「youth in ones mind」グランドフィナーレ Shuheiさんの映画レビュー(感想・評価)
youth in ones mind
アートをみているような映画 老いても人生を楽しもうという応援歌
と、書いたのが2017年
2025年に9年ぶりに見返してみたら、私の感性が変わりより深く感動した。
これは、性的欲望をアートに昇華させた映画なんだと理解することができた。そのためこれだけ好きな映画だったのだと気づいた。
シーンの考察
•指揮者のマッサージをする女の子。歯の矯正器具が若さを表している。 途中の描写で、指揮者のために下半身の回春マッサージをしてあげているのが明らかである。 その後も度々性的エネルギーの象徴として登場する。
•会話をしない老夫婦。 老旦那が若いスイス人(アラブ系とのハーフっぽいというのも面白い)の娼婦と性欲解消をしている。その後、老妻の感情爆発から新たな展開へと進んでいく事が出来た。
また、指揮者の親友もその女の子と手つなぎデートをして、初恋の女の子に感じた性的欲望を確かめるかのようであるのだ。
•指揮者と親友の昔話は結局初恋の女の子につきている。それ以外の話は本音として興味ないのだ。
•ルーマニアのミスユニバースの全裸入浴は、この映画の象徴とも言うべき性的なアートである。
•指揮者の娘、親友の息子、その新しい彼女であるセクシー歌手。それらは全てベッドの上の情事に関するエネルギーと欲望を表している。
•俳優の気づきが、視聴者へのメッセージでもある。
人間を生かすものとは、純粋で不道徳で手に入れ難い、欲望なのである
欲望は生まれながらにして人間それぞれ違う物をもっているのである。
我々のように、それが性的欲望である者たちには、この映画は美しいアートとして輝くのであろう。
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