「少し単調だが、感情描写も映像も素晴らしい」ハドソン川の奇跡 GORASONさんの映画レビュー(感想・評価)
少し単調だが、感情描写も映像も素晴らしい
現役最高齢クリント・イーストウッド監督作
「ハドソン川の奇跡」(原題 Sully)鑑賞レビュー
なお、このレビューは主の主観です。
良かった点
・ノンフィクション映画な為、起承転結の結が分かってしまっているというハンデがありながらも、機長達の感情描写によってそのハンデをほとんど感じなかった。
・パニック映画ならではの緊張感は映画館の大スクリーンと音響によって最大限に発揮されており、家庭では味わえないものだった。
・本物のエアバス、救助ボートも実際の救助に使用されたもの、オペレーターも同じスタッフを動員、救助隊やボランティア、警察官、ニュースキャスターやパイロットなど、救出に携わった当時の関係者を本人役で多数出演させているからこそ感じることのできるリアル。
・サリー機長の葛藤、国家運輸安全委員会からの疑いの眼、シミュレーション対人間などの様々な感情が観客にヒシヒシと伝わる。
悪かった点
・ほとんど無いが強いて言うなら、邦題は機長自身が
「奇跡と呼ばないでくれと」言っている為、「ハドソン川の奇跡」よりも、原題の「Sully」の方がいいと思った。
・良くも悪くも、感情描写でストーリーに厚みは出ているものの、やはり単調で少し物足りず、興奮は少なかった。
(ただ、この点は人によっては「安心して見れる」という良かった点になる為一概に悪いとは言えない)
総評
ほとんど悪かった点はないのですが、自分的には興奮要素がもう少しあれば文句なしです。
イーストウッドのリアルへの凄まじいこだわりは映画館という環境が最適なのだと感じる映画で、映画館で見て良かったと全力で思えました!
ですので、星5から悪かった点を引いて4.5をつけさせていただきます!
レビューを見てくれてありがとうございました。
長文失礼します。