「たぶん・・・難しいことを考えて見てはいけない作品なんでしょうね・・・」君の名は。 ユメオイビトさんの映画レビュー(感想・評価)
たぶん・・・難しいことを考えて見てはいけない作品なんでしょうね・・・
この監督の作品は初めて見ます。つい先月・・・なにげに映画館に立ち寄った際,近日上映されるのを知ったくらい。で・・・興味を持ち,見に行ってきました。
正直言って”アラフォー世代”としてはいくつか”モチーフじゃねえの?”って映画(アニメ・実写問わず)の題名が頭をよぎりましたし・・・
【科学考証】
【現実社会】
・・・って観点から見てしまうとかなりむちゃくちゃな”ご都合主義”があるかな・・・
【今時(?)の高校生が携帯番号知ってて・・・一度も連絡とらねえのかよ・・・?】
【・・・その状態で町長が避難(訓練?)の指示はださねえだろ・・・】
なんてつっこみを入れたくなるところも多々・・・
ですが,それらをさっ引いても【星4つ】くらいは十分にあげられる・・・
【ストーリー性】
【テンポの良さ】
・・・で,最後まで見入ることが出来ました。
欲を言えば・・・
【もう少し・・・きちんと現実的な”伏線”も・・・ちりばめて・・・】
・・・もらえたら・・・良かったかな・・・
まあ・・・見終わった後では・・・
【”口噛み酒”の奉納】
・・・が壮大な”伏線”だった・・・と言えなくも無いですが・・・
・・・少しいただけなかったのはラストシーン・・・
もう少し・・・余韻を持たせて終わらせても良かったかも・・・
お返事ありがとうございます。長らく気づいていませんでした。
この物語では三葉がスカートを糸で結んだ(縫った)奥寺先輩が要所要所で
2人を結び付けるアシストをしているなど、結びに関して伏線をいくつか張った作品だなぁと思いながら眺めていたので、ついコメントさせていただきました。(小説の評論をしているようであまりいい趣味とは言えないかもしれませんが)
偉そうなことを書いておきながら私も新海作品でまともに見たのは秒速5センチメートル程度で
鑑賞動機も、なんとなく絵が綺麗そうだから観てみるか...。程度のものでした。
原作の小説も、映画を観てから購入したものになります。
先日のコメント後に外伝小説を読んだのですが、町長に関する私の憶測は完全に的外れでした。
(二葉が絡んでくることまでは間違いないです。)
後々見返すとなかなか恥ずかしい推測ですが、お楽しみいただけたなら幸いです。
コメントありがとうございます。
1,2,ともに・・・確かに納得のいく状況説明ですね。
自分はレビュー本文でも書かせていただいた通り・・・
【監督のファンではない】
【なにげに興味を惹かれたので鑑賞した】
・・・だけなので,残念ながら小説のほうは読んでおりません。
・・・逆に”映画の行間”が気になる魅力的な作品でしたので,何とか入手して読ませていただこうと考えております。
詳しいご説明,本当にありがとうございました。
1.連絡を携帯で取り合う"描写がなかった"点
2.町長の決断の背景
についてコメントします。
1.の理由
僕は「連絡を取ろうと試みる描写」が冗長であり
かつその後の展開を簡単に予想させないために意図的に省いていると考えています。
映画本編では電話帳から迷いなく電話をかけており、以前から存在を知っていたことがわかります。
これは"描写されていない"だけであり、デート以前にも連絡を取ろうと試みた可能性が示唆されています。
更に、この映画の小説版では明確に「入れ替わりが起きはじめた頃、何度かけてもなぜか繋がらなかった番号。」(p.105)と書かれており
連絡を取ろうと試みていることがわかります。
また、連絡が取れないことを入れ替わりが止むタイミングで明示するのは
定期的に入れ替わりが起きており、連絡がとれなくなることへの心配を(瀧が)あまり意識していないことも理由だと思われます。(特に、この時点では瀧が三葉の恋心をさほど明確に意識していません。)
