ブルックリンのレビュー・感想・評価
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ここが私の生きる場所。
1度めは姉に背中を押されて、
2度めは自分の意思で故郷を後にする
主人公エイリシュ。
年老いた母親を独り残して行くことは、
胸が引き裂かれる程の決断だと思う。
正しいのか間違っているのかは誰にも
分からないし、決められることでもない。
それでも自分が生きると決めた場所へ、
愛する人のもとへ帰る彼女の表情は
ただただ強く、美しいと感じました。
外国の恋愛もので、これだけ感動するの初めてです
何より演技が良い、出演者も有名じゃないけど凄く良い。
なにやら不穏な展開になるけど、最後はすっきりハッピーエンド。
いやー、これほど感動するの久しぶり。
何だか、世の中捨てたモンじゃない、人間を信じてみよう、そう思いました、ありがとうございました。
胸が苦しくて涙が出てきます。
ホームシックで涙する日々、姉ローズの人生、本当の「故郷」を見つけるラスト、胸が苦しくなりました。 ローズが病気まで隠していたのは妹の人生の邪魔をしないためだったんでしょうね、お母さんにも負担をかけてしまうし、病気によっては治療費も薬代も払えないかもしれませんし、お母さんと食事をしながら涙を流していたのが印象的でした、話がそれますがエイリシュの手紙を読んでいた川沿いのベンチがある場所すごくいい場所でしたね、妹を心から応援していたと思いますが、犠牲になる人生だったなんて、故郷に戻ってももういないだなんて。 アメリカでトニーに出会っていてよかった、誰もいなかったらローズの訃報でアイルランドに戻り、お母さんと暮らし元の仕事に逆戻りだったかもしれませんね。 最後に船でアメリカに戻る時に序盤の自分のように初めてアメリカに渡る女性にアドバイスしてあげるのが微笑ましかったです。
まるで魔法を使わない魔女の宅急便
個人評価:4.2
新しい街で健気に奮闘する姿が、まるで大人版 魔女の宅急便のよう。シアーシャ・ローナンの瑞々しい演技が、眩しいくらいに心に届く。
故郷への懐かしさや寂しさと対比させ、新しい生活と比較する。そして帰郷して初めて自分の本当の気持ちに気付き、故郷を客観的に見つめ直す事ができる。
1人の女性の成長を描きながら、見る側の誰しも当てはまる故郷というテーマを考えさせてくれる。
愛や自身の居場所は、2つを比べ初めて気持ちが浮き彫りになる。
ただ、聡明な主人公も母親に対し不義理を働いている結婚なので、是非とも今後は親孝行してほしい。
カメラアングル
今日の作品は、2015年のアイルランドを舞台にした映画です。
この作品を用いて私が紹介したい映画の要素は、カメラのアングルについて。
まず最初にこの作品でどのシーンがカメラアングルが素晴らしいと感じたかをご紹介しましょう!
ぜひ、作品を見てからもう一回この記事をご覧になってくれたら嬉しいです。
私がもっとも感動したシーンは、後半のアイルランドの地元でのダンスシーン。主人公が御曹司から告白されるシーンなのですが、そのカメラの場所は、あまりダンスシーンでは見られない場所にありました。
ダンスシーンは、基本的に肩なめショット(OTS)を使って、視聴者も一緒にダンスをしているようなショットを使うことが多いですよね。人物はあまり動いてなくて、後ろのバックグランウンドが回転しているようなショットを思い浮かべることができると思います。
しかし、今作の私が取り上げたシーンでは、ダンスシーンなのにも関わらず、カメラは常にダンスをしている二人の横に位置し、二人ともを画面の真ん中で捉えるようなアングルでした。
カメラは常に生きているという表現がありますが、それがこのシーンでよくわかります。
なぜ、OTSにせず、横から引いて撮影したのでしょうか?
