ジオストームのレビュー・感想・評価
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日本は真っ先に潰す!!
「シン・ゴジラ」が面白かったのは家族要素や恋愛要素を排除した事が大きいと思いますが、災害ものなのに前半は家族・恋愛要素で度々脱線してテンポが悪く感じ、観客は設定説明やドラマじゃなくて早くドカーンが観たいんだよドカーンが!!と苛々しました。中盤の女性エージェントの活躍からサスペンスものとして捉える事ができ、災害ものとしては諦めて最後まで楽しむ事ができました。予告編以上の災害シーンは無く、日本・ブラジル・インド・ロシア等では一般人が何も知らずにバタバタと死にましたが、アメリカ政府からお詫びもあるはずもなく最後はめでたしめでたしという虫けら扱いがリアルでした。題材からしてイルミナティのプロパガンダ映画ですが、日本は真っ先に潰す!!というメッセージは伝わってきました。実際に極東上空には、国籍不明の気象改変衛星が数十基存在して、大雨を降らせたり台風の進路を曲げたりしています。
宇宙兄弟
普通のディザスタームービーと違いサスペンス要素があったりとなかなか面白かったです。
天候を操るということで、かなりテクノロジーが進んでいるのかと思ったんですが舞台は数年後の近未来。
そんなに現代と違いはなくスペースシャトルや宇宙ステーションのデザインはよく知った感じでしたが重厚で細部まで作りこまれたCGは見事でした。
災害の映像も迫力満点で、普通ではありえない砂漠での雪や津波。
この映像は映画館で観ることをオススメしたいです。
唯一、未来的だなと思ったのはホロフレームだったかな?ペンみたいなものが変形してホロディスプレイになるんですが、あれは洗練されててカッコいいアイテムでした。
カッコいいと言えばマックスの婚約者サラ!
サラの本気はカッコよすぎでした。
あんな強い女性なら守られたい(笑)
カーチェイスしている緊迫した場面で大統領が「結婚しなさい」と言ったのは笑ってしまいました。
そして何だかんだいってローソン兄弟の絆が良かったですね。
欲を言うならもう少し子供時代の様子など兄弟の繋がりがわかる部分を描いて欲しかったですが疎遠になりながらもどこがで繋がっていて兄弟愛を感じました。
少し目が潤む場面もあったり大団円という感じで終わり方もスッキリしていて私は好きでしたね。
思ってたよりはよかった
ジオストーム
ハリウッドのフラストレーションも相当なものだ
アメリカが繁栄するために推し進めた民主化やグローバリゼーションなのに、結果的には、トランプ大統領を支持する様な人達にとっての〝古き良き〟アメリカ(エド・ハリスが1945年と言ってたのでそれ以降の白人中流家庭が豊かになる時代、奥様は魔女で描かれていたような、のことかな)が損なわれてしまったから、それを取り戻す。そのためには今出来上がっている国際秩序は一度ぶち壊してしまえ‼️
という昨今のアメリカファースト的風潮がもたらす乱暴な発想や先人が築いた歴史的な経緯を無視したやり口についての反発、批判、皮肉が随所に見え隠れしてました。
民主党の現職大統領はあんな目に合うし(トランプ大統領はオバマさんの政策をことごとく潰しにかかっている)、直近の国際宇宙ステーションの女性責任者はドイツ(難民問題や中東問題でソリが合わない欧州代表)だし、メキシコ(実は低賃金の労働力などでアメリカ経済を下支えしている)は最後にいい所見せるし。
自分ファーストではなく、自己犠牲の精神こそが周囲の共感や協力や幸福をもたらすことを示したかったのだと思います。
中途半端
とても立派すぎる恥ずかしい映画。
温暖化が進行した近未来、米国主導による国際協力で作られた200個以上の人工衛星ネットワークが地球全体を包み込み、気候をコントロールしていた。そんなある日、その人口衛星が暴走して、世界各地で異常気象や災害パニックが起き始める。
3D VFXで何でもできる時代になったとはいえ、こんなオリジナリティのない映画作って、恥ずかしくないのだろうか?
「アルマゲドン」(1998)+「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)+「くもりときどきミートボール」(2009)、しかもジェラルド・バトラー主演ということで、「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)も加わって・・・。こんな寄せ集め映画は、いかにもむなしい。
あらゆる発想が陳腐なパクリだし、キモとなる首謀者の動機も幼稚。お決まりのハッピーエンドへ誘導するための伏線も二流。かといって地球温暖化への警鐘にもなっていない。
SF的な深みもなく、ほとんど説明なしでスピード展開するのは、パクリ設定であることを認めているから。ただただ自らのプロットに酔っているだけ。
ヘタにリアリティを持たせるから、まるで中身の伴わない平民が、高級スーツを着ているようなバランスの悪さ。
実写でハンバーガーを降らした方がぜんぜんいいよ。「くもりときどきミートボール」の発想の素晴らしさを再評価してしまう。
(2018/1/20 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ/字幕:松崎広幸)
うん、理屈がよく分からんが、そうなんだろうな
システムそのものがわかりにくい
映画上で描かれる『タッチボーイ』と言われる気象コントロールシステムだけど、科学的考証に基づくシステムなのか? と思うと空想に近い物だと思った。
カーボン・ナノチューブによるスペース・エレベーター構想が空想では無くなった現在、映画上で大気圏外を網の目の様に結びつける衛星システム。
あんな事したらスペースデブリ衝突のリスクや大気圏外に飛び立つ宇宙船の航行の邪魔になる。
また、ジオ・ストーム攻撃になるのを停止してもそう簡単に一度いじった地球の気象は回復しない。そこがおかしい。
こんなシステムは近未来の系外惑星に向けて航行する亜光速宇宙船よりも不可能とすら思える。
あと映画上でセキュリティのことも描かれるが、気象コントロールシステム自体が現状の科学では不可能と思えるのに、別のシチュエーションにしてしまっている。
振り返ると地球温暖化の減速には、やはり地球上の二酸化炭素排出を減らすしかないと思うけど。現状は核戦争のリスクが高まっているのを思うとなんともやりきれない気持ちにもなった。
1つだけ気になる
これがディザスタームービー
ディザスタームービーといえば『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』『カリフォルニア・ダウン』『イントゥ・ザ・ストーム』『アルマゲドン』などが既に名を連ねているが、その中に新たに並べても良いのではないかと、良くも悪くも思った。
それは「王道ストーリー」と「既視感」の表裏一体の鬩ぎ合いで、どちらの印象を受けるかで評価が分かれそうである。
ただ、本作はディザスタームービーの面白さをしっかりと描いているし、それを乗り越えた先の『アルマゲドン』的な感動のラストも忘れていない。という意味では本作は「ディザスタームービーとは」という問いの模範解答となったのではないだろうか。
個人的には「ディザスター」の要素にやや不充分さを感じたため、名作とまでは言わないでおくことにする。ただ、アビー・コーニッシュのカーアクションが非常にクールなのでそこは必見。
世界は、人類は一つになれる
手に汗握る
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