「退屈だった」ルーム (;´ρ`)さんの映画レビュー(感想・評価)
退屈だった
主役は、精神が不安定な母親と、新しい環境にすぐに適応していく男の子。
母親を男児が勇気付けていく話。母親に感情移入したなら、母親を見守る我が子に女性は心温められるだろう。
だが私は、母親が男の子に当り散らす場面が多く、子供が可哀想に見えてしまい、母親には感情移入できなかった。作中でも母親は祖母に「もっとわが子に優しくしなさい」と注意される。
監禁を題材としてるが・・・・わが子を愛してるにも関わらず、言うことを聞かない子供にイラつき、当り散らしてしまう普遍的な母親心理が裏テーマとなってる。
誰に感情移入するかで、この作品の評価は全く異なると思う。
女性は母親に感情移入(共感)することが多いと思うので、主に女性向けの映画だろう。
あと、ストーリー的には祖父が男の子を拒絶したままその後が語られておらず、ハッピーエンドとは解釈できない。かといってバッドエンドともいえない。中途半端な良くわからない終わり方。なので、娯楽性は低い。
かといって、ドキュメンタリー的に見るにしても、色々とリアリティにも欠ける。例えば、住宅地の物置の中に閉じ込められてる。男が外出したときに、大声で助けを求めれば、周辺住民に助けてもらえる状況。周辺住民の声も普段から漏れ聞こえないとおかしい状況。だが、7年間も監禁された後、わざわざ手の込んだ方法で脱出を試みる。
まあこの母親に感情移入できるであろう女性なら楽しめそうです。自分は視聴対象層ではない上、突っ込みどころが満載で、暗く地味で、ただ退屈でした。言うことを聞かない子供をただ怒鳴るのではなく、子供を諭す優しい母親が見たかった。
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