その後入れ替わりが止み、連絡がとれないことで、瀧が三葉への想いを募らせ
飛騨へ向かう行為へと駆り立てたと考えればあの描写は自然だと思ったのですが、如何でしょうか。
2.について
基本的には三葉の母、二葉に対する宮水としきの感情(私情)が根源にあると考えられます。
(小説のanotherが手掛かりになると思われますが、人気商品のようで未入手です。)
三葉の父としきは二葉のことを大変愛していて
彼女の死をきっかけに宮水としきは(妻によく似た娘を捨ててまで)町長になっています。
あの状況下で(町長の立場を超えて)「避難訓練の指示」を出すとすれば、自分の行動原理である亡き妻絡みでしょう。
したがって
「三葉の真剣な表情(と言葉(?))に、最愛の妻の面影を見て、心を動かされた」
のが理由になります。
また、ここからは憶測ですが、
町長は宮水家の入れ替わりについて多少認識していて(「妄言は宮水の血筋か」と発言している)
妻の死に際して「救えなかった」と、妻の死ぬ運命を予め知っていたともとれる発言をしていることから、
過去に妻二葉の入れ替わりに際して妻の最期にまつわる何かを断片的に知っていて、
それでもなお妻を救えなかったことを悔やんでいると考えれば
物語の構造としても、また理由としてもキレイに収まると思います。
コメントありがとうございます。
※※
3年の時間差によって携帯電話がリンクしておらず、使えなかったのです。(描写あります。)
※※
・・・その描写って・・・
それぞれの主人公が・・・逢いに行こうと決意して・・・お互いの住む土地(東京と岐阜?)に訪れた際に・・・
※※
携帯登録のアドレスから掛けようとして・・・つながらなかった・・・
※※
・・・描写のことでは・・・?
それでしたら自分も記憶しております。
ですが・・・自分が気になったのは・・・
【携帯に登録して・・・それから実際に会いに行こうと決断・・・】
・・・するまでに・・・一度も連絡を取り合っている”描写が無かった”・・・という点です。
【”禁止事項”をはっきりとは確認出来なかったのですが・・・その中に”電話禁止”は入って無かったように思うのですが・・・】
・・・正直・・・この点に関しては・・・自分たちが子供の頃・・・すなわち・・・
【誰もが携帯電話を持っていなかった・・・】
・・・時代なら描きやすかった部分・・・
【家(の固定電話)に電話されると”家族に気付かれる・・・”から電話禁止・・・】
・・・って禁止事項が出来る部分・・・でも・・・今はそんな時代では無いですよね・・・
・・・ぶっちゃけ・・・監督も悩み抜いた末の”描き方”だとは思います。
・・・何しろ・・・
【物語の序盤で・・・電話のやりとりをしようとして,つながらなかったら・・・どうしてもお互いに”本当に夢か・・・ただの二重人格なのでは・・・”】
・・・という”疑い”が発生してしまう訳ですから・・・
・・・そのあたりを見て・・・
【ある意味で”交換日記”や”文通”だけで・・・恋愛まで発展・・・】
・・・してた過去を懐かしむオッサンのつぶやき・・・と思っていただけると幸いです
コメントありがとうございます。
たぶん・・・仰るとおりだとは思いますが,自分が気になったのは・・・
【父親の町長が・・・劇中の前半部分で・・・極めて現実的な”どぶ板選挙を展開する・・・”普通の人物】
・・・として描かれている以上・・・たとえどれだけ娘がかわいい・・・としても,直前に避難指示を願う”娘”を,病院へ行かせようとしている描写と照らし合わせて・・・
【たとえ・・・人格が入れ替わって,元に戻っている・・・と気づけた・・・】
・・・としても・・・その娘の説得だけで即座に避難指示が出来たか・・・否か・・・と言うこと・・・
・・もう少し・・・
【娘の言葉に・・・即断できるような・・・何らかの伏線があってしかるべきかな・・・】
・・・と感じたに過ぎません・・・
・・・まあ・・・40年以上も生きていると,夢のない見方をしてしまうものですからね・・・