ子、やたら前面に出てくるな」
↓
(2)「えぇ…ルークどうしたん?新たなる希望が落ちぶれすぎだろ」
↓
(3)「おぉい!この話要らねぇだろ!ルークとレイの修行はどうしたよ!」
↓
(4)「ふざけんな紫ババァ!!出し惜しみしないで説明すれば良いだろうが!!」
↓
(5)「んだよこの糞展開ぃ!!!戦闘中キスとか頭狂ってんのかバカ!!!」
↓
(6)「あぁ!?来てねぇのかよ!!?ルークが麻原彰晃にしか見えんはボケェ!!!!!」
…といった具合にハラワタを散々煮えくり返す内容には“スターウォーズ云々以前に一本の映画として最低”だったと断言できる。取って付けたファンサービスをぶち込んだかと思えば(R2とルークのやり取りは素直に良かった)そのファンの期待を最低な方向で裏切る展開を挟み『そこじゃねぇし興味ねぇ』と怒声で叱責したくなる極めてつまらないシーンを長ーく垂れ流し、SWのメインであろう殺陣に宇宙戦に地上戦は悉くが微妙ときて、止めにギャグの唐突さと圧倒的つまらなさのダブルコンボは常時身を切られる思いだった。(絶対ゴールデンラズベリー賞で何かしら受賞する、ていうかしろ)
築き上げてきた世界観をトコトン破壊しつくし“全く何も生み出さなかった”のはシリーズを失墜させファンに見限らせて収益要素をトコトン死滅させようと目論む暗黒卿がマジでいたんじゃないかと邪推させる程に最悪な出来栄えだった…少なくとも観賞して暗黒面に落ちた人間はいる、当たり前だが筆者だ。
「シリーズを短期間で出しすぎた」「スターウォーズ疲れ」と人気低迷に対し制作側が見解を述べてたが的外れすぎる!明らかに本作が影響している。総評は評価はルークスカイウォーカー役であるマークハミル氏への、自身の思いを押し殺して役を演じきったプロ魂へ向けた二つ星。したがって本編自体は0…こんなにストレスを受けた映画は久しぶりだ。
そういえば劇場観賞中に一人の男性が背中越しからも伝わってくる怒りを湛えて席を立ち、そして二度と戻って来なかったのだ。「席を立ちたくなる」と文章にはすれど実行者を見たのは本作が初だったがホントもうね・・・色々凄すぎる映画だった。
ラスト・ジェダイ‼️
ディズニーが製作したシークエル・トリロジー‼️「新たなる希望」の焼き直しだった「フォースの覚醒」、やってはいけない反則技をやってしまった「スカイウォーカーの夜明け」に失望した私にとって、三部作の中では最高作がこの「最後のジェダイ」‼️ルークの下で修行しながら説得を試みるレイと、ファースト・オーダーとレジスタンスの凄まじい攻防が描かれます‼️なんと言っても監督のライアン・ジョンソン‼️「スター・ウォーズ」の決まり事をことごとく破ろうというか、新しい事に挑戦しようとする彼の姿勢は素晴らしいと思います‼️例えばフォースの新たな力‼️宇宙空間を遊泳したり、別の惑星へ自らの姿を映し出したり、遠く離れたレイとカイロ・レンが交信できたり‼️そして敵の最高指導者スノークがアッサリ退場‼️そしてルーク・スカイウォーカーのキャラクター‼️この「最後のジェダイ」が一部で不評なのは、このルークのキャラクター描写が大きいのでしょう‼️弟子であるカイロ・レンをダークサイドに堕としてしまった責任からとは思うのですが、それでも妹であるレイアたちの危機に駆けつけなかった理由にはならない‼️この点は私も不満です‼️それでもスター・ウォーズならではのスペース・バトルは迫力満点‼️ポーによるX-ウィングの大活躍、レジスタンスの爆撃機スターフォートレスによるエモーショナルな爆撃シーン、フィンとキャプテン・ファズマの激突、クライマックスの塩の惑星クレイトでの攻防(赤い土を巻き上げながら低空飛行するオンボロ飛行艇がカッコいい)‼️そしてライトセイバー戦‼️レイ&カイロ・レンVSスノークの親衛隊、そしてクライマックスのルークvsカイロ・レン‼️特にレイ&カイロ・レンは敵でありながらもナイス・コンビネーション‼️そしてラストの星空を眺める少年たちの描写も素晴らしいですね‼️「スター・ウォーズ」の今後に希望が持てるラスト・カットだったんですけど・・・‼️
スター・ウォーズ史上一の失敗
スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ
ストーリーの一部はいいのですが、ところどろこで最悪な展開が多かったので残念と思ってしまいました
まず、最初に残念と思ったのがレイアが生きていることです なんであれで生き残っているの?大勢のレジスタンスは死んでるのに生きてるのは納得がいきませんでした
次にスノークがあっさりと死ぬことです いやお前ラスボス感めちゃくちゃ出でただろ 死んだ時はエピソード9はどうするのと思いました
最後に一番最悪な展開がルークがバーチャルで死ぬことです
最後のシーンでルークがファースト・オーダーの総攻撃を受けているのに生きていると思って最強キャラみたいで凄いと思いましたが、フォースの力でバーチャル映像でうつしてただけで、岩の上で死ぬのかいと思い興ざめしました
ですが、それ以外のストーリーなどはよく
最後のクレイトの戦いなどは特徴的な戦いで今までのスター・ウォーズの戦いと違ってて面白かったです
スター・ウォーズ:サーガ⑩ 光と闇、行き着く先の希望
前作もそうだったんですが、ディズニー映画なのにお城が出てきません。スター・ウォーズの世界観を崩さないということらしいですが、懐の深さを感じますね。確かにお城が間に入るとちょっと雰囲気が変わる?
