「恋愛メロドラマの基本」君の名は。 おかずはるさめさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛メロドラマの基本
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それは、二人の間の距離をいかに絶望的に描くか。
本作は地理的距離と時間。さらに男主人公の現実的時間では、女主人公は生きていない。これほど絶望的な状況の中、二人を繋ぐのは携帯端末内の電子データのみという。
ほぼテキストだけが二人の交情の手段というのは、この時代においてはあまりにも古典的で、切なさがいや増す。
過去を変える為に、必死の努力をするのは、二人の主人公だ。彼 (彼女)たちは二人で共働して障害を克服し、恋愛を勝ち取る。
これは恋愛メロドラマだ。ただ、ふたりのすれ違いに涙すればいい。脚本のアラをつついて、ドラマの本質を評価しないのは無粋の極みだ。
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