「感動した理由を勝手に考察してみた」君の名は。 rerereさんの映画レビュー(感想・評価)
感動した理由を勝手に考察してみた
公開当時映画館でも見たけど時を経てアマプラで鑑賞。
やはりテレビで見るのでは映画館で見るより映像のインパクトは劣るけど、相変わらず号泣してしまった。
2回目だからよりストーリーや伏線を理解できたっていうのもあったかな。
RADWIMPSの歌も歌詞を見ながら聞いてると、割と話のヒントが出てるように思った。
以下勝手な推測。
・三葉と瀧は前世の恋人?
例えば三葉と瀧が数回の入れ違いだけで涙を流したところとか、すぐにお互い恋愛感情に発展したところとかについて、不自然っていうコメントチラホラ見たけどあれは前世から縁があったからじゃないかと考察。
1300年もの間受け継がれてきた伝承、入れ替わりのラストアンカーなんだから、やっぱり三葉の入れ替わり相手は誰でもよかったわけじゃないと思う。
はっきり映画の中で描かれてたわけじゃないけど、前前前世の歌詞から推察すると2人は前世の恋人同士、更に言えば1300年前の隕石落下時から1300年後の未来のまちと相手を救おうと諦めずに頑張ってきた2人なのではないか。(「君が全全全部なくなってチリヂリになったって」「もう迷わないまた1から探し始めるさ」)
そう考えると歌の中でよく出てくる歌詞、「心が身体を追い越してきた」の意味も繋がる気がする。
もはや映画のテーマでもあるように思う「記憶の忘却」を上回る「心の記憶」。「魂の記憶」と言ってもいいかも。
実は私も上にあげたシーンで泣いてしまったが、それは自分自身も覚えがある感覚だったからだと思う。
例えばノスタルジックな風景を見た時に涙が出てしまう感覚に近いかも。
頭では忘れてしまっても心が覚えていて、それが急に涙になったり心が満たされたりする。
それが前世からの縁によるものなのか、現実にあって忘れてしまったことなのかわからないけど、なんとなくその感覚は理解できた。
だからこそ私にとっては心に染みる映画になっていたとも言える。
・三葉の父が急に協力した理由
おばあちゃんも入れ替わりがあったってことは、父母にもあったのではないか。
「お前は誰だ」という父のセリフも、父も入れ替わり経験者であることを示唆していると思う。だって普通は娘の体に別人が入ってるとは思わないよね。
そうなると父が大勢を動かせる権力者の地位についていたことももはや偶然ではないように思う。
ここまでくるとすべて運命かいって思っちゃってそれはそれでちょっと気持ち悪いけど、あの場面で急に都合よく三葉が説得できたと考えるよりは、そういう運命であり父もそれが自分の使命だと理解した、という方がスッキリする。
父の過去はアナザーストーリーが小説で出ていると聞いたので、買ってみようかな。
以上、余韻に浸りつつ備忘的に考えたことまとめてみた。
長々書いちゃったけどとりあえず言いたいことは、映画も音楽も最高ということでした。