フランコフォニア ルーヴルの記憶

劇場公開日:

フランコフォニア ルーヴルの記憶

解説

ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が、ルーブル美術館を主役に据え、人類の芸術と戦争の歴史を紐解く。ソクーロフ監督自身と、美術品を運ぶ途上で船が嵐に遭っている「船長」によるSkypeでの通信を描いた「現在」。第2次世界大戦中、ドイツ軍のパリ市外侵攻に伴い、ルーブルから美術品の大疎開を敢行したジャック・ジョジャール館長と、美術品保護の責任者としてパリに派遣されたナチス高官・メッテルニヒ伯爵の対話を描いた「1938年~1940年」。諸国から略奪した美術品をルーブルに収容した、フランス皇帝「ナポレオン1世」と、「民衆を率いる自由の女神」で描かれるフランスの象徴「マリアンヌ」が語り出す「時間の狭間」。実際のルーブル美術館で撮影し、現在と過去を往来した3つのエピソードで構成され、12世紀から現在にいたるまで要塞、宮殿、美術館と形を変えながら、そのすべてを見てきたルーブル美術館の「記憶」をたどっていく。

2015年製作/88分/G/フランス・ドイツ・オランダ合作
原題または英題:Francofonia
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2016年10月29日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)2015 - Ideale Audience - Zero One Film - N279 Entertainment - Arte France Cinema - Musee du Louvre

映画レビュー

4.0単なるドキュメンタリーと思いきや・・・

2023年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
mark108hello

3.0パリ無血開城

2018年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

第二次世界大戦のナチスドイツ侵攻にパリのルーヴル美術館がいかにして生き残ったかを、再現映像を交えながら描いている。
エルミタージュを引き合いに出し、美術館が戦争で果たす役割が興味深かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いやよセブン

1.5思ってたのと違った

2018年4月10日
Androidアプリから投稿

なるほど。作品がこちらに寄りそってくれるわけではないのですね。ドキュメンタリー要素はなく、ストーリー性もそこまで展開されず。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ma_jp

2.5心して見るべし

2016年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

作家が見ている人のために丁寧に分かりやすく仕上げているわけではなく、むしろ見ている側が作家の意図や思考を懸命に考え、寄り添っていって、映画に合わせていかなければならないわけで、漫然と見ていただけでは恐らく寝る。
自分も必死にソクーロフの意志を捉えようと頑張ったが、半分も分かったかどうか全く自信がない。まるで知識人に自分のような凡人が何かを試されて、門前払いにあったような気持ちになってしまった。
とはいえ、戦争と美術館の性みたいなものは強く感じた。ルーヴル美術館をテーマに斬新なアプローチが展開され、決して誰にも想像できない視点を提示しているわけで、凄い映画だと認めざるを得ない。飾られているアートの多くは、戦争が生み出したものという皮肉…美術館というハコが抱えている宿命を見た。それは決して芸術作品が悪いのではなく、それを取り巻く諍いが問題なのだけれど─。
三つの時間軸を行ったり来たりするアイデアは面白いと思ったし、それを交差させながら一つにまとめ上げる力には驚愕するのみ。ただ、如何せん独りよがりなものを感じるし、ソクーロフの心を読み切らなければこの作品は完全に理解できないと思ってしまう。難解という言葉で処理したくはないけど、これを読み解くには知識というものを超越したものがある。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
SH