ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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世間の反応とは裏腹に苦悩する機長
世間からは英雄として賞賛される一方で、ハドソン川への不時着水が本当に必要だったのか疑いをかけられてしまう"サリー"サレンバーガー機長の苦悩を描いた作品。
あの時の判断は本当に正しかったのか、乗客を危険に晒したのではないか、
真実を知っている観客をも不安にさせつつ、しかし最後にはちゃんとスッキリさせてくれる作品です。
まぁトムハンクスとイーストウッドのタッグで面白くないわけがないんで是非劇場鑑賞を。
あと、意外と音響が大切な作品だなと感じたのでIMAXスクリーンでの鑑賞をオススメします。
クリント・イーストウッド監督の描き方が素晴らしい。
「ハドソン川の奇跡」字幕版で鑑賞。
※「アングリーバード」鑑賞後に鑑賞。
〈あらすじ〉
2009年のアメリカ・ニューヨークで起こり、奇跡的な生還劇として世界に広く報道された航空機事故をリアルに描いた実話。
◎良かった所
・クリント・イーストウッド監督の作品を観るのは久しぶりで、最後に観たのは「アメリカンスナイパー」でした。実は観る予定ではなかったのですが、時間があったので、急遽鑑賞。観終わってからこう思いました。「クリント・イーストウッド監督の作品はやはり描き方が素晴らしいな~」と。
・普通、映画は、何らかの経緯があって、何かが起こるのが定番ですが、この作品は、まず、何の経緯がないまま、突然、航空事故が起こり(←画面には映ってません)何かに苦悩する機長のトム・ハンクスの姿が映ります。前半は、国家運輪安全委員会が機長と副操縦士に「あの事故は空港に戻れたはず」「乗客を危険な目に遭わせた」など、責められるんです。その中盤航空機事故の経緯が丁寧に描かれてるのが、イーストウッドらしく、なんといっても、BGMがないのが良かった。めちゃくちゃリアルでした。
・機長の葛藤と苦悩が丁寧に描かれてた。思わず、食い入るように観てしまいました。
・物語終盤、副操縦士の最後の一言が面白かった。
・エンドロールに映し出される実際の事故の写真、映像。
・トム・ハンクスが渋い!
◎気になった所
・とくになし。
~まとめ~
・傑作です!\(^o^)/「アメリカンスナイパー」並みに良かったです。(^^) 気になった所がなかったので、星5つにしましたw
ただものではない
好きです。
セウォール号と大違い
リアルで観やすい作品でした
助かったあともホテルでなかなか制服を脱がなかったり、英雄扱いされても悪夢にうなされたり…
何より有事の間の冷静な事といったら!
本当のヒーローはこういう人なんですよね。
副操縦士もしかり!!
それにしても着水中の飛行機が、なんだか可愛らしく見えました〜。
エンドロールで実際に事故に遭遇した方々と映っていた機体は、ハドソン川から引き上げた実物なのでしょうか…?
よくぞ皆の脱出が済むまで沈まずにいてくれました!!
あの機体も‘奇跡の方程式’に加えないと!
なぜイーストウッドはこれを題材に選んだ?
見事な判断力
いいお話のいい映画だが心に残らない
文句なく面白い‼️
奇跡の結果
映画鑑賞の醍醐味の一つにビッグな名匠とビッグな名優の豪華タッグがあるが、今作ほどの豪華タッグはそうそうお目にかかれない。
クリント・イーストウッド×トム・ハンクス
遂にこの二人が組んだか…!
そんな二人が挑むのは、未だ記憶にも残る“ハドソン川の奇跡”。
日本でも英雄美談として報じられた。
この二人が組んで単なる称賛映画を…?
勿論それだけではなかった。
ただ自分が知らなかっただけかもしれない。
奇跡の裏で、英雄が苦悩していた事を…。
ハドソン川への着水。
全員助かったからいいようなものの、もしかしたら大惨事になっていたかもしれない。
事故後の調査で、シミュレーションでは引き返す事も出来た。
より安全な選択もあったかもしれない。
サリー機長の判断は本当に正しかったのか。
言わせて貰えるなら、何が正しくて何が間違っているかなんて、はっきりとした答えは無い。
シミュレーションは正しいのだろう。
それは当然。シミュレーションなのだから。
不測の事態はシミュレーションでは計り知れない。
日常生活でも仕事上でも何でもいい、誰の身にも覚えがある筈。
行き詰まった時、テンパった時、シミュレーション通りに行動して対処出来るだろうか。
自分は無理。
焦りながらも、瞬時の判断、行動で、最善の打開策を取る。
全ていい方向に行くとは限らない。
でも結果的にそれで良かったのなら、こう思える。
自分の経験から判断した行動は間違ってはいなかった、と。
調査委員会には苛々した。
事故なので調査はしなければならない。
誰も責任を取らないより、誰かが責任を取る方がいい。
でも、その矛先を全てサリー機長に向けるのはお門違いだ。
だって、結果は出ているではないか。
155人の尊い命が救われた。
これが何よりの全て。
その上で、自らの仕事を全うした。プロフェッショナルとして。
それは間違っていなかったのだ。唯一無二の最善だったのだ。
英雄と祭り上げられた人物の苦悩の掘り下げは、「父親たちの星条旗」「アメリカン・スナイパー」同様、イーストウッド作品に一貫するテーマ。
何度も挿入される事故の回想シーンは、緊迫感を与えるだけではなく、機長にとってのトラウマを、観る側にもまじまじと鮮烈に印象付ける。
英雄としての表面と一人の人物としての内面を、「ブリッジ・オブ・スパイ」でもそうだが、トム・ハンクスが見事に体現する。
そして奇跡の結果はサリー機長一人だけのものではない。
あの時尽力した“多くの英雄”が居たから、僅か24分間の救出が遂行出来た。
皆がやるべき事をやり、最善の道を取ったからこそ起きた奇跡。
それらを無駄無く巧みに描き、副操縦士アーロン・エッカートの洒落たラストの台詞で締めるまで、何とコンパクトにまとめた96分!
ある意味、これも奇跡!
さすがの良作。
…でも、イーストウッド映画がまたキネ旬1位に選ばれるのは何かヤだな…。
選ばれるんだろうけど…。
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