「空っぽ」君の名は。 Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)
空っぽ
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宮崎駿が成功してから、この国のアニメーションは監督する人が原作も脚本も担当するようになってしまったらしい。
でも宮崎駿だって、本来はちゃんとした脚本のもと、演出するべきなのだ。
そうすれば、絵の魅力だけに頼らない、もう少しマシな映画ができるだろうに。
宮崎駿のような、かつてマンガも描いていたような人ですらそうなのだから、この映画の監督はなおさらだ。
都会に住む男の子と田舎に住む女の子の心が入れ替わるとか、住んでる世界に時差があるとか、そういった奇抜な設定が、やがて訪れる大きな問題の解決に、ほとんど生かされない。
それ以前に主人公たちの行動も不自然で、映画に入り込めない。
この映画の監督は綺麗で、情緒のある映像を撮るのが得意なのだから、ミュージック・クリップやコマーシャル・フィルムが向いている。
長編アニメを監督させたいなら、良い脚本を用意するべきだと思う。
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