「凄くいいこと言ったんじゃない?」海よりもまだ深く ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
凄くいいこと言ったんじゃない?
是枝裕和はもう傑作しか撮れないという境地に達したのかもしれない。「誰かの過去になる勇気が必要」「幸せは何かを諦めないと手に入れられない」などなど…こんなにも名台詞を連発する作品を私のような凡人が自分の言葉で感想を言うことすらおこがましいというもの。普遍的傑作
世界でも評価される巨匠の人間ドラマという枠組みとしても素晴らしいんやけど単純にコメディとしてめちゃくちゃ面白い。樹木希林は現状世界一のコメディエンヌなんじゃない?笑った笑った笑った。劇場はおっちゃんおばちゃんの笑い声で包まれとった。こんないい雰囲気で映画観たのは久しぶりだったなあ
なぜこんなにも名台詞を連発できるのか?と考えたけど台詞の緩急が一つの要因かなと思う。是枝裕和といえば「アレ」やけどまったく説明的でない自然な(ともすれば気の抜けた)会話を積み重ねながらここぞというタイミングで金言が発される。上手過ぎる
それにしても樹木希林が「幸せは何かを諦めないと手に入れられない」と言った後の「今凄くいいこと言ったんじゃない?メモしときなさい」は凄かったなあ。「照れ」まで見せられたらもう完璧としかいうしかない
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