ところが、作品事態が今までの世界観と異なっているような気がする。
前作の時には、新メンバーだからと自分的に納得してたんだけど、どうやらそれだけではないような。
画像も迫力があって、非常に楽しませてもらいました。なるほど、そう来るかって感じの展開も良かったです。 ただね~・・・
【ここからはちょっとネタバレ含みますので要注意】
不満ってほどではないですが、気になった所を幾つか・・・
前作でも思ったけど、新メンバーに華がない。 カイロ・レンがスノークを倒し、ダース・ベイダーも成し得なかった事実上のトップの座を手に入れているのに、その風格が全然感じられない。最悪って感じもなく、王様の威圧感もない。
フィンも色々頑張ってるけど、ローズとの関係は何?ローズも前に出てくる見た目じゃない。
トルーパーのリーダーであるファズマも呆気なくやられちゃったし。
レイとルークは、結局あの島で何したの?修行にしては中途半端だった気がするけど、レイは、いつの間にか強くなっちゃってる。
前作のソロの最後も唐突だった気がしたんだけど、ルークもそう。元々、ルーク自体もマスターっぽくない。オビワンみたいな威圧感っていうか、風格ってのが感じられない。まぁ、引き続きってだけのキャスティングだろうから仕方ないけど・・・。
確かに、ウ~ンって、思う場面の多い本作ですが、作品としては、嫌いじゃないです。楽しませてもらいました。
赤が舞い上がる惑星の戦闘もカッコいい!
大きな宇宙船が崩れ落ちる様もカッコいい!
よくまとまった一本だとは思いますが・・・
違和感の正体
まるでエピソード4と合わせ鏡のような『フォースの覚醒』には郷愁をそそられたかのような気持ちになり、初見の時には半泣きになりながら観たのだが…本作には酷く興を削がれた感じがして、再見できずにいた。『スカイウォーカーの夜明け』は随分と持ち直したが、完全に挽回できたようには思えなかった。でも、やっぱりこのシリーズは基本的に大好きなので、改めて向き合ってみようか…と。
本作には間違いなく違和感がある。が、巷でよく言われるような、「ルーク・スカイウォーカーの人物像がこれまでの作品とあまりにも違いすぎる」という見解については自分は同意できなくて…そもそもジェダイとしての訓練を受け始めたのが適正年齢よりうんと遅かったルークは、非人間的なぐらいに感情抑制のできる他のジェダイ達と異なって、極めて不完全で人間的な弱さを持ち合わせたキャラクターであったはず。葛藤したり迷ったり判断を間違ったりという人間にとって当たり前の性質を持っていても自然なので、本作で描いているような“ルークの失敗”については、決して整合性が無いとは自分は思えなかった。ましてや、ルーク自身こそがジェダイの正式な訓練システムの中で育っていない状態でありながら、次のジェダイを育てようとしたのだから、そりゃミスを犯すリスクは非常に高いはず。だから、十分あり得る展開だな…という風に思っていたのである。
だとすれば、本作に感じるこの違和感はなんなのだろう?ロッテントマトのスコアを見ると、批評家の方のスコアは91%と圧倒的に肯定的な評価になっており、オーディエンスのスコアの41%と大きく乖離している。こういうスコアの乖離(逆パターンもよくある)はよく起こるが、大多数の批評家が大きな判断ミスを犯すとは思えない。プロの目から観れば、続編物の物語としての整合性についても、緻密によく出来ているように見えたということだろう。にも関わらず、やはりオーディエンスにはウケが悪かったのだ。
