「夢でもし逢えたら。」君の名は。 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
夢でもし逢えたら。
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君の名は。というタイトルにあのドラマ(古)の焼き直しかと
勝手に想像していた。そうではなかったが^^;内容に於いて
近いところがある。男女のすれ違い、果たして最後に逢える
のかどうか…中高年ならもうこれだけで泣けてしまうだろう。
中盤くらい迄は過去に観てきた名作の世界(転校生や時かけ)
という感じで新味はなかったが、それ以降はセカイ系らしく
展開がSF調に語られる。壮大ながらも深刻で甚大な被害を
孕んだその映像はまさにあの震災をモチーフにしているのが
明らか。突然何時目の前の世界が全て滅ぶことを現在の若者
は体験して知っている。じゃあどうするべきだと行動メイン
の後半はドキドキが目白押しでどうなるのか波乱含みとなる。
美しい映像に田舎の風景や東京の暮しが分かり易く配分され、
都会に憧れる想いや青春時代の初恋などはどこも微笑ましい。
主演の二人は声優としても上出来で、特に入れ替わる場面で
男女の台詞が入れ替わる声も巧く表現していた。入れ替わる
時期のズレやふと発した言葉や持ち物など伏線の収束も巧い。
そして音楽。物語の流れに沿った歌詞やメロディはこんなに
気持ちがいいものかと久しぶりに感じた。昨今に珍しい映画
の印象を高めるメインテーマならもっと作られていいはずだ。
(たしかに夢って起きたら忘れていることがほとんどだわな~)
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