「ザ・会計士」ザ・コンサルタント uzi9mmさんの映画レビュー(感想・評価)
ザ・会計士
コンサルタントというとショーンKみたいな胡散臭いイメージです。しかし、原題は「The Accountant」で会計士という意味です。実際、主人公もただの会計士でした。
人とのコミュニケーションが取りづらい、不器用な、けれど数字には強い会計士。でも裏ではヤバイ組織の資金洗浄を行っていて、殺しも厭わないけれど、殺し屋というわけではありません。技術を持っているだけです。
手元にあるムビチケを見たら、「本業、腕利きの殺し屋。」とか書いてました。ちゃんと映画を見てるんでしょうか? 配給会社こそコンサルタントをつけるべきだったのでは(笑
とは言え映画は面白かったです。
主人公は高機能自閉症ということですが、
自分は少し人とは違うんじゃないか?
思春期に多くの人が抱く、そんな違和感や不安を持ったことのある人ならグッとくること間違いなしです。特にラスト。
追記
「自閉症が凄い超人みたいに描かれるのはどうか」みたいなことを言ってる人は映画なんて見なきゃいいのに。と思います。
映画が現実と寸分違わず作られてあるべきだと思う人は、映画など見ず、只ひたすらに現実を生きてください。
そういう人は強い人です。僕らみたいな弱い人間は映画に幻想を求め、現実を少しでも忘れようと映画館に通います。本をめくったり、再生ボタンを押したりします。
映画は嘘です。現実が弱い人間が強くなったっていいじゃないですか。
現実で弱い人間が物語でもそのまま救われず、弱いままであれ、と思う人はただただ現実を生きてください。その方がよっぽど益になります。映画なんてなんの役にも立たないのですから、
現実を生きて行けない弱い人間以外には。