恋妻家宮本

劇場公開日:

恋妻家宮本

解説・あらすじ

「家政婦のミタ」「女王の教室」といった人気ドラマを多数手がけてきた脚本家・遊川和彦の映画監督デビュー作。重松清の小説「ファミレス」を遊川自ら大胆に脚色し、熟年離婚が当たり前になった現代で、子どもが独り立ちした後の夫婦がどのように向き合っていくのかを、コミカルかつハートフルに描いた。ひとり息子の正が結婚して一人立ちしたことで、2人きりになった陽平と美代子の宮本夫婦。2人は大学時代に大学生時代に出来ちゃった婚で結婚したため、50歳にして初めて夫婦ふたりきりでの生活を送ることになる。そんなある日、陽平は美代子が隠し持っていた離婚届を見つけてしまい……。中学校教師で優柔不断な夫・陽平を阿部寛、専業主婦として家庭を切り盛りしてきた、しっかり者の妻・美代子を天海祐希が演じた。

2017年製作/117分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2017年1月28日

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(C)2017「恋妻家宮本」製作委員会

映画レビュー

3.0ちゃんと笑えてちゃんと感動した

2025年6月17日
PCから投稿

アマプラで鑑賞したが、
予告でモントリオールの老夫婦が劇場で
にこにこしながら見ていた。
この映画はそういう映画なのだ。
(褒めてます)

自宅でPCの小さい画面で
なんとなく見始めたが、
映画的違和感が満載。
カメラ目線や無駄なカメラワーク、
「はい、ココ笑うところですよ」
というあざとい演出。
どうも私がしっている”映画サイズの演出”
ではない。

しかしどうだ。
コメディ部分はちゃんと面白いし、
人と人との愛情もちゃんと伝わり感動する。
ラストの”カメラ目線歌リレー”という
昭和の演出もじんわり胸をあたたかくさせてくれる。
そうか。
この映画には誰一人として悪い人がいないのだ。
(不倫相手とか別れた婚約者は画面には出てこない)
だからこそ、
演出がどうのとか、カメラワークがどうのとか、
めんどくさいこと言ってないで
PCの小さい画面じゃなく、街の大きな映画館で
夫婦そろって楽しめばいいのよ。

モントリオールの老夫婦のようにね。

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にゃろめ

5.0何回見ても感動する

2025年4月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2回目見た。

重松清の原作が良い。

何よりこの阿部寛好きだなあ。
正しいより優しい
という名言。

あと生徒もかわいいし、お母さんへの愛情に泣いちゃう。小憎たらしいおばあちゃんが良い味を出していた。

ファミレスは家族や老若男女の集まるところ。沢山の登場人物が融合する場所として上手く光をあてたと思う。

ただ、今ファミレスって物価高でみんな行かない場所になりつつあるかな。

荒んでいく社会変化の中で、家族の有難み、あり方を見つめ直す、良い映画だと思う。

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新れいすけ

3.0豊嶋花がかわいい

2023年7月1日
スマートフォンから投稿

50台夫婦の迷い、葛藤、後悔が主題となった映画。伏線として、中学教師の担任している子供への支援。優しいってどういうこと?が描かれる。若い頃を演じた宮藤阿須加と早見あかりも良かった。めちゃくちゃ小さい豊嶋花が全然変わらないお顔で可愛すぎだった。
なんだかな、主人公と同じお年頃。あと数年で子供が巣立つ身としてはとても、共感できたし、自分に自身がない姿にもすごく共感できた。夫にもみてもらいたいなー。

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NI

3.5今日まで~明日からも…生きていくだろうと

2023年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

単純

鑑賞後、ちょっと自分を好きになれそうな気がしました。拍手をしたくなりそうな気がしました。
 でも、しない(笑)。自分を好きになりそうな気がするっていうのも、すぐに風に飛ばされていきそうです(笑)。

それまではいろいろなことがあって、これからもいろいろなことがあるんだろうけれど、きっとこうして生きていくんだろうというちょっとした勇気を、勇気って言うほど大袈裟ではないけれど、そんなちょっと口角が上がってしまうような気持ちを頂きました。
 「力を借りて、しがみついて、嘲笑って、怯えて、裏切られて、手をとりあって」という、拓郎さんの歌詞そのままあてはまるようなエピソードが詰め込まれています。