おそらくですが、そこには、彼女の感情が大きく関わっていると思います。その時の彼女の感情は、積極的にそのプロポーズを受け入れることはできないが、受け入れた方が母親のためになるかもしれないという、二つの感情に挟まれた状態です。
さらに、ダンスしているときの彼女は、彼を一点に見つめているのですが、一笑も笑いを見せません。
カメラが、二人の交わる視線とは離れれば離れるほど、視聴者はキャラクターの感情から離れていきます。
このシーンでは、キャラクターの感情、つまりダンスしているときにプロポーズして、オーケーするときは、常にハッピーですよね?しかも最上級のハッピー。ディズニー映画でもよく出てくるシーンです。
カメラアングルを使って、そのあるべき感情から視聴者を引き離し、それが彼女の感情を表現することにつながっているのです。
このように、カメラのアングルには、かなり多くの意味があります。これは、視聴者に感じ取ってほしいものではなくて、視聴者が無意識のうちに感じ取ることができるようになっているのです。なので、このように具体的に解釈せずとも、映画の世界に入ることができていれば、それを感じ取ることができているはずです。
他の作品でも、すべての作品でとても大切になってくるのがこのカメラアングルです。これは監督と撮影監督が現場で作り上げていくことで、これを見るとどれだけ監督の才能があるのかが見えてくるものですね。#市民ケーン では#オーソンウェルズ は若干28歳にして、映画の教科書とも呼べるようなカメラアングルのバリエーションとそこに含まれる意味を作り上げました。
なので、映画を見たときに好きなシーンがあれば、そのシーンを覚えておいて、YouTubeでそのシーンを探し(大概ヒットするはず!)、どういうカメラアングルが使われてて、どうやって監督の術中にハマったのか見てみると、もう一度楽しめると思いますよ!
アイルランドの自然とブルックリン
主人公が結婚したと言えなかったのは何故? 急いで結婚したことに迷いがあったのでは。
結婚していなかったら、あのままアイルランドにいたかも知れない。
でもいずれは、忘れていたことに気づいたろう。
アイルランドの自然と血縁、とアメリカの自由、どちらを選ぶか。
観る前はアイルランドを選ぶと思っていました。
アメリカへ行く船
女性の自立、成長物語。
辛いことがあり、涙を流しても、
信念に従い生きてゆく。
最後、故郷アイルランドのさわやか青年と結ばれるのか、、?と思ったが、
やはりきりっとした彼女、
結婚を約束したイタリア男性のもとへ
ふたたび船で向かう。
主演の彼女のみずみずしい魅力、
いまどきこんなピュアな女性いるだろうか、と思った。
「グランドブダペストホテル」でも、
アガサ役、光っていた。
落ち着いた気分でゆったりした映画を見たいときに。
素晴らしい映画
音楽、脚本、演技、照明どれをとっても素晴らしい。
最近の映画によくある、どんでん返したりサスペンスしたりして観客を振り回すような作り方ではない。主人公の心の移り変わりが、無理なく描かれていた。
故郷を出てる人、恋愛している人はさらに物語に引き込まれると思います。
掘り出し物です。
自分の人生を選んだ
1950年代のアイルランド→NYが舞台。
原作が大好きで、映画化されると聞き日本公開を待っていた作品のため思い入れが強すぎてちょいちょい泣きながら観てしまった。。。
エイリーシュがNYで見つけた彼女の人生は、アイルランドでまるで姉の代わりに生きる様な平凡な幸せではなさそうだけど、ラストの彼との再会のシーン(ポスターはこの画だったのか…)を見れば彼女の選択は間違っていないし、自分の人生を切り開いた彼女を、アイルランドの母親も寂しいながらも認めるしかないと思えた。
"レディ・バード"絶対に観に行く!
わかりやすく万人受けするであろう良作
こまかく分けてNHKの連ドラにでもできそうな、あるいは「ハイジ」とかあの一連のアニメのような、わかりやすく万人受けするであろう良作。
孤独な環境と意地悪な人たちが結構でてくるので、心優しい彼氏の存在が際立ってくるというコントラスト。
いったん帰国の展開も月9とかでありそうな。
というわけでベタなわけですが、クオリティ高いので文句はなし。映像も美しい。とくに逆光の場面や明るい場所の飛ばし方が絶妙。プロの仕事って感じです。
まいりました
レディバードのシアーシャローナンの予習で観たら、たまげた。
シアーシャローナンも素晴らしいが、脚本がお見事です。
あと、一見レトロだが、レトロにとどまらない希望と未来性がある。
this is 映画 です。
この監督、うまいなあ。映画館で観なかった自分を反省中。
記憶の夢を語られた現実
