劇場公開日 2016年11月5日

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「ユーレイッテナンデスカ?」JUKAI 樹海 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ユーレイッテナンデスカ?

2021年8月26日
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日本の名所、富士の青木ヶ原樹海を舞台としたハリウッド製ホラー。一応日本でロケを行っている様で、よくあるトンデモ日本は出て来ない。序盤のタクシー張り付き男以外は概ね違和感が無い仕上がりだ。アメリカ人の考えるトーキョーとはそういうイメージなのだろうか。
樹海とは不思議な場所である。美しい自然に囲まれる一方、自殺の名所という負のイメージも強い場所だ。世界的にも自殺スポットという形で青木ヶ原樹海は有名だそうだ。特に製作に日本側が大体的に絡んではいないのか、Jホラーを意識するとベクトルが異なるので要注意。あくまでもJホラー風である。音で驚かす描写もちらほら垣間見れるが、基本は徹底的に雰囲気で怖がらせるタイプの作品だ。ショック描写に頼らないのはなかなか好感が持てる。ただあまり恐怖表現等は樹海ならではのものという形ではなく、ごくありきたりなものであり、ストーリーに樹海が大きく絡む訳でも無い。「森に巣食う何か」ではなく、物理的なものがラスボス的に出てきてしまうのが残念だった。主人公が双子というのがキーワードとなり、実は双子なんかおらず、自分一人が森の中を永遠と彷徨っていた・・・何ていうオチを想像していた為、あの展開はちょっと・・・と思ってしまう。だが、日本人がきちんとした発音の日本語を話してくれていたのは安心した。「インデペンデンス・デイ」の「コウゲキハ、アトゴジカンデ、ハジマル」の様な失態はしていない。ぜひ安心して観て欲しい。

Mina