原作『ファミレス』。原作未読。
 ファミレスって、以前は唯一乳幼児も連れて入れる、様々な人が様々な使い方ができるダイナーでしたね。そして、普段着で入れるし、お茶の間のごとく、様々な人生の場面に使われました。
 エンディングで、登場人物がその役柄にあったファミレスの利用の仕方をしていて、歌詞をつないでいく。ここだけでも見ものですが、その前の物語をみていないと、阿部さんが、天海さんが、冨司さんが、奥貫さんが、相武さんが、菅野さんが、この歌のあの部分を歌うことの絶妙さがわからないから、本編も合わせてご覧ください。

話は等身大の人々の話です。だから、感情移入しやすいし、身につまされます。不倫までもが映画や小説の中、特別な事情だけの出来事ではなくなったのが悲しいですが。
 当事者にとったら笑いごとではないのだけれど、その役を役者がきっちり演じてくれるだけに、ユーモラスです。
 笑いも、軽い(笑)、シニカルな(笑)。吹き出しそうな(笑)。自分を振り返って困った(笑)、演出がはずれての失笑。様々な笑いが散りばめられています。
 そして涙も…。

演出は、ベタ。
シーンごとにみると、余韻のある素敵な場面もある半面、
狙いはわかるんだけどもたついている場面、
ドンにそういう表現をさせるのは臭すぎる、せっかく繊細な表現ができる役者さんなのに持ち味殺しているよという場面もあり、一定していません。
 特に、えみちゃんをもっと動かしてもいいと思うんだけどなあ。勿体ない。
 エンディングも、歌を出演者でつないでいくところはとっても良かったと思うのですが、集まっての大合唱はいらなかったと思います。カーテンコールのつもり?座ったままでの大合唱の方がふだん使いのファミレス、日常の中に溶け込んでいると思うのですが?

と、突っ込みどころも満載。でも、さすがうまい役者を揃えていて、阿部さんの演技・天海さんの演技・菅野さんの演技・冨司さんの演技だけで笑えます。

主人公宮本。
 心では一杯感じて考えるんだけど、それがぐるぐる回って、行動できないで、実際に言葉に、行動に出てくるのは、思っていたことと若干ずれている男。
 だからかなあ、妻や習い事仲間・生徒とのやりとりでも「そうじゃなくって!!!」と膝を叩きたくなる場面満載。
 そういう場面が続くと普通はイライラするのに、なぜか阿部氏演じる宮本を見ていると、苦笑しながらも赦してしまうから不思議。

天海さんも絶品。このあまり動きのない、ラストまで真意のわからぬ妻が見事。
 予告にもあるフェイスマスクは本当に(笑)だけでなく能面のようで効いています。駅での語りはつい動きながら語ってしまって、ここだけ、おう!舞台女優!!!になっていました(笑)。私には違和感なのだけれど、ギャグのつもり?

冨司さんはいつもの安定感。この方が入ると映画に品が出るし、しまります。エンディングの歌、一番うまかったです。

そして、菅野さんてこんなに綺麗でしたっけ?綺麗なのは知っているけど、私鑑賞史上最高に美しい。役もばっちりハマっていました。

相武さんも失礼ながら、こんなに演技うまかったっけ?頂いたフライヤ―に載っている表情だけでも、息を飲みます。

この他の方々は、「頑張れ」ハンコをあげたくなるけど、映画を楽しむ分には遜色なしです(笑)。(何様や?)

人生後悔したくないと、ベストな正解を求めてしまいがちだし、学校でも「ベストを尽くせ」と教わります。その為に努力しなければと。でも、なかなか、何が正解なのかわからずに、迷う日々。自分で決めているようで、流されていて、でもやっぱり自分で選択している(選ばないという選択方法もあり)。多くの人たちは今日までそう生きてみています。
 で、失敗を重ねても、時に逃げ出しても、本当に自分が大切なことに半歩踏み出して、周りが変わっても変わらなくても、私も変わったようで変わらないで、でも変わって、明日もこうして生きていくんだろうな、それでいいんだよ、と思わせてくれました。

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とみいじょん