「物事は見方で変わる」ルーム ごんさんの映画レビュー(感想・評価)
物事は見方で変わる
前半は、サスペンス要素が強く、ハラハラドキドキするシーンがありながらも、5才の息子の純粋な姿に癒されます。息子が脱出するシーンは、特にドキドキ。ここまでは、予告編にもあります。
重要なのは、脱出したいと思っているのは母親だけだということ。息子は、産まれた時から狭い納屋の中ですから。狭いとも思っていません。比較するものが無いので。だから、納屋からの脱出は、息子を無理やり生まれ育った場所から引き離すことなので、とても残酷なんです。
監禁した犯人がさほど悪い人間でないのも興味深いですね。欲しいものは毎週日曜日に買ってくるし、電気も水道も通っています。冬には暖房もついていて快適な温度になっています。息子の誕生日には、ラジコンも買ってくれます。
親子のやり取りを観ていて気づくのは、物事は、その人の見方によって、良くも悪くも取れるということですね。
二人が監禁されていた「ルーム」は、地獄だったのか、天国だったのか。
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