「魅力的なVR世界とつまらない現実世界の対比」レディ・プレイヤー1 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
魅力的なVR世界とつまらない現実世界の対比
現実でも普及の兆しがあるVRを題材にしたSF映画。現実と虚構という対立構図の作品はSFでは珍しくないが、現実に普及しつつある技術をフィーチャーしているからか、身近なテーマと感じさせる。
多くのキャラクターを登場させて、夢のようなデジタルワールドを作ったスピルバーグだが、最後はやはり現実が大事だと結論づける。しかし、VR世界をあれだけ魅力的に描いていおいて、その結論でいいのか、という気もする。現実の良い部分はあまり描かれていないだけに。
とはいえ娯楽アドベンチャー映画として一級品で、さすがはスピルバーグといったところか。このところ大作映画ではあまり存在感を発揮していなかっただけに往年の映画ファンを喜ばせるとともに新しいファンも獲得しただろう。
この設定ならシリーズ化も容易だろう。ぜひシリーズ化してテーマの深化と魅力的な悪役の登場を期待したい。
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