トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のレビュー・感想・評価
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守るもの
それぞれがそれぞれの場所で自らが信じるものを守っただけ
情報に操られて真実も知らずに何となく体制側に付くことが多いのは今も変わらないでしょうね
多いから正しくて少ないから間違ってるなんて事はないのに
アーティスト達は不思議なものである程度プレッシャーがある方が素晴らしい作品を作るように思います
制約があるからこそ何とかしよ体制うと思考し多方面から可能性を考え考え閃き磨き上げて最高のものを作る
その努力が出来る事が才能と言うのかも
まだ一度も観た事のない彼の作品が楽しみでなりません。
でわでわ
映画好きなら絶対に見るべき作品
彼が手がけた作品の1つに、オードリー・ヘプバーンの出世作「ローマの休日」がある。いまや恋愛映画のクラシックとなるこの作品が、僕はとても好きだ。その映画の脚本家の話、これだけで見る価値ある。
映画ファンの僕としては、昔の有名スターや監督が出てくると少し嬉しく、キャスティングされた俳優たちがそれぞれすごく似ていて見てて楽しかった。特にカーク・ダグラスが良かった!
ストーリーの展開は、初めの方にしっかりと共産主義者排斥活動について語られており、中盤からどんどんテンポが上がってきて明るい印象になる。僕はとても好きだった。主人公の苦悩をしっかりと描いているからこそ、後半からは主人公を応援したくなる。素晴らしい脚本だった思う。
そして、この映画で僕が一番好きだったのがダルトン・トランボを演じたブライアン・クランストン。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされた演技は、見事なまでにトランボを演じきっていた。妻役のダイアン・レイン、フランク・キング役のジョン・グッドマンも好演。
ラストのスピーチのシーンは、1つ1つの言葉が胸にとても刺さった。
自分の信念と誇りを書き続ける
赤狩りでハリウッドを追われながらも、別名で書いた「ローマの休日」「黒い牡牛」でオスカーを受賞した名脚本家ダルトン・トランボの伝記ドラマ。
ブライアン・クランストンがアカデミー主演男優ノミネート、キネマ旬報ベストテン4位。
当時のハリウッドの内幕、多くの映画人の実名登場など、興味深い一作。
未だハリウッドに深い傷痕残す赤狩り。
いつぞやのアカデミー賞で、エリア・カザンの特別名誉賞受賞の際、賛否分かれた反応は印象深い。
正直言うと…いや、恥ずかしながらと言った方がいいか、赤狩りについて他人に詳しく説明出来るほどよく知らない。
だから、どっちが良いとか悪いとか言えない。
それぞれに掲げた信念はきっと誇りあるものだったのであろう。
しかしながら本作は、波乱に満ちた一人の脚本家のドラマとして見応えあるものになっている。
嫌がらせに等しい弾圧。
不等な逮捕。
そんな逆境にもめげず脚本を書き続けた映画人根性。
が、映画に自分の名はクレジットされず、栄えある映画賞で称えられる事も無い。
それでも彼は脚本を書き続ける。
出所後は、B級映画の脚本で食い繋ぐ。
質より量。彼の芸術性は皆無に等しい。
次から次への安ギャラ短期間の要求もこなす。
それにしても、どれほどの脚本を手掛けたのか…。
再び映画の仕事に関わり忙しくなるが、家族との関係がぎくしゃくし始める。
