「作品賞とってもおかしくない」ルーム ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
作品賞とってもおかしくない
第88回アカデミー賞にて多数の部門でノミネートされた本作をやっと鑑賞。
ストーリーは予告編通りだったが、想像以上にヒューマンドラマ要素が強かった。TSUTAYAに行くとサスペンスのコーナーに置いてあったが、最初の一時間がサスペンス、残りの一時間がヒューマンドラマといった感じ。
ストーリー設定が個人的にはかなり良かったと思った。「困難にぶちあたってそれが解決したところで、その次の新たな問題が発生する」といったものだが、それぞれのキャラの感情がひしひしと伝わるような設定だった。
ストーリーが完璧だったのに加え、ブリー・ラーソンの演技は異常だった。非常に演じずらい役どころだったのにも関わらず、その主人公の精神性を訴えた彼女は見事だった。
どこか終始悲しくて暗い雰囲気なので、嫌になる鑑賞者もいるかもしれないが、ここまでストレートに人間の内面ってものを意識した映画は無かったと思う。
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