雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのレビュー・感想・評価
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予想に反して良い映画
この映画のことは何も知らず、番組表の短いあらすじだけで何気なく観た映画だったけど、とても良い映画だった。
原題は「破壊」。奥さんが交通事故で亡くなっても泣くことができない。奥さんに修理を頼まれていた冷蔵庫を直していた時に逆に壊してしまう。それをキッカケに思い出のあるものを次から次に壊していく。何日かして偶然奥さんのちょっとしたイタズラのメモを見つけて(それが日本語タイトルの言葉)
初めて号泣する。
日本語のタイトルの決め方、すごく良いと思う。
終盤に出てくるほんの数分なのに、そのメモによって主人公の心がす〜と解けていくとても大事な言葉。そして立ち直っていく。
確かに破壊するシーンがたくさんあるけど、この映画はそれが重要ではないと思う。
最後に前向きに生きて行こうとする主人公の明るい表情もなんか良かった〜。
久しぶりに良い映画を観た👍
男やもめに蛆がわく
男に再生なし。
いろいろ別れはあるけれど、時を経て振り返ってみるうちに寂しさ、恋しさ、愛情、感謝・・を思い起こして美しき思い出にグッとくる
・・ってのは男の典型的なセンチメンタリズム。
「男やもめに蛆がわく」とは洋の東西を問わず真実なのだろう。
「破壊と再生」と好評するレビューが多いけれど、僕は正反対の感想を持ちました、即ち男とは徹頭徹尾再生能力なき存在。過去を引きずる生物、
だということ。
エンディングでさめざめと泣く男と義父の姿。あのあと再生とかあり?
監督は「壊せば壊すほど実は何も壊せていないデイビス」を嘲いながら哀れみを込めて男という性を描いたのではないかなー?
例えば離婚した女性がこの映画を観たら反吐を吐きこそすれ感動はしないでしょうね。
生身の妻はほとんど登場せず、男の独り言のみだし(笑)
そして、
原題は「破壊」ですが、あの破壊行為は、半分は亡き妻への思い出を高揚させる“自己憐憫”の形。そしてあと半分は愛情の冷めた妻に対してと、終わっていた結婚生活そのものへの苛立ちの鉄槌。
あんまり正直に言ってしまうと取り返しがつかなくなるけれど男ってこの半分半分、あるはずですよ。
そこをはっきりとあの破壊行為で暴露してくれたことが、ちょっと痛くてみっともなくて 凄く面白い映画でした。
つまり男どもの破壊は再生ではなくマスターベーション(自慰行為)ってことで。
だんだんまともになっていくデイビスよりも妻の死の前後のアスペルガーなデイビスのほうが魅力的。
リセット
人は誰しも、困難に陥った際に時間を置くや気分転換するなどの対応を行いますが、妻を亡くした彼のリセット方法はかげきでした。
そこが少しついていけなかったかな。
もう少し再生する様を見せて欲しかったです。
そのとき必要なことはそれぞれにある
親しい人を亡くして悲しいときは泣く、皆が皆そうじゃない。感じた気持ちは同じでも。また立ち直るために必要なこともそれぞれ違うのだ。
主人公デイヴィスが何かする度言う度に、この人は妻ジュリアとどんな風に暮らしてたんだろうどんな夫だったんだろうと、どのシーンでも頭の隅で考えてた。
後半までの主人公の常軌を逸した行動に正直共感することはない。再生にはあの破壊が必要だった?でも共感できなくても心が動く、観てよかったと思える、好きになることもあるんだな、と気付かされ不思議な気分になる映画でした。
カレンとの出会い方も変わった形だったけどロマンチック過ぎないのがいい。カレンとデイヴィスの恋愛物語でないところがよかったんだと思う。居座ったことに驚くけどこの親子と一緒にいることも必要なことだった。
息子は雰囲気のある子で印象的だった。
ポストイットに亡き妻の愛をみて泣ける。
子供はデイヴィスの子だったと思う。
あんまりないことだけど、邦題がいい。
1回観ただけでは到底理解できない
表面的なものを見ると、そこまで優れた作品とは言えません。妻を失った男が、自分の心を理解し、取り戻していくというもの。
「ダラス」ほどのドラマはないし、展開としては目立ったところもない。
と思ってたんですが、りゃんひささんのレビューを読んで納得。どこまで意図されたものなのかはわかりませんが、そうであれば話はつながります。
ただ、(僕が見逃しただけかもしれませんが)そのメッセージは伝わってこなかったので、作品としては結局どうなのだろう。
自分の在り処は何処に
一度、全てを壊してから残る物を探してたのか。
自分の心の在り処がわからなくなって彷徨い、ひたすら壊す。壊してたのは自分の心。粉々になった心の破片の中に、本当に自分が大切に思っていたものを見つけた。
ボロボロになって、心の鎧が壊れ、内側にあった言葉や思いが見つかる。でも、みんな、その勇気がない。壊さずに、更に鎧を重ねてしまう。それが義父の基金だった。
主人公は壊して見つけた本当の心がメリーゴーランドだった。思いは心の中の奥底の殻の中に眠っている。
悲しいのかよくわからない
冒頭の事故から始まる物語は、些細なことから何度か大きく方向が変わっていって、最後はどうなるのかと思ったら…。賛否はあろうがきちんと収まっている。非常に難しい役だったと思うが、説得力のある人物像を作り上げたジェイク・ギレンホールはやっぱりいい俳優だ。
ナルシスオーラと小物臭が滲み出る!!
