「孤独からの脱却のススメ」孤独のススメ 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
孤独からの脱却のススメ
孤独の「ススメ」では、断じてない。
(「孤独のグルメ」に便乗しようとしてこの邦題つけた?)
むしろ、孤独からの「脱却のススメ」
あるいは、
小さな田舎町の、そしてカルヴァン派の、さらには性格による、
厳格なしきたりに縛られた、もしくは自分で自分を縛る暮らしの、見直しのススメ。
痩せててひげ面で、言葉も知能もあやしく、
でもヤギとか小さな子供とかとすぐに仲よくなる男テオ(ロネ・ファント・ホフ)の登場が、そのきっかけ。
――このテオが、ナザレのイエス(キリスト)に見えてしょうがなかった。
いろいろあった人たちが、
ええ~っ! そうくる?!
という形で救われる清々しい物語。
上手い。
舞台となったオランダの田園風景が美しく、
(原題の)マッターホルンも絶景。
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