ということは、作品が広く受け入れられるためには「緻密で隙なく良く出来ている」だけでは足りないということではないのか?だとしたら、キャラクター造形とかシナリオとかそんな所に問題があったわけではない。受け入れられなかった原因は、多くのオーディエンスがスターウォーズに求める要素(端的に言えば、スターウォーズらしさ)を欠いていたが故に前作までの作品群との連続性が感じられなかった(だから、あれこれと辻褄が合わないように受け止められた)…ということかもしれない。本作をシリーズの正史から外そう…という一部の熱烈なファンによる運動が起こったのも、実は根底にそういう理由があったからではないのか、というのが私見である。
私なりに、過去の作品に比して、本作に圧倒的に足りなかったものが何かを振り返って考えてみるに…過去の作品がどんなに筋書き上で深刻な状況になっても失わなかったもの、それはエンターテイメント作品としての「遊び」だ。観ていて楽しい、ワクワクが止まらない…というような高揚感が伴うのがスターウォーズという作品の持つ基調だと思う(エピソード3のアナキンがダークサイドに転がり落ちるくだりでさえも同様だ)が、本作にはどうしてもそうは思えない非常に濃密な「陰鬱さ」「重苦しさ」が伴ってしまった。そう、残念ながら観ていて楽しくないし、苦しくなってくるのである。本作が持つ過去の作品には無いレベルの非常にネガティブな空気感が、スターウォーズらしからぬものであったがために、多くの人にとって受け入れ難いものになってしまった…というのが、実はこの作品に拒否反応を示す人が大量生産された最大の原因なのではないかと思う。本作のなかで起こる様々な出来事を、もっとエンターテイメント性豊かに、巧妙に描写することができれば、こんなことにはならなかったかもしれない。
『LOOPER』や、『ナイブズ・アウト』『グラス・オニオン』を観るにつけ、ライアン・ジョンソン監督は決して力の無い監督ではないし、自分が構想した物語を語る分には非常に優秀だと思う。シリーズ物かつ大作の雇われ監督を担うのが性に合わなかっただけだろうし、スターウォーズの持ち味をオーディエンス目線でちゃんと理解できていなかったということだろう。
結果論だが、前後の作品のクオリティを見る限り、J・J・エイブラムスが本作も自ら監督すべきだった(そうすれば『スカイウォーカーの夜明け』はもっと良くなった)と思わないでいられない。
フォースの力が無限大。
一人でスターウォーズを見ててもどうだったっけ?
まぁいいかで進んできたくらいのライト層のファン
だけど、記憶力の素晴らしい息子と再度観ることで
忘れてた事も思い出してスターウォーズエピソード7
は楽しく観れた。
だけどエピソード8はいただけない。
なんというか作りがスゴく雑だし
フォースを便利なツールみたいな使い方をしてるし、
前半はおちゃらけが多い。
気になったのは
レイアがフォースの力で宇宙空間を漂ったり
携帯電話のごとく長距離の会話が可能に、
ルークがベンを殺そうとした事が全ての発端じゃないのか問題。
反乱軍の大ピンチと
レイとカイロレンのライトセイバーの取り合いと
フィンとローズの処刑が同時に行われるのは
良い演出だったけど、
その後レイがチューバッカと突然ファルコン号に乗って
現れるのは説明なさ過ぎ、
ルークの登場も然り。
全て監督の都合の良いように説明なしに
キャラを動かしてる気がして嫌な気分だった。
一番気になったのはルークたちがシスを倒したはずなのに、反乱軍が反乱軍のままで帝国軍も昔のままと言うのがどうも腑に落ちなかった。
これまでのスターウォーズに通底していた『親を殺して自己成長』という...
