「自閉症に誤解や偏見を持たせまくる、よろしくない作品。」ザ・コンサルタント ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
自閉症に誤解や偏見を持たせまくる、よろしくない作品。
クリックして本文を読む
鑑賞後、なんだかなあという結末に、
どう受け止めていいか、苦しんでいる。
数字に強く、一方で凄腕の殺戮スキルを持つという、
主人公のギャップある二面性のキャラ設定が、
面白く魅力的なので、
最後まで鑑賞できたが、良かったのはここだけ。
物語の本筋部分に、不可解な点が多々あり、何を見せられてるんだか、よくわからなかった。
終盤でバンバン敵を倒すのに、ラスボスだけは違う結末になるし、
仲間を失ったはずのラスボスも、
あれでいいのかと理解に苦しむフィナーレ。
そもそも、この主人公、
父親から戦いのスキルを伝授されているが、
殺し屋になってる時点で、教育失敗してるし、
弟も犯罪者なのだから、
父親の罪が社会に対して大きすぎる。
そういう映画だったっけ?
社会視点でこの家族を見たら、
自閉症やアスペ持ちの子供がいる家族は、
社会の癌だ、
みたいな、語弊を生みかねない、
最悪な設定に見える。
主人公の道徳心や、善悪の判断基準が、
ぶっ飛んでいて、ついていけない。
むしろ、最後の最後に始末する悪党のほうが、
悪い事をしてるけれど、
社会に対して良い事もしており、
そこはあっさり殺すんかい!
と、ツッコミ入れたくなる結末だった。
続編が今年全米公開らしいが、
悪人の兄弟を、
待ってましたと言わんばかりの、
待望ムードも薄ら気持ち悪い。
そういう作品だったっけ?と、
大きなクエスチョンマークが残る作品だった。
コメントする