劇場公開日 2016年6月17日

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帰ってきたヒトラーのレビュー・感想・評価

全211件中、81~100件目を表示

4.0悪の自覚がある独裁者などいない

2017年6月7日
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 歴史としてしか見ることができない我々には、公人として独裁者と呼ばれるヒトラーばかりが見えている。が、独裁者と言われる人間も、普段はああやって冗談に笑ったり、穏やかに子供を眺めたり、滑って転んだりしていただろう。そういうことを思い出させてくれる映画。もしあの戦争にドイツが勝っていれば、歴史はヒトラーを「英雄」や「名総統」と呼んでいただろう。人間なんてそんなもん。
 主要キャストを見ると、ヒトラー以外はみんな、役名が役者名そのままの人が多い。街頭の一般人とのシーンは全部ぶっつけで撮ってるとの説もあるし、これは本当にすごい撮影だっただろうと思う。特にドイツ人にとっては。この手法を取った監督の判断はすごい。

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43

3.5洗練された構成

2017年6月2日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

知的

非常に考えさせられます。面白いです。メタ要素が頻繁に表現されますが、それも込み洗練された構成と演出に感動しました。誰かと観るのにもいいかもしれません。

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taikonomukashi

4.0よく撮れたな

2017年5月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

知的

萌える

こんなリスクの高い内容でよく作れたと思う。ブラックコメディのようだが、ドイツの病魔にこれほど切り込んでるなんて予想してなかった。深い闇と笑いはよく合うんだな。現実として作品が完成したという事、それ自体に背筋が凍りそうになる。力作。

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ドラゴンミズホ

4.0怖かった

2017年4月29日
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コメディだと聞いて見たけど、ホラー
コメディ部分も全然あったけど......

ヒトラーは人の心をどう掴んだのか、なぜ人はヒトラーに心を掴まれるかが少しわかったような気がした。

見ていくうちにヒトラー優しいと思っていたのだけど、ストーリーが進んでいくうちにヒトラーの残虐さが見えた。やっぱりヒトラーはヒトラーだなと思った。

ヒトラーが現代にいたらどうなるんだろうとか考えたし、改めてヒトラーはどんな事をしたのか考えさせられた。

あの怖さは見ないと伝わらないような気がするのでぜひ見てください。

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カーズ

3.53.5

2017年4月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

とても面白いテーマだった。
コメディとしても風刺としても笑えるし、思ってた以上によかった。

同じ敗戦国としてドイツがヒトラーを絶対悪として、そいつのせいにしてるのは、なんかずるいと言うか、腑に落ちないところがある。

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onaka

4.5これは風刺だ

2017年3月21日
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コメディーとして見たが、ホラーであった。

笑ってよいものか怒るべきなのか立ち止まることが多かった。始めの場面は、笑うのが怖すぎた。あの敬礼はタブーなのに。犬の雑種の説明はとても怖かった。まんまヒトラーのユダヤ人に対する思想だから。アーリヤ人を褒めているテレビのシーンも怖かった。
笑ってしまうところで自分の人間度が測られている気がした。

理論付けしながらも面白おかしく大げさに表現して、大衆を扇動する。昔と同じであった。
自国優先の全体主義のために、失業手当から移民排斥。移民排斥から少数派断絶。この流れもまったく同じ。

ヒトラーは誰の心にもいる。
この映画はドイツにしか撮れない最高の風刺映画だ。
ドイツはすごい…!!