原点
下痢
二重三重
素晴らしい、全て間違えている
幼少期に深夜帯に放送していた帝国の逆襲をVHSに録画し擦り切れるほどに見て虜になった私はとても悲しんでいる。
製作陣は「スターウォーズとは何か」という問いを深掘りせずに"新しい世代に向けた新しいスターウォーズ"を夢想したのだろうか?EP7でJJが壮大に拡げた風呂敷を何一つ畳まずに散らかしただけの作品。またルークスカイウォーカーという偉人を貶めた罪は計り知れない。
この作品を正史と見なさなければならない事が苦痛でしかない。
新三部作にグランドデザインを持たさずに制作を進めたディズニーは帝国で、キャスリーン・ケネディーはシス。
デーブ・フィローニの爪の垢を煎じて飲むべき関係者各位にこの言葉を送る「素晴らしい、全て間違えている」
映像面は良いのですが・・・
劇場公開当時、1度映画館で見ていますが、久しぶりに動画配信サービスを利用して視聴しました。ちなみにスター・ウォーズシリーズは1‐9とローグ・ワン、ハン・ソロ、クローン・ウォーズ、オビ・ワン・ケノービ、マンダロリアンを見ました。
前作に続いて、やはり映像は綺麗です。映像技術は日進月歩なんだな、と感じさせられます。映像面についてはとても満足感が高かったです。
特に画面作りというかカメラワークはすごいな、と思いました。場面ごと・シーンごとにどこをスクリーンショットで切り取っても、絵画にできそうなほどドラマチックですし、カッコいいと思いました。
ただ、自分としてはストーリーや展開がなんだかな、という感じです。
まず単純に思うのは、なげぇーな、ということです。展開が遅く感じます。キャラ1人1人に割く時間が長すぎる気がして、もっとサッパリでも良いのではないか、と思ってしまいました。数十年前の映画を引き合いに出すのもアレですが、旧3部作って割と強引に進んでいっていた気がします。これまでの作品とわざと趣向を変えているのかもしれませんが、それにしても長いなと思います。
あと、フォースの解釈です。フォースなんでも出来すぎだろう、と。もう、これ以上の言い方はできません。
映像は綺麗なんですが、なにせ長いですし、しかも各キャラの葛藤にそれほど感情移入できないし、そんなに爽快感も感じられませんでした。
イリュージョン
荒々しく切ない新しいスターウォーズ
やはり、スターウォーズは、ルーク・スカイウォーカが登場すると格別な面白さがある。本作は、第3シリーズの第2作目(エピソード8)であるが、エピソード7とはガラリと様変わりした新しいスターウォーズである。荒々しさ、切なさ、愛、希望、献身、心の葛藤、苦悩、等、様々な要素を濃密に詰め込んだSF戦争活劇として堪能できる。
主人公・レイ(デイシー・リドリー)は、伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカ(マーク・ハミル)にフォースの教えを請い、修行に励む。一方、レジスタンス軍は、圧倒的な戦力の悪の組織ファースト・オーダー軍の前に満身創痍になりながらも善戦するものの、次第に追い詰められるが、勇敢な戦士達の活躍で、何とか持ちこたえてきたが・・・。
本作は、レジスタンス軍とファースト・オーダー軍の戦闘ストーリーと、フォース修行ストーリーが同時進行していく。前者は、前半は退屈な場面もあるが、後半はレジスタンス軍の予想外の奮闘振りの連続である。戦争としてのリアリティがあるので、レジスタンス軍兵士達の想いが画面から伝わってきて哀切感がある。自然に涙が溢れてくる。後者は、レイとルーク・スカイウォーカの心象描写が中心であり、ジェダイという強者ゆえの葛藤と苦悩が画面から滲み出てくる。エピソード5・帝国の逆襲のヨーダとルーク・スカイウォーカの師弟シーンを彷彿とさせる。フォースが安易に使えるものではないことが得心できる。前者は動、後者は静であり、動と静のバランスが取れていて、作品にメリハリが付いているので、上映時間が短く感じられる。
主人公・レイ役のデイシー・リドリーが、強さと未熟さを合わせ持つ若きジェダイの葛藤と苦悩を熱演。何かに挑むような大きな眼差しと鋭い眼光が印象的。本作のキーパーソンであるルーク・スカイウォーカ役のマーク・ハミルは静かな佇まいで、道を究めて達観した熟練者の雰囲気を漂わせている。レイとの違いが鮮明になっている。一方、ファースト・オーダー軍最高指導者・スノーク役のアンディ・サーキスは、邪悪で無慈悲な悪の権化振りで独特の存在感を示している。やはり、悪役が目立っていることが、この手の作品の必須条件である。
前作は、第1シリーズ(エピソード4,5,6)のオマージュだったが、本作は、全く雰囲気の異なる作品であり、長いシリーズを完全継承するのでなく、割り切って軌道修正した潔さが感じられる。やっと新シリーズが始まったという実感がある。
真打、ルーク・スカイウォーカが登場してしまったので、次回作は、どうなるのか不安が残る。次回作では、従来シリーズに依存しない、ルーク・スカイウォーカ以上に魅力ある、カッコ良い登場人物が現れることを期待したい。
全986件中、1~20件目を表示