「名前忘れすぎ」君の名は。 のぞーみさんの映画レビュー(感想・評価)
名前忘れすぎ
・名前忘れすぎ
・一度、死亡者リストで三葉の名前見てるはずなのに、その後も忘れ続けてて、切なさの演出が中途半端
・背景や水のペットボトルのラベルとか細かい所までリアルなのに、三葉の髪型がアニメ臭くて世界観がアニメ寄りなのか現実寄りなのかわからない
・あと3年前の三葉が東京に行った時、何で電車の別れ際に急に髪ほどいたん?
・彗星のシーンは切羽詰まったシーンなハズなのに幻想的すぎて、幻想的に描きたいのか緊迫感を出したいのかわからない
・三葉がどうやって父親を説得したのかがカットされて、話の展開が雑
・の割りに、序盤の三葉と滝くん?が入れ替わってるのに気付くのにかなり時間かかって、物語のテンポが間延び
・なぜ、入れ替わりに気付いた時点で、なぜLINE IDもしくは電話番号を記憶せずに、交換日記みたいなやりとりが加速したのかわからない
・クライマックスで三葉が掌の名前を思い出したかのように見て「すきだ」って書いてたシーンで、恋愛要素を入れるタイミング間違えてる感
・再度お父さんに説得しなきゃってテツさん?と走り回るシーンでも、また名前忘れたって泣き出して、何がしたいかわからない
・名前がそんなに重要なんかなって最後まで見てたけど、結局名前は特に大事なキーワードでもなく、ただのド忘れしまくる映画で終わる
・あと滝くん?がただ5年間片思いしてるだけになってしまって、その片思いが童貞臭くて滝くんはこの5年間何も人間関係に揉まれず過ごしてきたんかなって急に現実味を帯びなくなる
三葉になっている時の記憶が薄れていく設定はわかりますが、三葉の故郷を調べて死亡者リストをこの目で確かめたにも関わらず、その後も三葉の名前を忘れるのはおかしいんじゃないかと。5年後、あの頃はよくわからないまま糸守町のことを調べていた、と言ってたように自分が行動として起こしてきた事は覚えているはずなのに、三葉の名前だけは忘れていたのは違和感。なぜかあの頃は三葉という女の子のことひたすら調べていた、というならまだ納得できたんですが。
あと、名前にこだわっていたのも、ラストシーンでタイトルが大きく出てきた時にこの為か!と関心しましたが、むしろこのタイトルに持っていく為に演出したようなしつこさを感じました。
髪型に関しても舞台は現代なのに組紐を使っていることに違和感。まあフィクションと言えば全部それで片付けられますし、組紐がないと話そもそもが展開しないんでしょうけど、現代を舞台とした世界観としては私はちょっと入りにくかったですね。
全体として、偶然に偶然を重ねて偶然がまだ起きてと(緊急時以外電話禁止、口噛み酒の奇跡、父親との確執不解消のままの説得成功とか)、設定や決定事項にストーリーが委ねている感もあり、ストーリーの流れとしては雑に感じました。
運命的な恋愛要素あり、しかも時間差あり、入れ替わりあり、ファンタジーあり、スリル?ありと、誰しも昔は持っていた幼さ・夢(裏を返せば童貞臭さ)をくすぶるような作品でしたが、バイト/就活と普通の学生として生活していた瀧くんが閉鎖的な恋愛(5年もの片思い)をしていたのはやっぱり腑に落ちませんでした。
そもそも入れ替わった記憶が薄れていく設定なので名前を忘れすぎなのもツッコミ所じゃない。
忘れていくから切ないんでしょ。
覚えてたら30分で終わっちゃうし。
「君の名は」ってタイトルも成立しなくなるし。
アニメよりなのか?現実よりなの
か?
どっちでもいい。フィクションだから。
別れ際に髪ほどいたのは出逢った証として紐を渡したかったからでは?
物語のキーとなる物だし。あのシーンで瀧君がどうやって、誰に貰った物なのか謎が解ける。
父親をどうやって説得したか?見せずにシーン変わりするからお客さんはどうなったのかハラハラするのでは?映画やドラマではよくある手法。
電話番号は記憶しています。日記の中の取り決めとして緊急時以外電話禁止って日記に書いてありました。
5年間片思いで童貞臭いのは「ずっと誰かを探してる気がする」って言ってるからしょーがない。恋愛できないでしょ。
とにかくツッコミ所がズレてるような…。フィクションだし。
ツッコむとしたら瀧君がなぜ誰もが知ってる3年前の大事故を知らなかったのかって所かなぁ。