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lily

3.0メッセージ性が強過ぎるんだよ

2017年3月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

煙と共に、現代に突如タイムスリップしたアドルフ・ヒトラーが現代社会に戸惑い、憂い、そして受け入れて新たな暴走へ向かうドキュメンタリーちっくなドイツ映画。

これをドイツが作ったのだから何とも自虐的。
作品の頭から国民の生活、政治、外交に対するメッセージ性が強過ぎて、映画としての面白さには欠けるな、というのが感想。
あとはコメディにしては笑えないとだけ言っておく。犬はキツかった。

街にいる人々にインタビューをしたり、政治家や活動家と対談してみたり、右団体に凸ってみたりといったシーンが長く続くのでドキュメンタリー形式で最後までいくのかと思ったが、ヒロインのクレマイヤ家の祖母との接触から一気にドラマ化。おばあちゃんが認知症とはいえ、ユダヤ人までもがヒトラーに肩入れ?しちゃうのは何か嫌だったなー…。

ヒトラーが芸人ではなく本物であることにザヴァツキが気付いた時には、既に遅し。(個人的には)衝撃のラストを迎え映画は終わる。

史実と政治はさておき、ヒトラーという人間に人々がなぜついていったのかという点については少し理解を示したくなる。
魅力的な演説のシーンとか。
ただ、どこか常に「ヒトラーって現代にいたらこうなるよね、ねww」と語りかけられてくるような脚本なので、どのシーンにも感銘を受けるには至らなかった。

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幸ぴこ

3.0笑いの要素が少ない

2017年3月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

政治、政党批判の強い映画でした。ヒトラーってキャラを通して国民の潜在的な不満?を掘り出したって感じです。その不満をヒトラーがうまく表現する。なんかドキュメンタリー映画のようでした。また最後にはヒトラーという人物がなにをしたのか、どういう人物なのかを改めて見せつけるような感じに仕上がってました。

まともなこと言って民衆の心を掴むのはいいけど、その先が問題。ヒトラーの知名度が再燃を早めたのは間違いなさそうです。

最後に、ワルキューレのパロディーと電線に手を引っ掛けたシーンは笑えました。

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ゆた147

4.0背筋が寒くなるコメディ

2017年3月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

ユダヤ人がイスラム系移民に、ヒトラーが全国民に変わっただけで、他者排除気質は何ひとつ変わらない現代のドイツ。それが悪いとは一概に言えないけど。
ヒトラーの演説には説得力があり、実は純粋に理想に燃える偉大な政治家だったのかしらと、観客の私まで一瞬錯覚してしまった。まるでトランプ大統領の手法。

ヒトラーのしたことの後ろめたさがあるからドイツは移民を受け入れる、みたいなセリフがあった気がする。まさにメルケルがやりたかったのはそういうこと。ヨーロッパプロジェクト。

ヒトラーに嫌悪感を示す人も、ジョークにして笑う人もいる。笑う世代の方が増えてくればどうなるか。想像してしまった。

コメディかと思えば笑えたのは最初だけで、ラストシーンは本気のホラーでした。

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ケロケロケロッピ

2.0コメディ映画としては駄作

2017年3月7日
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鑑賞方法:映画館

予告編を観てコメディ映画と思って観に行ったが、正直コメディ映画としては微妙としか言いようがなかった、何シーンか笑えるシーンもあったが、コメディ映画としてはあまりに笑えるシーンが少なかった。もしかしたらドイツのギャグを理解できていないだけかもしれないが。

それよりも、政治的なメッセージがあまりにも多く含まれていたのでお腹いっぱいになりました。現実世界でドイツは移民であふれている中、映画内である登場人物が移民排斥を堂々と口にし、過激な行動もしていく。最終的にその人物の正体を唯一知ってる人物がその過激な人物を止めようとするが、結果的に止めに入った人物が気が触れてしまった扱いをされて精神病院に入れられ、過激な人物がドイツのヒーローになっていく。このメッセージが意味することを考えると少し怖くなってしまった。

コメディ映画としては微妙な映画で、メッセージ性も毒味が強すぎるのであまりお勧めできる映画ではない。

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ggg0508

4.0社会派だなぁ

2017年2月26日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

途中ノンフィクションっぽいところがあったけど、リアルなのか演出なのかが気になった。

今の時代にフィットしている。

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えんで

4.0ドイツにしか作れない傑作!

