世界一キライなあなたにのレビュー・感想・評価
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ただのラブストーリーじゃなかった
考えさせられる物語だった。
最初は冷たくされ、嫌いだ苦手だと思っていた。
やっと心開いたと思ったら、半年後に彼は自ら人生を終えようとしている。
まずほう助自殺という選択をこの物語で知った。
ディグニタスという言葉が本編でも出てくるが、それが「死ぬ権利」を主張する団体だということも。
彼の選択は一般的にはネガティブで、反対されがちな意思だと思う。でも体の動かなくなった本人の人生への絶望感からすると、気持ちもわかる。ウィルは最愛の人が現れてもその意思が覆されることはなかった。
なんて悲しい。
最後の2人の表情が忘れられない。
離れたくないけど現実はうまくいかない感じ。
ウィルの決断は彼女を孤独にさせるもので、自己中だと言われるかもしれない。
でもウィルが1番嫌だったのはルーを縛ることだったんじゃないかと思う。夢を諦めてしがらみに囚われていた彼女に何度も、好きなように生きろと言っていたように。
ウィルの手紙の言葉は力強かった。
「果敢に生きろ 落ち着いたりするな」
人生
青年実業家で、すべてが順調で楽しく完璧な人生を過ごしていたが、不運な事故で恋も生活も性格も一転したひと。
明るく人と関わるのが好きで夢はあるが、家族の仕事難で苦労が絶えず、ただただ働く日々を過ごしているひと。
偶然の求人で出会った2人。
はじめは、事故によって体の自由が効かなく、今までの生活とのギャップで日々苦しみ、周りに対して悲観的で皮肉な態度を取っていた青年。しかし、その女性のひたむきさと正直さによって、少しずつ心を開き始める。
また、女性の方も今まで出会ったことのないタイプの青年と出会い関わっていく事で、新しい世界に触れ、自分のやりたいことを見つめ直していく。
しかし、青年が半年という猶予期間のあと、人生を閉じようとしていて、自分が自殺防止を兼ねた監視人として雇わられていたことがわかり・・・。
何が幸せで、その人にとって何が生きるということなのか。それぞれの価値観の違いや生きる道を考えさせられる映画。悲しい部分もあるのに、ひとの暖かさや想いの尊さを感じさせられ、見終わったあと、不思議とスッキリとした気持ちになる。
原作よりアッサリしてる
原作が好きで映画化も楽しみにしてた。
エミリア クラークの大袈裟な表情が少し苦手だけど、イメージ的には合ってると思った。
自分の思い通りにならない体になって、自分らしく生きられないなら死んだ方がマシと考えるウィルと、それでも生きていてくれればそれで良いと言う周囲の人達。
生きる意味について考えさせられる。
心を開いた、・・・それなのに。切なくも温かかった。
恋愛ものかと思ったら、そんな単純なものじゃなかった。
事故で首から下が麻痺してしまったウィルに、介護士を捜す両親。
でも実は、介護士は既にいて、生きることを放棄しているウィルに、
希望を持たせて欲しかったのだと思う。
6年も勤めたカフェを首になり、
求職中だったルーは、この仕事に飛びついた。
しかし、生きることを放棄しているウィルは、とにかく意地悪。
ルーも、何度も辞めたいと思うのだけれど、
自分が職を失くしてしまうと、家族が生活していけなくなる切羽詰まった状況。
その責任感だけが、ルーを留まらせていた。
それでも相変わらず意地悪なウィルに対して、
雇い主はウィルじゃない、ウィルの両親なのだから、
雇い主に辞めろと言われない限りは居座ってやる、
ウィルといることは楽しくも何ともないけれど、これは仕事だから、
私には、お金が必要だから! ・・・と怒った処から、ウィルが変わっていく。
同情されている訳じゃない、とか、
ルーに対しての信頼感も芽生えて来たのだろう。
ルーは、見事にウィルの心を開いた。・・・だけど、それなのに。
切なくも温かい、大きな大きなラヴストーリーだった。(*^-^*)
大好きな映画
飛行機の中で鑑賞したらものすごく良くて、
行きも帰りも何回も観た。
相手役の俳優がめちゃくちゃドストライクだったことも要因の一つです。
一番好きなシーンは2人で結婚披露宴パーティから抜け出すところ。エド・シーランの曲が最高に合ってた。
