「ドタバタコメディを期待すると…」ヘイル、シーザー! pippo9さんの映画レビュー(感想・評価)
ドタバタコメディを期待すると…
個人的にはとても満足出来たのですが、CMの雰囲気にあるようなドタバタコメディを期待すると「何コレ?」って感じになると思います。
この映画の中には「権力者と弱者」という構図が3つ出てきます。
1つ目は「ローマ帝国とキリスト教」、
2つ目は「当時のアメリカにおける資本主義と共産主義」、
3つ目は「ハリウッド映画と脚本家や観客」。
劇中劇である「ヘイル、シーザー」における「ローマ帝国」を、「資本主義」または「ハリウッド映画」に置き換えて観ると、この映画をより楽しめると思います。この映画のタイトルは「ヘイル、シーザー」=「万歳、ハリウッド」であり、様々な罪を背負っているけど、それでも肯定していきたいというコーエン兄弟のハリウッド愛を感じる作品でした。
無駄なスターキャスティングもハリウッド賛歌映画として見れば納得だと思います。
コメディとしてもアルデン・エーレンライクの出てるシーンはどれも爆笑ものでした笑
でも、ジョナ・ヒルはもっと観たかった…
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