「感動はした。でもねって感じ」君の名は。 珀志水さんの映画レビュー(感想・評価)
感動はした。でもねって感じ
本日見に行ってきました。
小説は本編のみ既読済みで、anotherはこれから読む予定。
RADのアルバムは全部試聴済といった感じで見に行ってきました。
何もないまっさらで見れたらと、見終わってからちょっと後悔したけど、でもまぁ、読んでおいたからこそ理解が追い付いた部分もあったから、いいかなぁ。
とりあえず、映画みて大変感動しました!
これまでの新海作品を見て来られたファンにとっては、ちょこちょこ入っている演出などに、輪にかけて感動したのではないかなと思います。
ストーリーも、野暮を言ってしまえば突っ込みどころは多々あれど、綺麗にまとまっていたし、補完は小説でといったところなのかな。
anotherまだ読んでないからわからんけど…。
映像は流石の新海で、圧倒されっぱなし。
声優も違和感ないくらいにはみんないい演技していました。
特に主役の二人。
常時と入れ替わった時の演技分けがすごかった!
と、すべてを絶賛できればよかったんですけどね。
今回音楽がRADで、曲も一応聞いてて、実のところ見る前から不安だったんです。
なぜって、今までの新海で複数の主題歌と挿入歌を入れることなかったから。
そしたらまぁ、案の定ってところかな。
まずOP、あれいらねぇです。
個人的に流れがあれで分断された気がして、物語にすっと入りこむチャンスが消えた感じ。
そして挿入歌。
あれも、はっきり言って邪魔。
RADはね、好きですよ。今回の曲もいいものばかりだと思います。
でもそれとこれとは別なのです。
前作から外れてる天門さん戻ってこないのかなぁ。
あの人の音楽で見る新海ワールドは映像叙事詩って言葉がホント似合う美しさだったのに…。
それと、音楽とは別ですが、最後のセリフとタイトルの演出、もうちょっとどうにかならなかったのかなっていう気がしないでもない。
なんかセリフが余計なものになってしまっている感じがして、ひどく惜しいです。
そんな諸々の不満から☆3つですが、作品そのものは大好きですし、新海を代表する作品になるのだろうとは思います。
できれば、後日談がほしいけど、映像では見れないだろうなぁ…。
小説でいいから、出してほしいところ。