ブルックリンのレビュー・感想・評価
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ここが私の生きる場所。
1度めは姉に背中を押されて、
2度めは自分の意思で故郷を後にする
主人公エイリシュ。
年老いた母親を独り残して行くことは、
胸が引き裂かれる程の決断だと思う。
正しいのか間違っているのかは誰にも
分からないし、決められることでもない。
それでも自分が生きると決めた場所へ、
愛する人のもとへ帰る彼女の表情は
ただただ強く、美しいと感じました。
外国の恋愛もので、これだけ感動するの初めてです
胸が苦しくて涙が出てきます。
ホームシックで涙する日々、姉ローズの人生、本当の「故郷」を見つけるラスト、胸が苦しくなりました。 ローズが病気まで隠していたのは妹の人生の邪魔をしないためだったんでしょうね、お母さんにも負担をかけてしまうし、病気によっては治療費も薬代も払えないかもしれませんし、お母さんと食事をしながら涙を流していたのが印象的でした、話がそれますがエイリシュの手紙を読んでいた川沿いのベンチがある場所すごくいい場所でしたね、妹を心から応援していたと思いますが、犠牲になる人生だったなんて、故郷に戻ってももういないだなんて。 アメリカでトニーに出会っていてよかった、誰もいなかったらローズの訃報でアイルランドに戻り、お母さんと暮らし元の仕事に逆戻りだったかもしれませんね。 最後に船でアメリカに戻る時に序盤の自分のように初めてアメリカに渡る女性にアドバイスしてあげるのが微笑ましかったです。
まるで魔法を使わない魔女の宅急便
カメラアングル
今日の作品は、2015年のアイルランドを舞台にした映画です。
この作品を用いて私が紹介したい映画の要素は、カメラのアングルについて。
まず最初にこの作品でどのシーンがカメラアングルが素晴らしいと感じたかをご紹介しましょう!
ぜひ、作品を見てからもう一回この記事をご覧になってくれたら嬉しいです。
私がもっとも感動したシーンは、後半のアイルランドの地元でのダンスシーン。主人公が御曹司から告白されるシーンなのですが、そのカメラの場所は、あまりダンスシーンでは見られない場所にありました。
ダンスシーンは、基本的に肩なめショット(OTS)を使って、視聴者も一緒にダンスをしているようなショットを使うことが多いですよね。人物はあまり動いてなくて、後ろのバックグランウンドが回転しているようなショットを思い浮かべることができると思います。
しかし、今作の私が取り上げたシーンでは、ダンスシーンなのにも関わらず、カメラは常にダンスをしている二人の横に位置し、二人ともを画面の真ん中で捉えるようなアングルでした。
カメラは常に生きているという表現がありますが、それがこのシーンでよくわかります。
なぜ、OTSにせず、横から引いて撮影したのでしょうか?
おそらくですが、そこには、彼女の感情が大きく関わっていると思います。その時の彼女の感情は、積極的にそのプロポーズを受け入れることはできないが、受け入れた方が母親のためになるかもしれないという、二つの感情に挟まれた状態です。
さらに、ダンスしているときの彼女は、彼を一点に見つめているのですが、一笑も笑いを見せません。
カメラが、二人の交わる視線とは離れれば離れるほど、視聴者はキャラクターの感情から離れていきます。
このシーンでは、キャラクターの感情、つまりダンスしているときにプロポーズして、オーケーするときは、常にハッピーですよね?しかも最上級のハッピー。ディズニー映画でもよく出てくるシーンです。
カメラアングルを使って、そのあるべき感情から視聴者を引き離し、それが彼女の感情を表現することにつながっているのです。
このように、カメラのアングルには、かなり多くの意味があります。これは、視聴者に感じ取ってほしいものではなくて、視聴者が無意識のうちに感じ取ることができるようになっているのです。なので、このように具体的に解釈せずとも、映画の世界に入ることができていれば、それを感じ取ることができているはずです。
他の作品でも、すべての作品でとても大切になってくるのがこのカメラアングルです。これは監督と撮影監督が現場で作り上げていくことで、これを見るとどれだけ監督の才能があるのかが見えてくるものですね。#市民ケーン では#オーソンウェルズ は若干28歳にして、映画の教科書とも呼べるようなカメラアングルのバリエーションとそこに含まれる意味を作り上げました。
なので、映画を見たときに好きなシーンがあれば、そのシーンを覚えておいて、YouTubeでそのシーンを探し(大概ヒットするはず!)、どういうカメラアングルが使われてて、どうやって監督の術中にハマったのか見てみると、もう一度楽しめると思いますよ!