ジェイクのファンですが、投資会社の男性が終始自分語りをして、自分に酔っている感じがキモく、正直どうでも良い映画でした。競争相手をヤるとかはなく、底辺労働者や他人の物に絡みに行くのも不快な感じです。「ダラス・バイヤーズクラブ」の監督ですが、今回はこれ以上失うものは何も無いし、とても狭い世界を描き、何も得るものが無い映画です。これで殺人犯なら動機にはなると思いますが、物に八つ当たりするだけです。お金に対する呪縛を解く為に、壱万円札を破ってみようというものがありますが、他人の物に当たり散らして損壊するのはあまりにも小物過ぎてショボいので、投資会社の人という設定ならジョーカーのように札束の山に火を点けて欲しかったです。多くの人を散々不幸にして儲けた反動というものがストーリー的に、因果応報としてはあまりにも足りません。
本当の気持ちに気づく
良い人であった奥さんが突然死んでしまう。
そこから、彼女のこと、自分の事、2人の事、家族の事、いろいろなことに気づいていく物語なのかなぁ?
時々挿入される奥さんの映像は心象風景みたいでした。
カレンさんと息子さんとの出会いが、かれをいろんなところに連れて行ってくれる。
例えば、メリーゴーランドとか。
破壊しないと新しいものができないのかもしれない。
音楽が良かった。自然に映像と馴染んでいた。
邦題勝ち
妻を急に亡くした主人公デイヴィスに、義父(妻の父)フィルがかけた言葉。
「心の修理は車の修理と同じ。分解して組み立てていけばいい」。
妻が亡くなる直前に「冷蔵庫の水漏れを治してほしい。父から2年前に工具を王れ然とされたでしょ」と言っていたからか。
冷蔵庫、職場のパソコン等次々分解し。エスカレートしてしまいには、ピカピカの自宅まで破壊するって、どうよ?!。
一軒平凡なのにこんなクレイジーな役。ジェイクにぴったり!「ナイトクローラー」を思い出しました。
「妻が死んだのに悲しくない」と言いつつも、過去の回想シーンで度々妻が出てくるところでは、「美しい思い出」からの悲しさの表情が出ていたような。
現在と過去の往復の内容の中で、デイヴィスがくらげのように漂い、自分の居場所を探している。ただその探し方が「物を破壊する」という刺激的な行動なだけで。
自販機の苦情受付係、カレンとその息子との交流が、荒っぽいけどデイヴィスがちょっと前を向いた感じかな。ひとりぼっちだったらどうなっていたことか。
壊しまくっていたデイヴィスが、壊さなかったもの。この終わり方が明るい締まり方でした。よかったね。
邦題の意味が、wowowのW座での解説でわかりました。妻のメモから来てるのね。なるほど、わかりにくい!
これわかる?わからんよ
感情がぶっとんで破壊衝動にかられる主人公、それがショックによるものなのか、もともとそういう人間なのか、わからないまま話は進んでいく。苦情が発端で知り合う子持ち女と親しくなるが、その恋愛を描くわけでもない。問題ありの息子と共鳴し、破壊行為をいっしょに行なう。亡き妻のおやじとは険悪な仲となる。
喪失感をはじめて感じたのは、亡き妻が残したメモ「雨の日は~」を見て。想い出の浜辺にメリーゴーランド設置。男の子からビル爆破のプレゼント。
と以上のような流れかとは思うが、これわかる?わからんよ。
ただわからないからつまらないのではない。いろんなものが詰め込まれてこっちが整理できないだけ。整理できないこともある。
期せずして伴侶を失った時にみる映画
色々難しいが最後の感じは良かった。
雨の日は〜の意味は解説を聞いて初めてわかったし。サンバイザーに貼ってあるとこが肝なのね。
マイマイガの幼虫が人体に入り込み食い荒らす症例があるのか!?と思わずググってしまった。
防弾チョッキはヒヤヒヤ
釘を踏み抜いた事がある人にはあの痛みが分かるはず
愛していたけど疎かにしていた、にはドキッとした。
いつも分からんナオミワッツ、今回はわかりやすかった。裏MVP!
妻を失って気付くこと
主人公(ジェイク・ギレンホール)は銀行の社長令嬢と結婚、昇進が約束されていたが、交通事故で妻が亡くなり、自分自身のポジションが分からなくなる。
分からないので何でも壊し始めて顰蹙を買うが、妻との思い出までもが壊され・・・。
分からなくなったらマンボウのようにプカプカ浮いていればいいのに。
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