2017年2月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

ブラックジョークの効いた単なる面白さを求めたコメディかと思いきや…。
ドイツの現状、そして人々の心理についてコメディ目線から鋭く切り込む、ドキュメンタリー性の高い傑作でした。

人間味を感じさせる新たなヒトラー像、ドイツの人々それぞれが直に抱くヒトラーへの様々な思いを全く重苦しくなく描いた、まさにドイツにしか作れない映画です。

そして終盤のヒトラーが放つセリフの数々は、現代社会や大衆という存在への警鐘として、深く考えさせられるものでした。
この作品を笑って観ることができる世界がいつまでも続くことを祈ります…。

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あるぱか

1.5複雑な気持ちに

2017年2月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

似てはいたが、題材がヒトラーなだけに複雑な気持ちになる。
ネタにしてよいものなのか、というのもだけど
これはドイツの人は笑えるんだろうか。
私は、差別やホロコーストのことなどをジョークにされても全然笑えない。演説シーンは怖かった。
時折、モザイクがかかっているのは演出なのか、それともリアルなのだろうか。
コメディというより、現代の問題にも繋がる話に思えた。難民問題や経済状況など、詳しく今のドイツの情勢を知っていたら、観ていて違う感じ方ができるのかもしれない。

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みー

3.5ネタにして良いのか、正直わからないラインに踏み込んだコメディ。もし...

2017年2月15日
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ネタにして良いのか、正直わからないラインに踏み込んだコメディ。もしかしたら、笑いながら流されている私たちを、創作側は嘲笑いつつ、警鐘を鳴らしているのか。

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あだはち

3.5たしかに怖い

2017年2月14日
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鑑賞方法:映画館

たしかに怖い映画だった。
ラスト30分が評価高いんだろうな。
前半は、正直言ってもたもたしている感じだったが。
前評判が高かったこともあって、しっかり見られた。

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CB

2.5攻めてた

2017年2月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

コメディかと思ってたら、
社会風刺の効いたドキュメンタリー要素が強かった。
町の人へのインタビューはほぼドキュメンタリーのような気がするけど、その撮り方が面白かった。
笑えるところもあるのだけど、ドイツの今にかなり切り込んだ殺気だった雰囲気に笑えるけど背中に汗かくみたいなギリギリのラインにドギマギした。

移民を受け入れる政策は国民に支持されてるのかと思ってたら案外受け入れられてない事に驚いた。

観てると日本人って教育はしっかりしてるし国民性も穏やかだけど政治に無関心なんだなと思った。
ドイツ人は結構ヤバい人もいて、偏ってはいるけど政治に対して意見を持ってる事も驚きだった。

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奥嶋ひろまさ

2.0ドイツのブラックジョーク 日本人にはわからない点が多い

2017年2月4日
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ドイツのブラックジョーク
日本人にはわからない点が多い

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dartstwo

3.0わかってない

2017年1月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

難しい

日本人、少なくとも私には、
欧米におけるヒトラーの捉えられ方が、理解できていないのだろう。
だから、この映画に描かれているマイルドなヒトラーに、
違和感を禁じ得ないし、物足りない。
途中で眠くなった。
この映画だけを観てしまうと、
ヒトラーもそれほど悪くないと思えてしまう。
少なくとも、当時の日本陸軍よりは数段マシ?
近年のナショナリズムの台頭を皮肉りたかったのかもしれないが、
だとしたら十分には伝わらなかった。

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みみず

3.0笑えるけど、笑いごとじゃない。

2017年1月9日
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鑑賞方法:映画館

劇中で出てくるお婆さんの台詞「あの時と同じだ!最初はみんな面白がってたんだ!」に笑いながら観ていた観客の背筋が凍ります。
ヒトラーを演じたオリバー・マスッチさんの説得力とチャームのある演技は本当に凄いと思いました。
イギリスのEU離脱が選挙で決まり、トランプが大統領候補として勝ち続けている今現在、深く考えさせられる映画です。
サウルの息子も合わせて観るのがお勧めです。

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yookie