どれだけ前向きな気持ちにもっていこうとしても、死んだ方がマシだと思うときもある。
ましてやあれだけ完璧な人生を送っていたら、もし自分でも尊厳死を選んだかもしれない。
「いつでも死ねる」選択肢があったからこそ、楽しい時間を過ごせたんだろうな。
愛
最後がこんな内容の映画が初めて(;_;)
悲しいけど、、温かい家族と好きな人に看取られて逝ったんだね。
彼女の気持ちと、お母さんが空港で彼女を追いかけてまでのシーン。
彼女がスイスまできてくれた時にありがとうと言ってくれた時、今までのお母さんのシーンが巡ってお母さんの気持ちになって考えてしまいボロボロ泣いてしまいました。
それだけじゃなくウィルが言った彼女が裸で歩いてても何もしてあげられないと話した時も、もどかしさ悔しさしたいのに出来ない!その彼女に対しての愛。
感動しました
眉毛
このヒロインの眉毛は、とてもよく動く。
加えて落ち着いた街並みに反比例するような色使いのファッション。
出だしの感想は「センス悪い」だった。
が、しかし。
彼の時間を彼と共有できたように思う。
観客である僕は拒絶からこの作品とヒロインに出会った。
彼が彼女を拒絶したように、僕もこの作品に拒絶を覚えた。
よく動く眉毛が目障りで、芝居が大袈裟に思えた。色使いが派手な奇抜なファッション、それらがもたらす印象が故に。
だが、彼が彼女に心を開いてゆくのと同じ速度で、僕もこの作品に没入していく。
相変わらず眉毛はよく動くし、ファッションが落ち着く事もないが、彼の心情の変化が手に取るように分かるからだ。
第三者的な立場ではなく、彼自身に感情移入するわけでもなく、彼が彼女に向ける目線と同様のものを、僕は作品に向けていく。
この作品は安楽死を扱ったものであり、おそらく是非は問われ続けその結論が出る事はないだろう。
その安楽死を一つのハッピーエンドとする為には、この「彼の目線」というのは重要なファクターで、本人の意思に寄り添わねばこの作品自体の存在が無意味になる。
その為の設計図は実に緻密であり、心理学でも流用したのかと思うほど、既存の脚本とは一線を画したような成り立ちを感じる。
この脚本家が天才なのか、はたまたコレを組み上げた監督が天才なのか…。
類まれなる魔法がかけられてた。
彼女が僕にとって魅力的に変化していく事はなかったが、この作品に覚えた拒絶感は綺麗サッパリ消失してた。
むしろその振り幅が「安楽死」という結末に選択肢という結論を付与してたようにも思う。
余談だが、眉毛の動かない彼女はとてもとても愛らしく美しい。
生き切ったね。
最後、彼は死を選ぶけど、彼は満足していると思うよ。そして、彼の死を辛いながらも、受け止めようとする彼女も、そして彼女も素晴らしい。セリフがいちいち面白いので、あきない。
声をあげて
途中までいいラブストーリー、ラブコメと思ってました。
主人公2人の掛け合いが親しみ易く面白いです。
そう思ってる内はハッピーエンドで終わるんだと思ってました。
ただ、彼が選ぶ結末。
それは誰しも同じ状態になったら悩まされる壁なのだと思います。
もし私が同じ症状であれば同じ事を選ぶでしょう。
四肢麻痺の方の苦悩を考えさせられる映画だと思いました。(そんな軽い物ではないと思いますが)愛だけでは救えない。愛があるからこそ救われない。
だからこそ2人の暖かさ、悲しみが感じられる映画かと思いました。
2人の思いやる気持ちが痛く、愛おしい映画です。
こんなに泣いた映画はありませんでした。
考えさせらせるけど
若くして事故で首から下が不随になった富豪の男。
その人の世話をするアルバイトを始める女の子。
安楽死を扱った映画だけど、観終わった後の感じは重くはない。
最後のヒロインの笑顔で救われた気がする。
生き抜いたということ。
生きることは大切。生きることの大切さを伝えることは大切。
生きることに対しての、この映画のアプローチは、人々が期待していたものとは少し違う。
生に対する死ではない。
生きることを辞めたのではなく、生き抜いたということ。
ウィルの気持ちとしては、こんな自分と付き合うことで彼女を幸せにしてあげられるのだろうか。とか、障害を持ってしまったことで、自分ではなくなった。とか。
大切なのは、ウィルは、自分で決めたことを貫き通したということ。自分の幸せを1番に考えて、決断したということ。そしてそれが、彼女にいつか訪れる幸せの遠因になるということ。