夢を持ち旅立つ。求める。その行為を賛美する物語は少なくない。疑問に思う時がある。なぜ自分が今住んでる土地を離れるのか?次女だからなのか?狩猟と農耕な感じだろうか?周り回る話なんだろうか?単純にシアーシャ・ローナンは素晴らしいと思う。2015年の作品を2018年に見た私だが、この作品のテーマに疑問を持ってしまう。カメラの当て方、光の当て方、影の作り方に、偏りを感じる。良い作品なのは間違いない、あまりにも美しく、あまりにも完璧すぎる作品に
恐ろしさを感じる。監督の狙いがそこにあると私は思いながら、またもう一度この作品を見ようと考えてる。
新しいことに挑戦する人へ
6月公開予定の「レディバード」を見る前にシアーシャ・ローナンの作品を鑑賞したいと思い鑑賞。予想以上に良かった。
ストーリーは50年代にアイルランドからブルックリンへと旅立った少女の物語。
脚本はかなり良い。起承転結がはっきりしててわかりやすいし、主人公の揺れ動く気持ち、不安、葛藤を見事に描写していた。
それを演じきったのはシアーシャ・ローナン。主人公の素朴で且つユーモアがあって初々しい様子を見事に演じきっており、澄み切った眼差しも見事であった。彼女じゃなければ本作は成り立たなかったであろう。
音楽や衣装からも50年代のクラシカルな雰囲気が感じ取れるとともに、カメラワークなどの演出からも上品さが伝わってくる。
見ものはラストシーン。フラッシュバックしたかのように旅立ちに際して彼女の立場は逆転する。まるで、自分に限った話では無いよと否定しながら、鑑賞者に対して普遍的なメッセージを投げかけるよう。それは新たなことに挑戦する人へのメッセージとも受け取れる。
"人の成長"をテーマにハートフルに描いたヒューマンドラマの傑作である。
旅立ち
「可愛らしい」という言葉がとても似合う映画。個人的に大好きだった。誰もが共感できるであろう“旅立ち”の物語。楽しく幸せなことがあれば辛くて悲しいこともある。それが生きるということ。間違いない名作だと思う。
本作でのシアーシャ・ローナン演じるエイリシュは冒頭からずっと受け身。嫌味な店主との会話の時も、トニーに「I love you」と言われた時も受け身一辺倒。そのエイリシュがラストに力強く、誰にも邪魔されず自分の意思を示した言葉を発した。この一言は、エイリシュが凄く成長した証であり、この映画の1番のメッセージである。僕はそこでとてもとても感動した。
そしてこの作品でとても評価したい点、それは主演シアーシャ・ローナンの圧巻の演技。初々しく、かつ可愛らしくエイリシュの不安な気持ちを些細な表情などから、見事に演じきっていた。今最も注目していると言っても過言ではない女優だ。
甘酸っぱい青春と人生の選択
おおよそ現代日本では死ぬまで経験しえないだろう人生。
現代と比較すれば、多くの「なぜ」が心に生まれてくるかもしれない。
でも、当時のアイルランドの少女のことをじっくり想像しながら観ると、なんともいえない胸を締め付ける。
シアーシャ・ローナンの名演には、そんな確かな説得力がある。
そして、ラストの美しさといったらない。
その時代を生きた女性の現実
恋愛だけじゃない。当時の移民として渡った、アイルランド人の話。田舎の怖さ、不慣れな都会、アメリカでの方言の差別。イタリア人との出会い、結婚。田舎のよさ。そして、またアメリカで生きていく強さと希望。感情の起伏に共感できる。素晴らしい映画。
古い時代の物語
こういう古い時代での出来事を現代の人が演じるという場合、なんだかとても古風で理不尽な状況に耐える、ひたすら耐える、、、というのはとても違和感があって、だからこそ切なかったりしますよね。
この映画もその類ではあるんですが、女優さんたちの着ている衣類が時代を表していて、それも視覚的にたのしめました。
途中、「なぬう?おぬし、まさか、、このまま、、帰らないつもりかっ??」と思いメラメラと腹が立ちながら見てしまいました。
ごくごく個人的な感想
ブルックリンに帰る船での彼女は、私が遠い昔そうなれるように願っていた姿そのものでした。なのに、
多分エイリッシュよりも倍の年月を過ごしてきた今、何故か最初に船に乗った時の彼女の方に近いのです。
この先、エイリッシュだってまた何度も船に乗るかも知れないのね…なんて想像してみるのです。
そして、その度に、また、
いろいろな事を忘れたり思い返したりするんだろうな。
ずっと反芻できそうな素敵な映画でした。
いつの時代も、悩みは同じ。
地元に仕事がなくて、アメリカへ。異国の地で戸惑い、出逢い。恋をした主人公がみるみる活気づいていくところが、いい。
母の面倒を見ていた姉の急死で、さあどうするなんて、今の時代にもあるあるだなあ。
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