娘の誕生日に言い放った言葉はかなり酷いもの。
偉大な脚本家の“陰”の部分も包み隠さず。
まだまだ後ろ指を指され、白い目で見られ…
仕事と家族の板挟みになっても、ひたすら自分の仕事に誇りを持って続けていれば、見ていてくれる人がいる。
カーク・ダグラスやオットー・プレミンジャーら破天荒な味方には胸打つものがあった。
政治的思想云々じゃなく、映画人としてのトランボの才能を欲したのだ。
映画と政治は密なものだ。映画を通じてメッセージを訴える。
が、政治的思想はまた別だ。ましてやそれで、芸術性や仕事の誇りを奪うなど言語道断。
ハリウッドを追われて幾歳月…。
“脚本:ダルトン・トランボ”
かの名作「スパルタカス」で再び自分の名前がクレジットされた時の彼の表情が忘れられない。
一度は見るべき映画
1か月ぶりに映画。
いい映画だったなあ。
誰もが一度は見るべき映画だな。
赤狩りという冷戦の悲劇は、よく知らなかったけど、とてもよくわかった。でも、最後のスピーチにあるように、敵や味方ではなく、癒しあうしかないことなのだろうな。
俳優、とても上手でした。
無関心••3••好
並••3••凄 歴史
無•••4•涙/無•••4•固ゆで
無••••5社会派/大衆•2•••狂信
満喫/紹介
俺の満足度 80点
作品賞可能性 90%
見応えあった
1950年代のアメリカ、"赤狩り"によってハリウッドから追放されてしまった「ローマの休日」「スパルタカス」等の名脚本家ダルトン・トランボの伝記ドラマ。
私の大好きなアメリカTVドラマ「ブレイキング・バッド」の主演ブライアン・クランストンの熱演で、とても見応えのある映画だった。
面白かった
見やすいストーリーかな
悪く言えばありがち、歴史上の事実にちょっと味付けしてと言う感じ。
赤狩りの当時の苛烈さ、そこに巻き込まれた人々の葛藤。余り目にする事が無かった歴史の一部がこうして描かれたのは、オバマの時代だった事も何か関係あったのかな……
ダイアンレインが老けたなぁ
でも、味のある芝居で貫禄を見せつけてくれた
それだけでも十分見る価値のある作品だった。
戦後すぐの醜いアメリカ腐敗に背を向けない姿に感服
まず私はダルトントランボが「ローマの休日」の脚本家とは知りませんでした。
知らない彼の半生のドラマだとして観たので、一層面白く感じました。
赤狩りされ、友人に裏切られ、強制的に収容所に入れられ、職を失っても懸命に家族と生きる姿はある意味リアルです。
一部の利権連中に牛耳られるアメリカ、、、
この1940年後半から50年代のアメリカが私は嫌いです。
(同じ年代アメリカ人達の利権だけの為に牛耳られていたキューバへゲバラやカストロがキューバ革命を起こしたのもこの年代で、同じ感が芽生えます。)
時代は徐々に彼の脚本を求め始め、自分の権利を取り戻して行くトランボ。
最後のシーンでのトランボのセリフが印象深いです。
「善と悪はいない、、、いるのは被害者だけ、、」
昔の洋画作品を知っている映画人にオススメします。
(知ってる人物ネタなどあり、ニヤケてしまうシーンがあります)
暗い落ち込む映画ではありません。
もう上映している映画館は少ないですが、メディア化した時観ていただきたい映画です。
トランボさん、これもあなたが書いたの?!
「ローマの休日」という作品が、もし存在しなかったら、映画の歴史は書き換わったに違いない。
オードリー・ヘップバーンは、グレゴリー・ペックとローマの街をスクーターで駆け抜けていただろうか?
