「英断とは」ハドソン川の奇跡 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
英断とは
英断といえば、まれに見る一大決心が成功した場合を指すわけで、マニュアル通りであるはずもない。そして手順の平均値であるマニュアルがあらゆる場面に対処できるとは言えない時、特異な場面において個人の采配、能力、人間性を反映した「決断」は必要となってくる。これをルール違反と叩くのか、英断と称えるのか。
過ぎたそのあと振り返った時、確かにシビアが過ぎて判断はつきにくいだろうな、としみじみ感じた。
一辺倒なヒーロー像にのぼせることなく公平に、そして冷静にとらえた今回も、イーストウッド監督の持ち味が炸裂。その品の良さがなお、奇跡を奇跡へ押し上げる一本。
コメントする