アイルランドの自然とブルックリン
主人公が結婚したと言えなかったのは何故? 急いで結婚したことに迷いがあったのでは。
結婚していなかったら、あのままアイルランドにいたかも知れない。
でもいずれは、忘れていたことに気づいたろう。
アイルランドの自然と血縁、とアメリカの自由、どちらを選ぶか。
観る前はアイルランドを選ぶと思っていました。
アメリカへ行く船
女性の自立、成長物語。
辛いことがあり、涙を流しても、
信念に従い生きてゆく。
最後、故郷アイルランドのさわやか青年と結ばれるのか、、?と思ったが、
やはりきりっとした彼女、
結婚を約束したイタリア男性のもとへ
ふたたび船で向かう。
主演の彼女のみずみずしい魅力、
いまどきこんなピュアな女性いるだろうか、と思った。
「グランドブダペストホテル」でも、
アガサ役、光っていた。
落ち着いた気分でゆったりした映画を見たいときに。
素晴らしい映画
自分の人生を選んだ
1950年代のアイルランド→NYが舞台。
原作が大好きで、映画化されると聞き日本公開を待っていた作品のため思い入れが強すぎてちょいちょい泣きながら観てしまった。。。
エイリーシュがNYで見つけた彼女の人生は、アイルランドでまるで姉の代わりに生きる様な平凡な幸せではなさそうだけど、ラストの彼との再会のシーン(ポスターはこの画だったのか…)を見れば彼女の選択は間違っていないし、自分の人生を切り開いた彼女を、アイルランドの母親も寂しいながらも認めるしかないと思えた。
"レディ・バード"絶対に観に行く!
わかりやすく万人受けするであろう良作
こまかく分けてNHKの連ドラにでもできそうな、あるいは「ハイジ」とかあの一連のアニメのような、わかりやすく万人受けするであろう良作。
孤独な環境と意地悪な人たちが結構でてくるので、心優しい彼氏の存在が際立ってくるというコントラスト。
いったん帰国の展開も月9とかでありそうな。
というわけでベタなわけですが、クオリティ高いので文句はなし。映像も美しい。とくに逆光の場面や明るい場所の飛ばし方が絶妙。プロの仕事って感じです。
まいりました
記憶の夢を語られた現実
新しいことに挑戦する人へ
6月公開予定の「レディバード」を見る前にシアーシャ・ローナンの作品を鑑賞したいと思い鑑賞。予想以上に良かった。
ストーリーは50年代にアイルランドからブルックリンへと旅立った少女の物語。
脚本はかなり良い。起承転結がはっきりしててわかりやすいし、主人公の揺れ動く気持ち、不安、葛藤を見事に描写していた。
それを演じきったのはシアーシャ・ローナン。主人公の素朴で且つユーモアがあって初々しい様子を見事に演じきっており、澄み切った眼差しも見事であった。彼女じゃなければ本作は成り立たなかったであろう。
音楽や衣装からも50年代のクラシカルな雰囲気が感じ取れるとともに、カメラワークなどの演出からも上品さが伝わってくる。
見ものはラストシーン。フラッシュバックしたかのように旅立ちに際して彼女の立場は逆転する。まるで、自分に限った話では無いよと否定しながら、鑑賞者に対して普遍的なメッセージを投げかけるよう。それは新たなことに挑戦する人へのメッセージとも受け取れる。
"人の成長"をテーマにハートフルに描いたヒューマンドラマの傑作である。
旅立ち
「可愛らしい」という言葉がとても似合う映画。個人的に大好きだった。誰もが共感できるであろう“旅立ち”の物語。楽しく幸せなことがあれば辛くて悲しいこともある。それが生きるということ。間違いない名作だと思う。
本作でのシアーシャ・ローナン演じるエイリシュは冒頭からずっと受け身。嫌味な店主との会話の時も、トニーに「I love you」と言われた時も受け身一辺倒。そのエイリシュがラストに力強く、誰にも邪魔されず自分の意思を示した言葉を発した。この一言は、エイリシュが凄く成長した証であり、この映画の1番のメッセージである。僕はそこでとてもとても感動した。
そしてこの作品でとても評価したい点、それは主演シアーシャ・ローナンの圧巻の演技。初々しく、かつ可愛らしくエイリシュの不安な気持ちを些細な表情などから、見事に演じきっていた。今最も注目していると言っても過言ではない女優だ。
甘酸っぱい青春と人生の選択
その時代を生きた女性の現実
古い時代の物語
こういう古い時代での出来事を現代の人が演じるという場合、なんだかとても古風で理不尽な状況に耐える、ひたすら耐える、、、というのはとても違和感があって、だからこそ切なかったりしますよね。
この映画もその類ではあるんですが、女優さんたちの着ている衣類が時代を表していて、それも視覚的にたのしめました。
途中、「なぬう?おぬし、まさか、、このまま、、帰らないつもりかっ??」と思いメラメラと腹が立ちながら見てしまいました。
ごくごく個人的な感想
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