エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に

劇場公開日:

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に

解説

リチャード・リンクレイター監督が1980年代の大学野球部を舞台に描いた青春群像劇。70年代の高校卒業式前夜を描いた出世作「バッド・チューニング」や、ひとりの少年が大学生になるまでを12年間かけて撮影したオスカーノミネート作「6才のボクが、大人になるまで。」の精神的続編とも言える作品で、大人への扉をあける青春のひと時を描いている。大学野球部の仲間たちが、新学期が始まるまでの3日間に織り成す人間模様を、懐かしの80'sサウンドに乗せて描き出す。出演はテレビシリーズ「glee」のブレイク・ジェンナー、「ヴァンパイア・アカデミー」のゾーイ・ドゥイッチ、テレビドラマ版「ティーン・ウルフ」のタイラー・ホークリン。

2016年製作/117分/PG12/アメリカ
原題または英題:Everybody Wants Some
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2016年11月5日

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映画レビュー

4.0これはきっと「バッド・チューニング」のその後の物語

2016年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

リンクレイターは文系オタク属性とジョックス的マッチョ精神を併せ持っていて、どちらもがすんなりのひとりの人間に収まっている感じがする。 リンクレイターの実人生同様に主人公が大学の野球部に推薦入学する本作は、少年が繊細なアート系に成長していく「6才のボク~」の続編的作品というより、初期の学園群像劇「バッド・チューニング」のアメフト部員のその後の物語と考えた方が近いだろう。 体育会系でありながら文化系属性を持った主人公が、その狭間で揺れたり悩んだりするのではなく、どっちもありだろうといった風情で青春を謳歌している本作ののびやかな空気は、リンクレイターでなければなかなか描き出せなかったのではないか。 青春映画にはいろんなタイプがあるけれど、オタクと体育会系のどっちかに振り切れるのでなく、中間地点よりもわりと体育会系寄りという本作の匙加減はジャンルの中でも珍しいし貴重な逸品だと思う。

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村山章

4.0ダイアローグから有機的に浮かびあがる青春の1ページ

2016年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

カーステレオから流れる聞き覚えのあるメロディ。今となっては「懐メロ」な80年代リズムに乗せて大学生活がスタートを切る。とはいえこれは正確に言えば始業式にも満たない、入寮日から最初の授業まで、たった3日間の物語である。 主人公が所属するのは野球部。同年代の部員の頭ときたらいつだって女の子とのお楽しみのことで一杯だ。その無軌道な流れの中で紡がれるリンクレイター式のダイアローグは、一見、混沌や狂騒へと向かうようでいて、不思議と各キャラの生き方、考え方を味わい深く浮かび上がらせる。そうやって甘酸っぱくもほろ苦い「二度と帰ってこない青春」を有機的に出現させキュンとさせるところにこの人の卓越した巧さがある。 後味の良さ、青春を俯瞰する視座はリンクレイターの前作『6歳のボク〜』と共通性が極めて高い。両作はストーリーや制作規模こそ全く違うが、互いに兄弟のような絆で繋がった存在と言えるのかもしれない。

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牛津厚信

3.5くだらないけど愛おしい

2024年11月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

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共感した! 3件)
こころ

3.0観ていて途中、だらけたけど そもそも青春なんてだらけた時間をどう潰...

2020年9月3日
iPhoneアプリから投稿

観ていて途中、だらけたけど そもそも青春なんてだらけた時間をどう潰すかだし 女の子のことと、馬鹿なチームメイトとはしゃぐだけの数日があって そこから大学生活が始まっていくらかは 成績だのレポートだの チームでのレギュラー争いや卒業後のことなんかも出てくるわけで それが始まる前の人生サイコーの3日間といえばそうなんだろうな。

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猫柴

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