「「海よりもまだ深く」、テレサテンの「別れの予感」の歌詞の一節が映画のタイトルに。」海よりもまだ深く ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
「海よりもまだ深く」、テレサテンの「別れの予感」の歌詞の一節が映画のタイトルに。
Movix堺で映画「海よりもまだ深く」を見た。
日曜日の午前中なので劇場ロビーには多くの人がいた。
しかし、「海よりもまだ深く」の観客は50人はいなかったと思う。
中年男、阿部寛は15年前に文学賞を一度受賞した作家。
離婚した妻、真木よう子から求められる長男の養育費を払えないほど日々の暮らしにも困窮している。
阿部寛はリリー・フランキーの探偵事務所で働きながら事務所の後輩の池松壮亮とともに調査対象を脅したり、、裏取引を持ちかけたりして日銭を稼いでいる。
そうやって稼いだ金員も競輪や宝くじに費やして浪費している。
真木よう子が新しい恋人である小澤征悦と過ごしているのを尾行したり嫉妬深いところも見られる。
阿部寛が姉である小林聡美を尋ね金を無心する場面や、
金を求めて樹木希林の家を家探して金を見つけられなかった場面はとても可笑しい。
大型の台風が関東地方を襲ったある夜、
阿部寛の実家の樹木希林宅から帰宅できなくなった
阿部寛、真木よう子、長男はそこで一夜を過ごすことになる。
その深夜に、ラジオから流れるテレサテンの「別れの予感」を阿部寛と樹木希林が聞くことになるのだが、その曲の中の一節「海よりもまだ深く」がこの映画のタイトルとなっている。
教えて 生きることのすべてを
あなたの言うがままに ついてくこと
それだけだから
海よりもまだ深く 空よりもまだ青く
あなたをこれ以上 愛するなんて
わたしには出来ない
あなたは自分のなりたかったおとなになっていますか?
このように問われたとき、「はい」とよどみなく言えますか。
自分のなりたかったおとなににはほど遠い自分がいる。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
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