雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのレビュー・感想・評価
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2022年 89本目
事故で妻を失った男性の再生の物語。
ジェイクはやはり演技が上手いですね。
作品自体は終始淡々と進んでいくし、特別何かあるわけではないが最後まで寝ることなく観れました。
個人的に見終わったあと、スッキリできました。
Crazy On You♪
解体も見事だったけど、デイヴィス(ジェイク・ギレンホール)の精神が壊れていく様子が見事。「心の修理は車の修理と同じ」なんて義父は言うけど、それなら俺は専門家に任せちゃうけどなぁ。などと考えちゃう。あのくらいのオヤジ世代になると、金持ちであろうがDIYしちゃうのが常なのだろうか?
個人的な話になりますが、HEARTの「クレイジー・オン・ユー」を聴くと涙が出てくる。若い頃、急造バンドで演奏したこともあり、懐かしすぎるのだ。と、感想を書きながらYouTubeで懐かしい映像をチェック・・・激しい!カッコいい!泣ける!とは言え、彼女たちの曲の中で一番好きなのは「バラクーダ」。
苦情処理からの恋愛関係発展かと思いきや、ストーリーはそう簡単には好転せず、カレンの息子クリス(ジュダ・ルイス)との悩み共有、共感といった展開は面白い。サンバイザーに隠されたメモに書かれたことが邦題になっているけど、もしそうなら妻は自分の死を予感していたのかな?疑問も残るけど、逆回転する周囲の人の映像とか意味ありげなシーンがとても多い。意味深な部分は何度も鑑賞すればつかめるのだろうけど、そこまで何度も見たい気持ちにならないのが残念なところ。
まぁ、尾行していたステーションワゴンの人物が意外だったところや、ラストシーンの解体が見事だったところは印象に残る。年齢を感じさせないナオミ・ワッツにも惚れてしまう・・・crazy on you
存在
アメリカ中産階級のビルトアンドスクラップだ!
新たな自分
妻を亡くしどういう訳か涙がでなかった
どうして…… 自分でも分からない
どこかモヤモヤして
どうでもいい事に興味が沸いて
中がどうなっているか
無性に見たくなった
気になるものを解体したり壊したり
感情のままに生きてみることに
そこで関わった人たちと自分を見つめ直す
幼い頃のしあわせだったことや
自分の得意だったことなど振り返る
仕事以外関わらなかった人生が
人とふれ合うことで色々な感情が生まれてくる
妻の好きだった場所に行ってみる
違った景色が見えてきた
自然と涙がこぼれた
妻を彼女を……愛していた と
心から思えた
彼の壊れている心の描写が
彼の壊す行動によって痛いほど
伝わってくる
彼女を失った哀しみが
壊すパワーに変えている
この作品は失踪感を味わうところが
どこかドライブマイカーと似ている
静と動の違いはありますが
妻が不倫していたのも
なかなか難しく考え深い作品です
Demolition(解体)
突き刺さる
一度でも心が壊れた事がある人には見てほしい映画。仕事に追われて心が壊れていたのにも気づかず、すべてに無関心になっていた。妻が死んでも涙ひとつ出ない悲しくもないそんな自分が妻を愛していなかったんだと思う。だが妻の死をきっかけにこれまで無関心だった日常の些細な事が異常に気になりだす。一度気になったらとことん分解して解体した。そんな気持ちをありのままクレームの手紙として送った。その手紙をみたクレーム係のカレンは手紙をみて泣いた。カレンやカレンの子供との出会いで壊れていた心をすべて分解して解体していくような毎日。愛されていた自分。浮気をする妻じゃなかった。いつもなら無関心だったメモを見た時本当に大切な物を失った事に気づいた。今までの10年が雨の日だったかのように、、自分も妻をたしかに愛していた。素敵な映画でした。
日常を過ごす中で忘れていたことに気付く物語
邦題は詩ぽい感じ。
原題のDemolition、解体、の方がしっくりくる。
お葬式のシーンが、次々とシーンが切り替わっていって早くてあっという間に終わる。主人公の無気力感とか、
なんにも感じない、ただぼーっと時間が過ぎていくように感じた。
妻が死んだあと、身の回りの今まで気づいていなかったものに気づき始める。
夢、倒木、毎朝電車で会う適当に返してた人に真実を伝える、会社のトイレの軋み、冷蔵庫の水漏れ。
義理の父に言われた、心の修理は車の修理と一緒、解体して隅々まで点検して、また組み立て直す。
解体して何か分かっていくというよりも、解体する時間で気持ちを落ち着かせているように見えた。
ふとした瞬間に思い出す妻の姿、妻の言葉。
考えたくないのに、ふと思い出してしまう。
この居た堪れない気持ち、叫びたい、うわーーー、という気持ちを、解体することで解消していくように。
If it’s rainy, You won’t see me, If it’s sunny, You’ll Think of me
雨の日は会えない、晴れた日は思い出す。
和訳が詩的で、一発では理解できなかった。
「雨の日は見ないだろうけど、晴れてるときは私のことを想ってね」の方が分かりやすかった。
出会った時に流れてたアニメ、
タツノオトシゴ、貝、愛は永遠に、
妻はずっと思い出して欲しかった、最初の頃みたいに。
それに気づいて欲しくて、貝の石鹸とか、冷蔵庫や、サンバイザーにメモしてたのかな。
一緒に観てた相方さんが言ってたのは、
三脚つけずに手持ちで撮ってるカメラカットが多く、それに意味はあるのかな?ということ。
逆に、三脚をつけて撮ってる主人公が街中を歩くカット。あれの意味は?
