「エンディングが惜しい…。」君の名は。 Soul.さんの映画レビュー(感想・評価)
エンディングが惜しい…。
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普通に入れ替わりコメディだと思ったら、まさかのタイムスリップ?彗星衝突?
「イルマーレ」と「転校生」と「ディープインパクト」の三本の映画を一本で楽しめる!という映画。
でも詰め込み過ぎ感が無いところがバランス良いと思いました。
夏祭りの日を最後に入れ替わり無くなった、実は死んでた、って結構唐突で、タキの感じた喪失感がとっても良く伝わりました。
美しい彗星やお祭りの楽しい雰囲気と、カタストロフィの対比も鮮やかですね。
最後はベタな終わり方だったけど、泣けてしまった。
でも私は、エンディングはこれじゃないと思いました。
このエンディングは温すぎるし、良かったね以外何も伝わるものがない。
生き残って都会で幸せに暮らすミツハはタキと同じように何か喪失感を抱えて生きてる。
ある日二人は街中で偶然出会い、ちょっとだけ心暖まるコミニュケーションを持つが、遂にお互いが何者か気づく事なくそのまま連絡先も交わすことなく別れてしまう。
この巨大都市東京で二人がもう一度出会う可能性はもう無いだろうなあ、という感じでエンディング。
そうすると観てる人は、もしかして自分も忘れてるだけで、同じように大切な人がいたのかも? とか偶然の人との出会いは大切な宝物かもしれない、とか感じる事が出来ると思うんですよね。それに大切な人は、幸せに生きていてくれるだけで素敵なことじゃないでしょうか。例え自分の人生と重なる事が無かったとしても…。
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