「やっぱり名作です。」君の名は。 SM-SYaKoさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり名作です。
やっぱり名作です。(ネタバレあります。)
うまい具合に忘れた頃にみかえせました。
ですが、また視点が変わるとまた少し違った見え方をしました。
相変わらずストーリーに感動します。作画の申し分なさ、声優さんもバッチリハマっていて、また演出もいいです。絵も綺麗ですね。キャラも可愛いです。
初めて観た当時も感動したような記憶があります。ですが、初めて観た頃はまだ東京の地名や鉄道駅の地名も知らず、位置的にあまり実感がありませんでした。今は当時よりも少し詳しくなり、より実感ができました。中央線快速だったり、JR東日本の発車メロディーだったり、ドアの開閉音、E233系のモーター音、「四ツ谷駅」、「美濃太田駅行き」…、ちゃんと細部も描かれていたのですね(山手線がE235じゃないな)。当時は気づかなかっただけに鳥肌です。
自分も最近ひとけのない所に1人で山道を自転車をこいで登ったり、田舎の駅で下車して、ただひたすら数十キロ歩いたりすることがときどきあります(謎)。ですから、作中で三葉(たき)が山をこいで登っているシーンや三葉(本物)が湖沿いを駆けているシーンの大変さや疲れの度合いは痛いほど伝わってきました。そう考えると、あの大きさの山の頂上をただ目指すだけでも3時間以上かかりますし、ましてや車道を使うとなると確かに日が暮れます。よくできています。考えただけで疲れます。
しかし、何度見てもいざ彗星が落ちると知った時にどう人を動かすか、どう動かすべきだったのかは考察させられます。初めて見た時は別の方法を推していたような気がしますが、今はこれはこれで正解だったのかなとも思います。結局”真”のヒーローは闇雲というのもカッコいいですね。
ただ、この作品が100点満点の評価をつけられなかったのは最後の終わり方のモヤモヤですね。『すずめの戸締まり』や『天気の子』などはスッキリと終わる印象ですが、記憶がないのはもどかしいですね。でもこれはこれでいいのかな…。『秒速5センチメートル』よりはマシか?(笑)
本当は『すずめの戸締まり』をみて見返して、やはり「すずめ」の方が面白いと言おうと思っていたのですが、結局こっちも高評価で差がつきません。結局新海さんの映画でどれが一番好きなのでしょうか?『天気の子』をもう一度みて決めます。別にどうでもいいですが…
新海さんの映画を見終わった後はいつも現実に戻るまでの余韻があります。なんだか別世界に顔だけ浸けて、そこから戻ってきたように(意味わからん)。
また絶対観ます。