「そらおっぱい揉むよね。」君の名は。 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
そらおっぱい揉むよね。
一番の感想は、高校生同士で男女入れ替わりがおきたら、女子の体に入ったならば、そりゃーおっぱい揉むよね。揉まずおれるか。泣きながらでも揉むわ。あのシークエンスがいちばん面白かったです。
男性が描いた話なので、三葉は恥じらっていますが、健康なヘテロ女子ならば絶対瀧くんと同じ勢いで股間触ると思いますけどね。
男女の入れ替わりといえば、私は
「おれがあいつであいつがおれで」(児童文学、たぶん映画転校生の原作)を思いだします。
あれは、入れ替わりを通じて男女が相互理解を深めつつ性の芽生えを味わう話だったと思います。
それのアップデート版かな、と思っていたら、
全然違う、いわゆる「セカイ系」だったので、途中で
置いていかれそうになりました。
でもまあ、救う対象が、セカイであるけれども、
「三葉が生きている世界」だったので、まだいけたというか。
私は、個人的な欲望・願望に生きる人をまぶしく思うタチなんですよ。
滅私して神の視点で世界を救うなんていう話は、本当にキモチワルイとおもうんです。
なので、瀧くんの、活躍を何とか見ていられたのです。
美点は、詩情豊かなモノローグ(心の声)ですね。リズムがあって、詩の朗読のように感じました。
そして、美しい背景でしょうね。なんだあの空は。なんだあの雲は、光は。
糸守町を破壊する彗星でさえ、見とれるような美しさ。
多分誰もが思ったことでしょうが、そこが圧倒的な個性ですね。
ただ、物語としては、私はタイムパラドックスをあまり許容できないんですよ。
実際にはおきない事なので、それを用いる明確な意図が感じられなければ、感心しないのです。
寓話になりえるならば、いいと思うのですが、「君の名は。」での用法は、寓話としての訴求が弱いと思いました。
タイムパラドックスがなくても語れる内容だと思います。
災害への思いもあったのかもしれませんが、実際の災害は起きた後に救える道なんてないじゃないですか。3年後に死んでいたことを知ってから覆せないんです、現実では。そこらへんが大いに疑問でした。
後は、3年の時差のカラクリをあーだこーだ考えながら観てたせいで、あったのかもしれない泣きどころをスルーしました。なのでうるりともせず終わってしまいました。
満員のお客さんたちは泣いてる方が多かったですが。
とはいえ御神体のクレーターところでの、黄昏時の邂逅なんかは、おおっとそう来るか!と思いましたし、いい作品です。
あ、ラッドも良かったです。ってゆっても、予告の時点ではバンプかと思っていたわけですが。ごめんねおばちゃんだから。聞き分けられないの。