「ドロドロとしているが、それがまたいい」何者 ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
ドロドロとしているが、それがまたいい
映画を良く観に行くので何度も何度も同じ予告を目にする。
この作品を初めて観た時は、「リア充が楽しい大学生活を謳歌するような作品か?そんな物は別に見たくねーな。」と思った。
何度も予告を見ている内に「方向性がちょっと違う、SNSを巧みに使ってんじゃね?」と興味を持ち、他のレビューを見て真っ向から意見が分かれているのが気になった。
後味が悪いのも良いなwと。
たぶんこれからの日本の映画界を背負っていくんだろう若手たちが沢山出ている。あまり期待する事も無く観ていたが、それぞれが本当に上手い。
まず佐藤くんキャラクター、彼の「えっ?」ってセリフはとても印象的で自分から出ていけない性格を非常に上手く表現できていた。
有村ちゃんは映画では初見だが、非常に穏やかな性格とこんなふんわりした子いるよなーとニヤニヤしながら観ていた。それでも芯のしっかりた性格なんだなと納得。
菅田君もCMの鬼ちゃんしか知らないんで「どうなの?」と思ったが非常にキャラになりきっていて、これもこんな奴いるわーと思ったwできれば関わりたくないタイプ。
バンドのボーカルだったけど、歌はそれほどって感じ。
二階堂ふみちゃんは帰国子女?で本当にプライドが高そう、でも社交性は高く、頭も良いと。で付き合ってすぐに同棲を始めるという少し意味不明なヤツ。
SCOOPではおとぼけの新米記者を演じていたけど、こんなキャラもできるんだ。すげー嫌い、と思ったw
たぶん岡田くんじゃなくて岡田くんと付き合っている自分が好きなんだろうなw
そんなふみちゃんと同棲している岡田くん、自分を高尚な人間と思いたいのか?それとも演じたいのかわからんがいちいち上から目線で他のメンバーにコメントをするのは見ていてウザッと思ったw
本当に演技がうまいねw
自分は就活をしたことが無いから大勢での面接等はわからないし、対策を考えるしんどさもよくわからない。
システムは知っているが、SNSもやってない。
やはり色々な人と繋がる利便性の裏に隠れた人間の本質や猜疑心が描かれたまれにみる作品だと感じた。
誰しもが人より少しでもいい暮らしを、幸せな生活を、より多くのお金をと思いながら生きているがそれを表に向けては出さずに内に秘めている。
もしかしたら自分は頑張っているのに評価されているのだろうか?
こんなに頑張っているのに他の人はもっと良い生活をしているのだろうか?
あいつの住んでいる家は?車は?家族は?
日本人にありがちな前へ倣え、横に倣えでもし自分が列からはみ出してしまっていたら、、、。
もし他の人よりも劣っていたら、、、。
そういう劣等感や焦燥感に苛まれSNSを開く。
もちろんSNSでしか手に入らないメリットもあるだろうが、自分を含めやはりまわりが気になってしまう。もし他人が○○だったら、、、。
そんなただの普通の日常を、日本中で起きている出来事を就活と言うテーマと大学生の男女間と言うテーマを使って作られた今作品は見ていて非常に共感できたし自分を見ている様で心が痛いという面もあった。
しかしこう言う出来事と言うか色々な事が起こるのだから、本当に大切な物を見つけることが出来るし、それを守ろうとも思えるのだろう。
それでも有村ちゃんみたいな、純真な子もいるんだよねー。だから生きているのは面白い。
二階堂ちゃんにスマホ見られた時はホラーかと思ったw
こええええwってw
でも本当はもっと汚い言葉で罵ったり、書き込んだりするでしょw
あれじゃあ、まだ言葉が綺麗でしょうw