二人のラブストーリーをスクリーンで観る。その感動と楽しみを、僕たちは永遠に失ったかもしれない。その危険は十分にあった。
なぜなら、この脚本を実際に書いたのは「ダルトン・トランボ」という共産主義者だったからだ。
脚本は公開当時、別人の名前が使われた。
やがてオードリー・ヘップバーンは、この作品でアカデミー賞に輝き「世界の恋人」とまで賞賛される大スターとなる。
しかし、彼女を受賞に導いた、当の脚本家の名前は永く秘密にされたのだ。
お話は、1950年代のアメリカ。
いわゆるマッカーシズム、赤狩りが始まったころ。
すでに脚本家として成功を収めていたトランボ。
彼も赤狩りの標的にされてしまった。
その迫害は家族にまで及ぶ。
難を逃れるため、自宅を売却し、移り住んだ先でも「アカ」への偏見、いやがらせは厳しい。
議会に証人喚問され、証言を拒否すると「議会侮辱罪」に問われる。
ハリウッドの第一線で活躍していた、著名な脚本家は、共産主義者というだけで、その活動の場を奪われ、監獄送りとなる。
監獄に入るシーンは印象的だ。
素っ裸で尻の穴まで看守に「検閲」されるのである。
これが、つい60年前まで、本当にアメリカで行われていた実態なのだ。
ただ、このシーンで一つの救いは、トランボを罪人に仕立て上げた人物も、のちに脱税で告発され、ちゃんと監獄送りになる、という点である。
悪い事をしたやつには容赦しない。
どんな地位と名誉を持った人物でもブタ箱に放り込む。
そういう「正義」を実現しようとする姿勢がアメリカにはある。
ちなみにアメリカという「国家」は「自由」と「正義」を旗印に掲げたとき、それ以上の価値観が存在しない、ある種の「全体主義国家」になると僕は見ている。
これは極めて注目すべき特性である。
「自由と正義」は「人の命より重い」ことを容認するのである。
結果として、それがどれほどの人命を奪おうとも、アメリカは何度でも間違いを繰り返す。歴史を見る限り、アメリカはそういう国家である、と僕は思う。
本作を観る前、予告編では、ずいぶん、テンポよく進むストーリーなのかな、と思っていたが、意外にも重厚で、緻密な構成を持つ作品に仕上がっている。
この辺りは監督の演出のさじ加減なのだろう。
共産党員たちを目の敵にする、コラムニストの意地悪おばさん役にヘレン・ミレン。
アカデミー賞女優として、深みと味わいのある、惚れ惚れするほどの「悪役」の演技をみせている。
主人公トランボを演じたブライアン・クランストンのウィットに富んだ演技スタイル、その人物造形は見事だ。
ときに気難しくなる脚本家を支える、奥さん役のダイアン・レインがこれまたいいなぁ~。
トランボは一人で闘っていたのではなかった。
迫害への痛みに耐え、なんとか仕事を廻そうとする脚本家仲間たち。
そしてなにより、トランボには愛すべき家族がいた。
仕事中毒とも言えるトランボと、年頃の娘との、ぎくしゃくしたやりとりも、映画の中では微笑ましいエピソードに思える。
なお、アクの強い映画製作者、フランク・キングを演じるのがジョン・グッドマン。
このキャスティングは絶妙!
デンゼル・ワシントン主演の「フライト」でも、クスリの密売人を実に怪しく演じきった。
映画製作者フランクにとって、何より大事なのは、ずばり「金儲け」なのだ。
仕事ができる環境を求めていたトランボと脚本家仲間たち。
超一流の脚本家が、いまなら破格の安値で雇える!
お互いの利害が合致し、フランクとトランボたちは、こっそり手を結ぶ。
「アカの連中」が書いた脚本でも、映画がヒットして銭がバカスカ儲かりゃ「それでOK」と開き直るフランク。
「アメリカの理想を守るための映画同盟」(いかにも、うっとおしい名前ですな)は、「アカたち」を弾圧するのが三度の飯より大好き。
情報網を駆使して、彼らが活動しそうなところを見つけ出してゆく。
強欲の映画製作者、フランクの元にも捜査の手が伸びる。
「彼ら”アカたち”と取引すると、あなたの会社もどうなるか知りませんよ」と脅しをかける。
しかし、脅した相手が悪かった。
金儲けのためなら人殺しでも構わない、というぐらい肝っ玉の据わった人物に、挑発をかけてしまったのだ。
「てめぇ~、誰に向かってモノを言ってる! 舐めんじゃねぇ~!」
このフランクの怒りに暴れ狂うシーンは、むしろ本作において痛快である。
観ているこっちも「赤狩り同盟、ざまあみろ」という心境になる。
本作はかつて、自由と正義を守る国を標榜する、アメリカという国家が、映画界や映画人たちに、どのような迫害を加えてきたかを明らかにする。
もちろんご承知のように、チャップリンでさえ、赤狩りの対象となり、石を投げつけられるように、国外追放されてしまった。
アメリカという不思議な国家の振る舞いや、その闇の部分については、もっと掘り下げ、問題提起することもできるだろう。
本作では、その辺り、映画の終盤、ソフトランディングさせているような印象を受ける。
ただ、自身の名前を伏せてまで、映画脚本を書き続けた、ダルトン・トランボという人物がいたこと。その事実と生き様を知るだけでも本作を観る価値はある。
トランボの脚本家としての桁外れの才能と、映画への熱情に改めて脱帽せざるをえない。
実話って本当に面白い。 ローマの休日のアカデミー賞受賞の裏で起こっ...
