「And then you die. 「ジーサンズ3」とでも申しましょうか?」ジーサンズ はじめての強盗 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
And then you die. 「ジーサンズ3」とでも申しましょうか?
邦題は間違いなく「オーシャンズ11」を真似たのでしょう。邦題を嫌いな方も多いようですが個人的には好きです。この微妙なダジャレっぷり。もし続編があったら「ジーサンズ4」かな?
しかし、今さらマイケル・ケインが主演の映画を観る機会があるとは思いませんでした。マイケル・ケイン良いですよね、紳士な雰囲気で。モーガン・フリーマンもいいお爺ちゃんだったんですけどね。セクハラで訴えられるまでは。アラン・アーキンはあまり知らなかったのですが、変に生真面目なお爺ちゃんでいい味だしてました。そして、クリストファー・ロイドにマット・ディロン。なかなか渋い所付いてきてます。
まぁ、内容はホント「オーシャンズ11」を年寄りにしただけだったですね。最後のネタバレの撮り方といい、そのまんま「オーシャンズ」でした。そして、犯罪を犯してもおとがめなしなのが、いかにもハリウッド的です。コメディの割りに大きく笑える所もなく、モーガン・フリーマンがショッピング・カートのカゴに入って逃げようとする所が一番面白かったぐらいでしたね。
日本とアメリカでは状況が違うんでしょうけど、年金は払っててももらえない世代からすると「年金もらえないから銀行強盗する」って理屈は全く共感できないんですよね。どちらかというと「銀行は保険に入ってるから金を盗んだっていい」って理論に老人らしい自己中心さを感じました。きっと保険会社は大損害!
映画とは関係ないですが、最近80歳ぐらいのジイサンが「山登りに行ったらゴミは捨ててきていいんだ。生ゴミは土に帰るし、空き缶は虫の住みかになるし!」なんて主張をしててドン引きした経験を思い出しました。老人には社会のお手本になってもらいたい物ですが、お手本にするべき老人がいないのは日本もアメリカも変わらないのかもしれないですね。