この物語は愛の物語だ。
彼女がしたことは、ただ死を待つだけの人間を大きく変えたということだ。結果が「死」ということは変わらなかった。しかし、大きく変わったことがある。「死」まで道のりだ。ここで、結果主義だのプロセス重視だのいうつもりはない。
愛によって大きく変わったものがある。
彼の人生は美しく終わっていったのだ。この世に、ただただ絶望して死ぬ、のではなく、1人の女性に愛されながら、そして、1人の女性を愛しながら死ぬことができたのだ。
その意味で、本質的な、愛のかたちをこの映画は教えてくれた。
彼女の気持ちを考えれば、そりゃつらい、ものすごくつらい。哀しいなんて言葉では表せられないほどに。
ただ、1人の男の気持ちを変え、幸せにした事実は変わらない。
きっと、彼女は、誰よりも幸せな人生を歩んでいることだろう。彼との出逢いと別れが、彼女の人生を豊かにしたのだ。
分からない
個人の感想ですので
この作品を好きな方には失礼な感想かと思いますのでご了承ください。
ラストには驚きました。
私は よくあるラブストーリーの結末で最後は2人で生きて行く選択をすると思い込んでいたので
気持ちが付いていく前に映画が終わり、なんとも言えない気持ちになりました。
どこに感動するのか分からないまま
むしろ見終わって時間が経ってから
イライラした気持ちになりました。
愛では意志を変えれないんですね
ラブストーリーですよね?
愛では死を越えることが出来ない事を伝えたかったのですか?
この映画が何を伝えたかったのか分かりません。
ルーのおかげで どんどんウィルの気持ちが明るくなっていった辺りは
楽しく見れました。
ですが、この流れからのラストは私には理解出来ませんでした。
もう一度見て見たいとは思います。
私もこの映画の良さを気付きたいです。
愛ってなんだろう
障害者の安楽死を扱った問題作ですが、それ以上に様々な意味で、考えさせられました。
あの最後のシーンで、本当に彼女は幸せになれたのだろうか?
彼女を想うのなら、障害者である彼には、強く生きてほしかった。
愛って、誰かのために生きる勇気でもあるのではいか?と。
珍しく?物語であることを忘れさせてくれる佳作です。
違う見守り方もあるのに
ルーの豊かな表情に魅せられ、つい感情移入してしまいました。ルーのことをずっと見守りたいなら、違うやり方もあったハズです。難しいくて重いテーマだと思います。ファッショナブルな映像が雰囲気を和らげてくれました。
純愛ストーリー
邦題が安っぽかったから期待せず見たら当たり!
ベタなラブストーリーではあるけど、設定が良い。
本当に愛してるからこそできるんだな、って。
悲しいけどバッドエンドな感じではない。泣くけど。
主人公2人が素敵でした。
このタイプの映画が好き
絵に描いたような善人の26歳の主人公(エミリア・クラーク)が勤めていたカフェをクビになり、ハローワークで介護職を斡旋される。
介護するのは交通事故で首から下が不自由になり、脊椎を損傷しているため、再起が望めない大富豪の青年。
期間は6か月、暗かった青年が明るい主人公の力で心を開いていくのだが・・・。
悪人の出てこない映画は楽しい。
主演の2人と同じ時に涙が出てくる映画
総合 :92
ストーリー :20
キャスト :18
テンポ :16
演出 :18
見返したい度:20
最初はラブコメディーかと思ってました。
それくらいウィルとルーの掛け合いは面白かった。
でも尊厳死の手紙が届いてからはがらっと変わりました。
ウィルとルーが本心を話し合うところは泣かずにはいられません。
自分の恋愛の経験に少し似ている部分があり色々な要素が重なって忘れられない映画になりました。
見終わってから考えましたが好きな人の事を想うと自分もウィルと同じ道を選ぶと思います。
なんだろう、バッドエンドなのに満ち足りた気持ちになれる映画ってすごく数少ないと思うんです。この映画は観てる側にとってはバッドエンドです。
でもウィルとルーにとってはハッピーエンドになった気がしてなりません。
あんな風な人生を掛ける恋愛に巡り会えるだけでも幸せな事ですしね。
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