実話って本当に面白い。
ローマの休日のアカデミー賞受賞の裏で起こっていたことなんてまったく知らなかったし、トランボという脚本家のことも初めてしった。
面白いものは面白い。
でも、自由の国でその当たり前のことを評価することが困難な時代があった。
トランボも素晴らしいけど、家族が何にも増して素晴らしい!!
個人的には今年のベスト5に入る名作。
俳優も良かった。
牡牛
アカ狩りがアメリカ映画界に及ぼした影響についてが中心ではあったが、結局の主題は家族愛。
結構政治的に攻めてる部分もあったけど、映画としてはとても手堅い作りだった。
実在の超大スターや名作がたくさん出てきて、映画ファンならそれだけで楽しめると思う。
カーク・ダグラスのそっくりさんは出オチかと思ったら結構がっつりストーリーに絡んできてて笑ってしまった。
「ローマの休日」と「スパルタカス」は予習として見ておいた方が楽しめるかも。
ジョン・ウェインはあんまり似てなかったし、なんか小物に描かれてたけどジョン・ウェイン大好きメリケンは納得したのかな(笑)
普通にめちゃくちゃ面白かったです。
74
ダイアンレインの涙にナミダ。
共産主義者ブラックリストとかあったんですね。
この弾圧に屈せず、ペンの力だけで権利を再び勝ち取った姿はすごい。家族の絆もすごいなー、と思ったけれど。
スパルタカスとかローマの休日とか、この映画をみたら改めて見直してみたくなった。
それにしてもダイアンレインがいい。溜まり溜まった我慢の涙に感動。
見てよかった! トランボの図太さがいい! 失ったものは多いけれど、...
見てよかった!
トランボの図太さがいい!
失ったものは多いけれど、絶対に得たものの方が多いと思った。
波乱万丈、生きがいのある人生に魅せられた。
観てよかった
ブラックリストの時代…思想に名前が与えられ、思想に細かな違いがあれどその名前で悪、正義が決められてしまう時代。正義に反する「悪」は映画界で名前、顔が奪われてしまう時代。息苦しく、悲しい時代。
その時代の中で、それぞれがそれぞれの方法で立ち向かっていく。それは、自分にとっては正義を守る方法であっても、他人から見ればエゴであったり偽善であったり。
本当に息苦しい。
トランボの最後のスピーチはそれらを終わらせる、心のこもったものだった。
「ブラックリストの時代において、英雄も悪役もいない。全員が被害者だ。」
これはトランボにしか言えない言葉だし、なにかがスッと解けた気がした。
見終わって気持ちのいい映画だったなあ。
なにより家族が強い。クレオの表情に、言葉に、夫へのそして家族への愛を感じた。女はどの時代も強いね笑
名前を取り戻した脚本家
ハリウッドのアカ狩りによって仕事も友情も失いかけた脚本家。
偏見と憎悪の中で、家族とともに闘いぬき
名前を取り戻すまでのお話。
当時のハリウッド映画界がよく描かれており、
カーク・ダグラスはじめ、そっくりな配役で
楽しめた。
トランボ役ブライアン・クランストン、妻役のダイアン・レインは特に素晴らしかった。
最近の映画に珍しく、上映期間1ヶ月ばかり経っていた。日曜日、日比谷シャンテの観客は60代の男性が多かった。
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