「「今回の良多はあれだね〜」」海よりもまだ深く ♪riko♪さんの映画レビュー(感想・評価)
「今回の良多はあれだね〜」
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是枝作品でよく聞く「あれ」ってフレーズ、今回も多かった。どこかにある家族の日常会話。
良多の未練タラタラで器の小さいくせにプライドだけは高くその上ギャンブル癖のある最低な男にはうんざりでした。危うく阿部寛を嫌いになりそうでした。
小説家で賞を受賞した事もあったのだが今では探偵事務所で日銭を稼ぐ毎日金欠な男である。
年老いた母は古い団地で1人暮らしていた。
娘の家族がたまに訪ねてはすねをかじる始末で、半年前に他界した夫にもお金で苦労させられたようだ。
長男の良多は父に似たのかお金にルーズで、いつまでも過去に囚われ、夢を追いかけ堅実さに欠ける。だから嫁に愛想を尽かされたのかも。
台風接近の一夜を母の家で元家族と過ごす良多。
もう一度やり直せないかと元嫁に問うが前に進ませて欲しいとバッサリ切り捨てられた。
良多は父との台風の思い出を今度は息子との思い出にかえた。
宝くじが当たったらおばあちゃんと家族皆んなで住む家を買うと孫の慎吾が言った時、本当にそうなればいいなぁと思った。
離婚や再婚は当人同士の問題かも知れないが、子供や親兄妹は突然家族になったり他人になったりできないし、割りきれない。
どんな形であっても家族なんだと実感できたんじゃないかな。良多も前に進んでいけるね。
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