あと、主人公だけ歩いてて周りの人が後ろ歩きしている、逆再生するカットもあって、あの意味ってなんだったんだろって聞かれて、私も分かんなかった。
小さい頃の大切にしてたことはみんなより早く走ること、それが今みんなは後退してるのに、自分だけ歩いてる?うーん。
これどういう意味だったんだろう?っていうのが多かったって言ってて、
私はただ日常が過ぎ去る感じで見ていたから
特に意味を深く考えてなくて、
改めてそう言われると何かそこに意味があったのか、意味のある演出だったのか、気づけてなかったところが沢山あるのかもしれないと、思った。
ぼうやが、怪我して入院したところも、
ただの出来事のひとつと捉えていて、
人生っていつ何があるか分かんないから、
いつ死ぬかも分かんないし、だから、お母さんが言ってた、あなたはそのままでいい、私はあなたの味方だから、っていうその言葉に、
無くして気づくこと無くなりそうになって気づくものがあるし、人間は普段身近にあるすごく大切なものに気づけてないのかもしれないと思ったし、それは後からその出来事ってなんだったんだろってよく考えて、感じたことでもある。
最後のぼうやが主人公に見せたかった
ビルが爆発してなくなるところ。
あれも何かメッセージがあったんだろうけど、よくわからなかった。
自分たちの手でひとつひとつ壊していく解体もあれば、ああやって一気にドカンと壊すやり方もあるよね、ということ?
この映画は何度観ても楽しめそう。
その時その時で感じることが違ったりするんじゃないかなと思った。
すごい良かった
ギレンホールとナオミ・ワッツの世界。ギレンホールのキレ方がすごかっ...
“やもめ”の話。
“やもめ”の話。
義父とのはなしはなるほどと思う。
子を亡くした親の呼び名が無いっていうのは、あっちゃいけないこと。
そうだなぁ、でもそれってどこかでも聞いた気がする。
常套句なのか?
で、泣けないやもめがどう自己再生をしていくか。
似たような話を他でも見たけれど、主人公の感情にどこまで共感するか、もしくはわかるだけに嫌悪しちゃうか。
感じ方は変わる。
わかっちゃうところもあるだけに、俺はそうではないと思いたい。
きちんと愛情が伝わっているものと。
ストレートに愛していたと言える親の方がまだ幸せなのか。
ハマった。
凄く好きな作品だった。何回も見てしまった。とても美しい作品だと思う。
この作品の解釈は人それぞれになってしまうのかな。
ジェイクギレンホール、凄い役者。強烈。グイグイ引き込んでくれる。
壊れ方もダンスも最高。そして繊細な感じも完璧じゃないか。
あくまでも私の解釈だけど・・・自分は妻を愛していなかったのではないか?いやいや、愛していたと思う。
だからこそ、自分をあんなに追求したんでしょ。確かに愛情を彼女には示さなかったけど。
当たり前にいたから、いないって事に適応できなかったんじゃないかな。
フラッシュバックのように何度も入る妻の映像のシーンが、デイヴィスの心を表していると思う。
妻の死後、どんどん子供化していくけど、それによって、子供の時のような殻のない自分を見つけ出したのでは。
ナオミワッツ演じるカレンとの海辺のシーンも好き。
デイヴィスと心を通わせる15歳?のこの時期の危うい感じや中性的なジュダルイスもジェイクに負けないぐらい見事です。
最後のメリーゴーランド、泣いた。
私は、ジュリアはデイヴィスの子を妊娠していたと思う。
また観たい。音楽にもハマった。
えータイトル、これのこと?
なんだからモヤモヤする
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